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喫煙者は病欠が多いかも

少なくともスウェーデンでは、喫煙者は非喫煙者よりも仕事を病欠する日数が多いことが、研究で分かった。

この研究は、16歳から65歳までの14,200人以上のスウェーデンの労働者からのデータに基づいている。

1988年から1991年の間で、労働者たちは喫煙の状態や1年間で病気になった日数を報告するという調査を完了した。

この労働者たちのうち45%は非喫煙者だった。26%は元喫煙者で、29%は喫煙者だった。

平均で、労働者たちは1年に25日病気になった。

アムステルダムのFree Universityの経済学部で働くPetter Lundborg氏は、喫煙者と非喫煙者で病気の日数のデータを分析した。

喫煙者は平均で1年に34日病気になったのに比べて、元喫煙者では25日、非喫煙者では20日病気になったことが分かった。

喫煙者たちは、他の労働者たちよりも、少ない教育に、慢性疾患を多く抱え、老化する傾向にあった。

労働者の年齢や、健康状態、仕事の種類などの要因を考慮して、Lundborg氏が計算すると、喫煙者は非喫煙者よりも平均で1年当たりの病気の日数が8日近く多かった。

同様の計算で、元喫煙者と非喫煙者の間のギャップを埋めた。

スウェーデンの病気の日数の割合は特に高いと、Lundborg氏は述べている。例えば、米国の労働者の病気の日数の平均は1年当たり9日のみであると、彼は話す。

スウェーデンでは、病欠は社会保険もしくは雇用者のどちらかによって給付を受けると、Lundborg氏は述べている。

スウェーデンの労働者たちは、他国の労働者を代表するものではないが、この結果は「何らかの注意であると解釈されるべきです」と、Lundborg氏は語る。

彼の研究はTobacco Controlのオンライン版で発表されている。
(WebMD - 2007年3月28日)
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2型糖尿病はパーキンソン病のリスクが高くなるかも

糖尿病があると、パーキンソン病発症のリスクが高い。

フィンランドの研究によると、2型糖尿病の人々が後にパーキンソン病と診断される傾向が、他の人たちよりも80%も高かったことが分かった。

このことは、糖尿病がパーキンソン病(筋肉硬直や震戦を引き起こす進行性の病気)の危険因子であることを示唆する最初で、将来に向けての重要な研究である。

糖尿病やパーキンソン病の間の関係の確かな性質は明らかでないが、肥満や喫煙、身体活動の欠乏など、いくつかのライフスタイルの因子が両方の病気に関連性があるかもしれないと、研究者たちは話す。

「それは糖尿病が体重が多すぎて、パーキンソン病のリスクを部分的に高めるかもしれないと仮定される」と、フィンランドのthe National Public Health InstituteのGang Hu, MD, PhDや糖尿病ケアの同僚たちは記述している。

・糖尿病はパーキンソン病のリスクを高める

この研究で、フィンランドで18年以上にわたって、5万人以上の男女のグループで追跡調査を行った。この間、324人の男性と309人の女性がパーキンソン病を発症した。

この研究の開始時に2型糖尿病だった人々は、パーキンソン病と後に診断される傾向があることが分かった。

パーキンソン病に対する他の可能な危険因子を調整してからでも、全体的に2型糖尿病の男女は、糖尿病でない人よりもパーキンソン病を発症する傾向が83%高かった。

一般的なライフスタイルの因子が役割を果たしているかもしれないものの、糖尿病とパーキンソン病の間の関係を完全に理解するために、さらに研究を行う必要があるとしている。
(WebMD - 2007年3月28日)
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高血糖はがんのリスクを高める

高い血糖値を有する女性の、がんになるリスクが増加していることが、ヨーロッパの研究で分かった。

糖尿病は砂糖の多い食物を非常にたくさん食べることで、高血糖を引き起こす。

スウェーデンの研究で、6万4,500人の人を調べたところ、女性では血糖が高くなることと、膵臓や皮膚、子宮、尿路のがんと関連性があった。

糖尿病の専門家は、この関連性を確認するためにもっと多くの証拠が必要であると話す。他の研究には、高脂肪食が乳がんのリスクの増加と関連があるというものがある。

・脂肪性の食事が乳がんと関連している

この研究はウメア大学のチームによって行われ、高血糖は(49歳未満の女性で)乳がんのリスクと関連性があった。

全体として、空腹時血糖値の上位25%の女性は、下位25%の女性よりもがんを発症する機会が26%高かった。

この研究はthe Vasterbotten Intervention Projectという、スウェーデンの主要な健康調査の一部である。

研究に参加してもらった被験者は1980年代の半ばに40歳、50歳、60歳だった人である。

空腹時血糖値と同様に、グルコース液を摂ってから血中の糖の量(グルコース負荷試験)も測定された。全部で、研究は13年間にわたった。

研究の期間、2,478件のがんの症例が特定された。

この研究ではまた、年齢が上がるにつれ値が高くなるhyperglycaemia(異常に高い血糖値)の明らかな証拠を見つけた。

・生活様式の変化

Par Stattin博士によって導かれた研究者は話す。「総合的に異常なグルコース代謝は、男性ではなく女性において、がんのリスクが統計的に非常に増加することと関連していました」

