どちらが最初かは確かではないものの、子供の頻繁な頭痛は睡眠の問題につながるようだという。
メイヨー・クリニックのチームは、慢性的に毎日頭痛のある(1ヵ月に15日以上、3ヵ月以上頭痛が続く)6〜17歳の子供100人と、同じ年の子供で、頭痛がそれほど頻繁に起きない100人の子供のデータを調べた。
今週Annual Conference on Sleep Disorders in Infancy and Childhood(未成年の子供の睡眠障害の年次議会)で報告したところによると、毎日慢性の頭痛のある子供の2/3以上が、睡眠の乱れ、特に睡眠開始の遅れ(寝つきが悪いということか?)を経験したことがわかった。
他にも、夜中や早朝に目を覚ましてしまったり、目覚めが良くないといった、睡眠の問題があった。
「私たちの研究で目新しいことは、頭痛を有する患者は高い確率で睡眠の乱れがあるという調査結果です」と、senior study investigatorであるKenneth Mack博士(頭痛のスペシャリストで小児科の神経科医)は、準備された声明で発表した。
「頭痛を有する多くの患者が、睡眠の乱れもあるということに、私たちは驚きました。また、彼らには同じ睡眠の乱れ『睡眠開始の遅れ』があります」と、Mack氏は話す。
最初に睡眠の問題があるのか、頭痛があるのかは明らかでない。というのは、順序が子供によって異なるからである。
「彼らは互いに影響しあいます。睡眠の問題は頭痛をより悪くしますし、頭痛は睡眠の問題をより悪くします。また、頭痛がひどければひどいほど、子供は睡眠の問題を持つ傾向があり、逆もまた然りです。彼らには、共通の原因があるかもしれません。さもなくば、1つの問題がもう片方の早期のサインであるかもしれません。」と、Mack氏は言う。
同時に治療することが両方の状態に必要である。
「あなたが薬物療法か非薬物療法の治療のどちらかで睡眠の問題をコントロールするまで、頭痛をコントロールするのは難しいでしょう」と、Mack氏は話す。非薬物療法の治療に関する例として、子供に良い睡眠の習慣をつけるようにし、定期的な睡眠前の手順を維持することなどである。
(HealthDay News - 1月27日)
最後の「睡眠前の手順」というのは、寝る前に必ず行うことを順番にすることだと思う。
例えば、歯を磨いて、翌日の準備をして…というようなことを、
毎晩同じ手順でやっているうちに、それが睡眠への誘導のきっかけとなり、
そのことが、一種の儀式みたいなものになるということだろう。