男性では、上昇した血糖値は、それほどの程度ではないにしても、前立腺がんに対して保護するようにみえた。

この研究は一部World Cancer Research Fund(WCRF)によって支払われた。

Greg Martin博士(WCRF UKの科学及び研究のマネージャー)は次のように話す。
「この研究の結果は重要です。

けれども、女性たちが血糖値が高過ぎて、この事実に気づいているなら、ライフスタイルを変えようと、より動機づけられるので重要です。

そして朗報は、果物や野菜を健康的にバランスよくたくさん摂って、健康的な体重を維持することで、血糖値を下げることが可能であるということです。

こういった健康なライフスタイルで最大40%のがんを防ぐことができることが分かっているので、このことはまさに、人々が大きな違いを作るためにできる小さな変化を作る理由です」

・血液検査

これまでの研究で、2型糖尿病の患者のがんのリスクが増加することがわかっている。

しかしこの新しい研究では、血糖値が上昇してない時にでも、女性でがんのリスクが高くなることがわかった。

Natasha Marsland氏(the charity Diabetes UKのケアマネージャー)は話す。「これは興味深い研究です。けれども、高い血糖値とがんとの間に関連性があるかどうか結論づける前に、さらに研究を行う必要があります。

医師のところで簡単な血液検査をするのが、血糖値が高いかどうか調べるのに最も良い方法です。高血糖値が糖尿病を示しますが、いつもそうであるというわけではありません。

もしある人が白人で40歳以上、あるいは25歳以上で黒人か南アジアがバックグラウンドで、家系に2型糖尿病か肥満の人がいるなら、糖尿病かどうか調べるために医師に簡単な血液検査をしてもらうことを考えるべきです」
(BBC - 2007年3月21日)
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ブルーベリーは腸の癌を捕らえる

米国の科学者は、大腸癌を予防するのに、ブルーベリーが良いかもしれないと信じている。

主要な成分(プテロスチルベン = pterostilbene)は、天然の抗酸化剤で、がんの成長の引き金となるフリーラジカルと呼ばれる高活性分子を一掃する。

ブドウや赤ワイン中に同様の抗酸化剤が既に特定されていると、the American Chemical Societyは聞いている。

他にマウスでの実験で、プテロスチルベンが血液中のコレステロールを下げるのにも良いかもしれないことが示唆されている。

・ベリーは良い

ラトガース大学と米国農務省の研究者たちは、錠剤にこの化合物を入れることを提案した。

一方で、Lead authorのBandaru Reddy博士は、この研究で、より多くのベリー、「特にブルーベリー」を食事で摂る必要性が分かったと話す。

発がん性の薬剤を与えてからプテロスチルベンを摂取したラットは大腸の前がんが他のラットよりはるかに少なかった。

ブルーベリーの化合物は大腸の炎症や細胞分裂の割合も低下させた。両方ともがんの危険因子であると考えている。

直腸がんの正確な原因は分からないが、この病気は飽和脂肪やカロリーの高い摂取に関係がある。

Reddy博士らは、プテロスチルベンがコレステロールのような脂肪濃度を下げることによって、この過程を逆にすることができるかもしれないと信じている。

専門家は、がんや他の病気から守るために、たくさんの果物や野菜(少なくとも1日当たり5 portions(= 人分?)を食べることをすでに勧めている。

また、プテロスチルベンはクランベリやスパークルベリー(sparkleberries)、こけもも(lingonberries)、ブドウに含まれる。

Cancer Research UKのEd Yong氏は話す。「プテロスチルベンがラットの大腸がんのリスクを低下させることができましたが、同じことがヒトで起きるかどうかは明らかでありません」

「さらなる研究で、この化学物質ががんと闘う役割を有するかどうかはっきりするでしょう」

「さしあたり最も良い忠告は、特定の『スーパーフード』を当てにするよりもむしろ健康的で、バランスのとれた食事を摂ることです」と、彼はつけ加えた。
(BBC News - 2007年3月26日)

途中の"portion"、それによって量が決まってくるものの、
何を意味するのか結局分かりませんでした。
ブルーベリーなんて、そんなに食べられるものではないので、
そんなに極端な量であるとは思えませんし…。
いずれにしても、いろんな食材をバランス良く食べるのが一番ですけども。
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脳はどのように道徳基準の選択をするか

科学者は、危険な状況で道徳と感情が衝突する脳の領域を正確に指摘しているかもしれない。

その領域は腹内側前頭前皮質(ventromedial prefrontal cortex = VMPC)であると報告されている。

the National Institute of Neurological Disorders and StrokeのMichael Koenigs, PhDは、the University of Iowa Hospitals and Clinicsの神経学部のスタッフで、この研究に携わった。

Koenigs氏らは、成人になってVMPCの障害を受けた6人の人で研究を行った。VMPCが同情や恥、罪などの感情的な反応や社会的な感情に関与していると、Koenigs氏のチームは述べている。

比較のために、脳障害のない12人の健康な成人とVMPCや他の感情に関する領域に影響しなかった脳障害を有する12人の成人も調べた。

この研究で被験者たちは、他の人たちの生命を守るために1人の人の人生を犠牲にするといったジレンマのある作り話のシナリオを読んだ。

例えば、1つのシナリオで群衆に向かって走ってくる暴走ボックスカーを出演させた。研究の被験者たちは彼らがボックスカーから他の5人を救うために橋から1人を突き落とすかどうか質問を受けた。

VMPCに障害をもつ人たちは、その行動に最も同意する傾向があり、他の個人的、感情的、生死のシナリオでも同様の選択をした。さらに、彼らは他の被験者たちよりもその決定が速かった。

しかしながら、これらのVMPCに障害のある被験者は他の被験者のように非個人的で、利害の少ないシナリオをたくさん扱った。

研究者たちは、VMPCに障害のある被験者が冷酷だとか、あるいは不道徳であるとは言っていない。しかし、VMPCが個人的だったり、感情的だったり、感情で道徳的な決定をすることに関与しているという理論を、この調査結果は支持していると話す。
(WebMD - 2007年3月21日)
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サーカディアンリズムと双極性障害

サーカディアンリズム(目覚めや睡眠のサイクルなど生活のリズム)の制御に関する遺伝子は、双極性障害の躁病相で中心的役割も果たしているかもしれない。

時計遺伝子はサーカディアンリズムを制御する中心であるが、この遺伝子に、ある特定の変異のあるマウスは、ヒトの躁病の行動と非常に似た行動を見せた。リチウム(双極性障害の治療に使用される薬物)を投与すると、多くのマウスは正常な行動に戻った。

この研究結果は、研究者を交わし続けるメカニズムをもつ双極性障害に、さらなる研究への出発点として役立った。

「躁病がどのように発症するのか、また、躁病の治療がどのように作用しているかを研究するのに、非常に良い躁病のモデルを私たちに与えてくれます。なぜなら、安定剤の作用の多くが謎だからです」と、Colleen McClung氏(研究のsenior authorで、ダラスのthe University of Texas Southwestern Medical Centerで精神医学の助教授)は話す。「双極性を研究するのは困難でした」

David J. Earnest(MedicineのTexas A&M Health Science Center College of Medicineの神経科学及び実験治療学の教授)はつけ加える。「実際、患者が双極性障害を経験している時、サーカディアンリズムが乱れています。この動物モデルで、時計遺伝子の変異は双極性障害と非常に似通った行動パターンを作り出します」

科学者たちは、サーカディアンリズムが精神障害、特に双極性障害に関係があるかもしれないと、長い間疑ってきた。

双極性障害は、エネルギーの変化や機能の能力とともに、気分が非常に高揚したり、非常に低下(うつ)したりと、揺れが交互にくる特徴がある。米国国立精神衛生研究所によると、約570万人のアメリカ成人(18歳以上の人口の約2.6%)が双極性障害かもしれないという。

この障害を有するほとんどすべての人はまた、睡眠/目覚めやホルモン、食欲、体温などの日内周期の機能が不規則である。睡眠/目覚めのサイクルの大きな乱れは、双極性の症状の引き金となる。そして、リチウムなどを使った双極性障害の治療の多くは、サーカディアンリズムを変えることができる。

時計遺伝子(サーカディアンリズムに関わる中で最も重要な遺伝子の1つ)がまた、この障害に関係しているかもしれないという示唆があった。けれども、決定的な証拠はない。

「私は、常に関係があると考えていますが、ほとんどの研究は相関関係で」と、Earnest氏は語る。「私たちは、サーカディアンリズムの乱れの間に、決定的な関係があると本当に言うことができませんでした。それは単に関連性にすぎません」

今週の全米科学アカデミー会報で発表された新しい研究で、McClung氏らは、双極性障害のヒトと類似性があるかどうか調べるために、時計遺伝子に変異を有するマウスで実験を行った。

事実、マウスは過剰に活動したり、多くのリスクを取ったり、コカインや砂糖などの『報酬』物質のために優先したりした。

そして、リチウムをマウスに与えると、彼らの行動は安定した。

「彼らが躁病の段階にあるとき、行動全体が双極性患者に非常に似ています」と、McClung氏は話す。「このことは非常に重要です。なぜなら、ヒトの躁病の良いモデルでも、完全なモデルではなかったからです。これは今まで記述された中で最も完全なモデルです」

研究者は、脳のどの部分が関与しているかを決定しようと、一歩先に進んだ。機能的な時計遺伝子をマウスのドパミン細胞内(ドパミンは報酬や気分の制御に関与している)に戻すと、これも躁病の行動のいくつかを修正したことが分かった。

「これはおもしろいことです。というのも、時計が機能している脳の領域を正確に指摘しているのですから」と、McClung氏は語った。「私たちは、時計がそこで何をしているのかを本当に知りませんでした。時計がドパミン活性を制御しているかのようですし、これらのタイプの行動を引き起こしているのかもしれません」

しかしEarnest氏はまた、いくつか警告を発した。

「マウスの全体的な行動は、双極性障害の患者で見られるものと非常に似ているように見えます」と、彼は話す。「しかし、行動で見られるものが、双極性うつ病に関する臨床的症状と、どのように完全に一致するか?私たちはいずれにせよ、双極性うつ病に対する動物のモデルを充分に表しているか議論することができます」
(ロイター - 2007年3月20日)

いつもそうなのですが、今回は特に訳に自信がありませんのであしからず。
いずれにしても、サーカディアンリズムと双極性障害に関連性があるらしいということで、
これには時計遺伝子の変異が関わっていて、
単に生活のリズムを変えるだけではだめということのようです。
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リグナンは閉経後の乳癌のリスクを減少させるかも

亜麻仁や紅茶、多く名植物から発見されたエストロゲン様の化合物が豊富な食事療法が閉経後の乳癌を抑制するかもしれない。

これは、the Journal of the National Cancer Institute(国立ガン研究所の雑誌)で発表されたフランスの研究によるものである。

この研究は平均で7年以上追跡調査を行った約5万8千人の閉経後のフランス人女性で行われた。

1993年〜1997年の間の研究の開始時、その女性たちは、平均で50歳前半で、乳がんではなかった。彼女たちがどれくらいの頻度で208もの食物や飲料を消費したかなど、食事やライフスタイルに関する調査を終了した。

研究者には、France's Institut Nationalde le Sante et de la Recherche(INSERM)(フランスの生物学や医学、公共の健康調査の研究所)のFrancoise Clavel-Chapelon, PhDがいた。

・リグナンのレベル

完了した食事の調査を使用し、Clavel-Chapelon氏らは、女性のリグナン(多くの植物で発見された植物性エストロゲンの一種)の一日当たりの摂取量を計算した。

女性はリグナンを平均1日1mg消費し、毎日のリグナン摂取量は0〜5mgの範囲であった。

女性はパン、果物や野菜、紅茶、コーヒー、穀物製品(朝食用シリアルや米、パスタなど)からリグナンを摂取した。

亜麻仁(リグナン含有量が特に高い)は伝統的なフランスの食事にはないが、フランスのマルチグレイン(多種穀物)パンの中では、より一般的になっているかもしれないと、研究者たちは述べる。

・より多くのリグナンで、より少ない乳がん

この研究グループの計1,469人の女性は、追跡調査の期間に乳がんと診断された。

最もリグナンを多く摂取している女性は、この研究の間、少ない摂取量の人よりも、乳がんと診断された人は17%少なかった。

これらの調査結果は、他の乳がん危険因子を考慮に入れている。

しかしながら、研究は豆の消費の追跡調査を行わなかった。豆はイソフラボンを含んでおり、これはリグナンとは別の植物エストロゲンである。

リグナンはホルモンのエストロゲンとプロゲステロンに感受性のある乳がんのリスクの減少にのみ関連していた。

・植物や穀類を食べるもうひとつの理由

フランスの研究では乳がんに対して直接リグナンで実験しなかったので、この調査結果は、リグナンが乳がんのリスクを下げるということを立証していない。

しかし、Clavel-Chapelon氏らは、彼らの調査結果が主に果実、野菜、および穀物製品(これらはリグナンの良い源である)から成る食品を食べるよう、女性に対して勧めることを支持すると語る。
(WebMD - 2007年3月20日)
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顔だけではない―喫煙は皮膚を老化させる

喫煙は、顔にしわができて、黄色くなるだけではない。全身にも同じようにできると、研究者たちは月曜日に報告した。

Dermatology(皮膚科学)のアーカイブで発表された研究で、喫煙が体中の皮膚(太陽から保護された皮膚でさえ)に影響することがわかったという。

太陽から保護された顔以外の皮膚を調べると、1日に吸うタバコの箱の総数や喫煙年数が、皮膚のダメージの量と関連性があることが分かったと、この研究に携わったミシガン大学のYolanda Helfrich博士は声明で語った。

65歳以上の被験者では、喫煙者は非喫煙者よりかなりしわが多かった。同様の結果が、45〜65歳の被験者で見られたと、Helfrich氏のチームはレポートでつけ加えた。

研究者は82人(喫煙者及び非喫煙者)の人で実験を行い、右腕の内側の写真を撮った。彼らは22〜91歳までの人で、半数は喫煙者だった。

独立した判定者は、各人の皮膚にどれくらいしわがあるかを決定した。

皮膚に日光が、特に顔にあたると、きめが粗くなって、しわができ、薄黄色に変色すると、Helfrichのチームは記述している。

これまでのいくつかの研究で、顔のしわで測定されるように、喫煙で皮膚の老化が早まることがわかっているが、光にさらされない皮膚の老化を測定することはほとんどされていないと、この研究で語っている。

この報告ではメカニズムについて議論していないが、これまでの研究では、喫煙がとりわけ皮下の血管を収縮させ、皮膚に供給する血液を減らすことが分かっている。

喫煙は、皮膚と内臓を支える結合組織をも障害する。
(ロイター - 2007年3月20日)
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禁煙は動脈を若返らせる

喫煙者が習慣を改めたら、喫煙で硬くなった動脈はゆっくり健康な柔軟性を取り戻すということが、新しい研究でわかった。

「動脈がいつもの状態に戻るのにしばらくかかりました」と、Azra Mahmud博士(アイルランドのトリニティー・カレッジ・ダブリンの心臓血管薬理学の講師で、研究はここで行われた)は強調した。「喫煙する前の動脈に戻るまでに、少なくとも10年かかりました。学んだことは、より早く喫煙をやめれば、動脈のためにもより良いということです」

硬くなった動脈は血圧を上げ、心臓発作や卒中などの心血管障害のリスクを増加させる。

Mahmud氏らは喫煙による血管での変化に関する一連の研究を行った。最新の試験は、月曜日にHypertensionの3月号で報告され、血圧が高いが、その治療を受けていない554人の人で行われた。268人の人のグループは一度も喫煙したことがなく、150人は現在喫煙者で、136人は元喫煙者だった。

元喫煙者のうち、22人は禁煙して1年未満、40人は1〜10年で、40人は少なくとも10年である。

「動脈が若い頃のように戻ることにおいて、禁煙で何か利益があるかどうか調べるようと研究をしました」と、Mahmud氏は語った。

分かったことは、最後のタバコを吸ってから過ぎた時間の長さに直接比例して、血管が柔軟性を取り戻したということだった。

研究者は、動脈の堅さを測定するために「動脈の脈波分析」と呼ばれる技術を使用した。現在喫煙している人と、止めてから1年未満の人で、硬さが非常に増加していた。止めてから10年以上経ってから柔軟性における主な効果が出たと、研究者は話している。

「血管の堅さが改善するというようなことは、科学的観点から興味深いです」と、Roger Blumenthal博士(ボルチモアのthe Johns Hopkins Ciccarone Preventive Cardiology Centerのディレクターで米心臓病協会のスポークスマン)は語った。「多くの人々は、できないと考えました。このことは、ひとたび禁煙すれば、より良く変えられることを示しています」と、彼は話した。

この研究結果はさらに追跡調査を行って、動脈の機能における喫煙の長さの効果を調べる必要があると、Mahmud氏は語っている。「長期間喫煙すれば特に、より正常な機能に戻るのに長い時間かかるでしょう」と、彼女は推測している。

この研究は、肺への効果などのように、喫煙することによって起きる他の種類の障害を調べていないと、Blumenthal氏は述べた。「喫煙を止めるのに他にも多くの理由があります」と、彼は語る。「このことは1つの理由だけを支持します」

この研究結果は、糖尿病や高血圧など、他の心血管系危険因子を治療することの効果において研究する道を切り開くと、Blumenthal氏は話す。「それらの危険因子における変化を調べれば、おそらくこの研究でわかったことよりもっと良い改善を発見することができたでしょう」と、彼は言う。

関連するニュースで、ミシガン大学医学部のチームのAnn Arbor氏は、喫煙が、(通常、日光にさらされていないような領域でさえ)皮膚を老化させることを発見したという。

この研究は、Dermatology(皮膚科学)の3月のアーカイブで発表され、77人(長期間喫煙している人と非喫煙者の両方を含む)の人の脇の下の皮膚の写真を比較している。

「1日当たりに吸うタバコの箱の総数や喫煙している人の総年数が、皮膚のダメージの量と関係があることが分かりました」と、lead researcherのYolanda R.Helfrich博士(皮膚科学の助教授)は準備された声明で語った。
(HealthDay News-2007年3月19日)
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抗うつ薬は双極性にリスクがあるか?

抗うつ薬が自殺のリスクを増加させるかもしれないという関心が広まっているが、イタリアの精神疾患の専門家は、薬物が正しく使用されない場合にのみ、本当だろうと話す。

ランセットで3月17日に発表されたエッセイで、Franco Benazzi, MD, PhDは双極性障害(双極性障害IIと呼ばれる)の、一般的だがあまり認識されていない型について記述している。

この障害はしばしばよく誤診されるため、患者たちがしばしば抗うつ薬単独で誤った治療をされ、そのことが問題をさらに悪化させると、精神医学の教授はWebMDに語る。

「これらの患者は、気分を安定させる薬物を使用する必要があります。それでも、うつ症状が持続するなら、抗うつ薬を追加することができます」と、Benazzi氏は話す。「抗うつ薬単独で治療すると、実際躁症状を増大させて、病気を悪化させます」

・双極性障害IIとは何か?

双極性障害はかつて躁うつ病として知られ、極端に上がったり極端に下がったりする劇的な気分の変動で特徴付けられる。双極性障害IIはこの病気のそれほどひどくない型であると考えられ、軽躁病として知られる軽〜中程度のレベルの躁病である。

双極性Iの患者には、精神症状があるものの、幻覚症状や妄想は双極性IIでは起こらない。

気分の変動が双極性Iほど明白でないので、双極性障害IIを診断するのに問題が残されている。患者はしばしば、うつ症状によく苦しむため、非常に多くは抗うつ薬のみで治療される。

「うつ症状は認識されますが、双極性障害はされるというわけではないのです」と、Benazzi氏は話す。

この問題は子供や青年期で特に一般的かもしれない。

「注意欠如多動性障害(ADHD)や大うつ病性障害のように双極性障害の誤診は一般的で、気分の安定剤の代わりに興奮剤や抗うつ薬を使用することが悪化させるかもしれません」と、彼は述べる。

Benazzi氏は、現れている症状がうつを示す患者は、躁病や軽躁病の症状かどうか評価されるべきであると記述している。双極性障害と診断されれば、治療は抗うつ薬のあるなしに関わらず、リチウムのような気分を安定させる薬物を使用するべきである。

うつ症状のある患者誰にでも抗うつ薬単独で広く治療されていることは、これらの薬物を服用する患者の間で自殺の増加が報告されていることについて説明がつくかもしれない。

「抗うつ薬に関連する自殺はおそらく、時々は薬物ではなく、うつ症状の治療に、ごちゃ混ぜに抗うつ薬のみを使用した臨床医によって引き起こされたものでしょう」と、Benazzi氏は結論づけている。

・さらに多くの研究が必要

研究者のRif S.El-Mallakh, MD(the University of Louisville School of Medicine)は、近年臨床医が双極性障害IIを特定できるようになってきたと話す。しかし、彼は、まだまだ多くの患者がまだ不適切な治療を受けているとつけ加える。

El-Mallakh氏(精神医学のassociate professor)は、躁病や軽躁病の症状の頻度を増加させることに加えて、抗うつ薬がうつ症状を悪化させ、将来うつ病になる可能性を増加させると、WebMDに語った。

双極性の患者が、1年以内に躁病や軽躁病の症状を4回以上経験することは急速交代型(rapid cycling)として知られている。

抗うつ薬の導入前には、双極性障害において急速交代型はかなりまれで、患者のちょうど2%〜3%に起こると、El-Mallakh氏は話す。最近は20%〜25%の患者が急速交代型を経験すると彼はつけ加える。

研究者たちは、双極性障害IIや関連する障害のスペクトルにおいて、より多くの研究が必要であることに同意している。

病気が正しく特定されるまでに、8〜10年誤診されていた双極性障害の平均的な患者において、そのことを示す研究を、Benazzi氏は指摘する。

「うつ病は、障害が進行するにつれ、より悪くなる傾向があります。特に患者が長年誤った薬物を服用しているなら」と、彼は語る。
(WebMD-2007年3月15日)
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目にベータカロテンは役に立たないかもしれない

ベータカロテン剤は加齢黄斑変性症(AMD)の予防の役に立たないかもしれない。

Ophthalmology(眼科学)のアーカイブにおける新しい研究では、12年間ベータカロテン剤を服用している健康な男性が、ベータカロテン剤を服用しない男性と、AMDなどの加齢黄斑症(ARM)を発症しやすさは同様であったという。

AMDはアメリカの視覚損失の主な原因で、米国では1300万人以上の人に影響を及ぼしている。55歳未満の人では珍しい。

AMDは黄斑(読書や、テレビを見たり、運転したり、裁縫したり、あるいは集中して正確なビジョンを要することを行うのを可能にする網膜の一部)をターゲットにする。AMDは徐々に黄斑を傷つけていく。

・ビタミンと視覚の研究

新しい研究では、研究の開始時に40〜84歳の2万2千人の明らかに健康な米国男性の医師で行った。

ボストンのBrigham and Women's Hospitalの予防医学部門のWilliam Christen, ScDを含む研究者たちは、男性たちをランダムに2つのグループに分けた。

男性の1つのグループは、1日おきに50mgのベータカロテンを含む錠剤を服用するように割り当てられた。もう片方のグループは、ベータカロテンを全く含んでいない偽の錠剤(プラセボ)を服用した。

12年間追跡調査を行った。ほとんどの人はその間、従順にその錠剤を服用した。毎年、彼らは自分の医学履歴を更新した。

男性はこの研究のために自分の目を調べさせる必要はなかったが、研究者たちは報告されたARMの診断を確認しようとした。

・研究の結果

研究の終わりに、ベータカロテングループの162人の男性とプラセボ・グループの170人はARMを発症した。2つのグループの違いは、偶然といえるほど小さかった。

研究の間、プラセボ・グループの男性は、もし望むなら、自分自身のビタミンをのむことができた。プラセボ・グループの男性の6%近くはベータカロテンを含むビタミンを摂取した。それはおそらく結果を歪曲しなかったと、研究者たちは述べている。

この調査結果は、Christen氏らが男性たちの年齢や他の危険因子を調整したものである。

ベータカロテンのサプリメントの長期使用は、ARMを発症する率を上下させないと、研究者たちは結論づけている。
(WebMD-2007年3月14日)
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副流煙は2度目の心臓発作のリスクを高める

定期的に副流煙にさらされれば、心臓発作からの生存者はさらに心臓の問題を多く受ける傾向があると、ギリシャの研究者は報告している。

心臓発作もしくはひどい胸痛の不安定狭心症と呼ばれるタイプで入院した人の61%は、他の人々のタバコの煙にさらされていれば、その後30日の間に、別のいわゆる『急性冠状動脈疾患』になる傾向があるということを、アテネのHarokopio UniversityのDemosthenes B. Panagiotakos博士らは発見した。

「心臓疾患を有した人々の再発のリスクが、その発症後の最初の30日間で非常に高いことを考慮に入れても、副流煙に慢性的にさらされると過度のリスクが大きく加わるようです」と、彼らは医学雑誌Heartに記述している。

研究者たちは心臓発作もしくは不安定狭心症で6病院に入院した2,172人の患者を追跡調査した。46%の人は、職場や家で副流煙にさらされていると報告した。

副流煙にさらされなかった人の8%は、最初の30日以内に2度目の急性冠状動脈疾患になり、対して他の人の喫煙にさらされた人々では11%だった。

他の危険因子を考慮しても、副流煙の露出が、2度目の心臓発作や重い狭心症のリスクを61%上げたことがわかった。また、その作用は非喫煙者と比べて、喫煙者自身で約2倍高かった。

職場でのタバコの煙への曝露は、家での曝露よりも、2度目の心臓疾患を起こす危険性が倍以上高かった。

この結果に基づいて、副流煙にさらされた人々の45%が2度目の急性冠状動脈疾患を発症したのは、直接曝露した結果と考えることができると、研究者たちは結論づける。

「職場で他の人々のタバコの煙にさらされない権利は、過去何年にもわたってますます認識されるようになりましたが、ギリシャ(おそらく他の地域でも)では、この権利が明らかに侵害されているように思えます」と、研究者たちは述べる。
(ロイター-2007年3月9日)
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脳内物質と薬物中毒

イギリスの研究者の報告によると、ドパミンと呼ばれる脳内化学物質が衝動性や薬物中毒に影響を与えるかもしれないという。

イギリス、ケンブリッジ大学のJeffrey Dalley, PhDもその研究者の1人である。 Scienceで発表されたこの研究結果は、薬物中毒における脳の役割について説明するのに役立つかもしれない。

「次のステップは、その遺伝子もしくは脳の受容体の供給を減少させる原因となる遺伝子を特定することです」と、Dalley氏はケンブリッジ大学ニュースリリースで話す。

興奮剤に対する中毒は「しばしば過度に危険を冒すことや刺激欲求、衝動性と関連しているが、十分に理解されない方法で」とDalley氏らは記述している。

目標は、衝動性か薬物中毒のどちらが一番になるかを調べることだった。そして、ドパミンがどのように衝動性や中毒に影響を及ぼすか。

・研究室でのラットの実験

Dalley氏のチームは人間ではなく、雄のラットで研究を行った。

研究が開始される時、どのラットもどんな薬物にも曝露されていなかった。

まず、ラットは衝動性のテストを3週間受けた。

そのテストでは、ラットのケージ内の5つのスポットのうちの1つで、明るいライトをほんの一瞬照らした。ラットには、ライトが次にどこで光るかわからないようになっていた。

ラットがライトのところにすぐに疾走すれば、えさのペレットが報酬で与えられた。衝動的に間違った場所に突進すれば、えさはない。

テストでは、数匹のラットが非常に衝動的であることが示された。
ポジトロン放射断層エックス線撮影を使用する脳スキャン(PETスキャン)によると、衝動的なラットは、それほど衝動的でないラットよりも脳の主要な領域におけるドパミン受容体が少なかった。

・薬物テスト

次に、研究者は静脈(IV)のチューブをラットに外科的に取り付けた。

約2週間後、そのIVチューブに慣れてから、ラットがケージ内でレバーを押すと、チューブを通って少量のコカインを含む液体を得ることができるようにした。

コカインの量は制限されたが、非常に衝動性のあるラットは他のラットよりも多くのコカインを自分に与えることが、この研究でわかった。

Dalley氏らはコカインのみで研究を行ったが、ニコチンや鎮静剤など他の中毒性のある薬物においても同様で、ドパミン受容体と関連しているであろうと示唆している。
(Web MD-2007年3月1日)

BBC Newsでは、薬物だけでなく、ADHDにおいての可能性についても書かれていました。
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睡眠をとらないことは新しい脳細胞なしを意味する

睡眠をとらないと脳が新しい細胞を作り出すのを止めるかもしれないということが、研究でわかったという。

プリンストン大学のチームによるラットでの研究で、寝不足が海馬(記憶形成にかかわる脳の領域)に影響を与えることがわかった。

Proceedings of the National Academy of Scienceにおける研究で、ストレスホルモンがその作用の原因となることが示された。

72時間眠らないようにした動物と、そうでない動物で比較すると、休息しなかった動物は、ストレスホルモンであるコルチコステロンのレベルが高かった。

海馬の特定の領域ではまた、新しい脳細胞をほとんど作らなかった。

動物のコルチコステロンのレベルが一定に保たれると、細胞が増殖しなくなることが改善された。

この結果は、睡眠の剥奪から生じる高いレベルのストレスホルモンが、成人の脳における細胞の生成の減少について説明がつくかもしれないということを示唆している。

睡眠のパターンは1週間以内に正常に戻った。

しかしながら、神経細胞生成(神経発生)のレベルは2週間回復せず、脳はこの不足を打ち消すために努力を高めるように見える。

PNAS(Dr. Elizabeth Gouldに導かれた研究者たち)における記述では、成人での神経細胞生成の役割がずっとわかっていなかったが、「成人での神経生成の抑制は、長引く睡眠剥奪に関連している認識欠如のいくつかの基礎となるかもしれない」と書かれていた。

寝不足を経験する人たちは、集中などにおける問題を経験する。

the Norfolk and Norwich University Hospitalに拠点を置く睡眠の専門家であるDr. Neil Stanleyは、極端な環境でなければ人は72時間眠らずにはいないので、この研究の研究結果を直接人間に置き換えることができないと話した。

けれども、彼はつけ加えた。「これは興味深い研究結果です。部分的な睡眠剥奪(毎晩必要な時間より少ない睡眠)でも同じかどうか調べてみるのはおもしろいでしょう」
(BBC News-2月10日)
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