米国の科学者は、大腸癌を予防するのに、ブルーベリーが良いかもしれないと信じている。
主要な成分(プテロスチルベン = pterostilbene)は、天然の抗酸化剤で、がんの成長の引き金となるフリーラジカルと呼ばれる高活性分子を一掃する。
ブドウや赤ワイン中に同様の抗酸化剤が既に特定されていると、the American Chemical Societyは聞いている。
他にマウスでの実験で、プテロスチルベンが血液中のコレステロールを下げるのにも良いかもしれないことが示唆されている。
・ベリーは良い
ラトガース大学と米国農務省の研究者たちは、錠剤にこの化合物を入れることを提案した。
一方で、Lead authorのBandaru Reddy博士は、この研究で、より多くのベリー、「特にブルーベリー」を食事で摂る必要性が分かったと話す。
発がん性の薬剤を与えてからプテロスチルベンを摂取したラットは大腸の前がんが他のラットよりはるかに少なかった。
ブルーベリーの化合物は大腸の炎症や細胞分裂の割合も低下させた。両方ともがんの危険因子であると考えている。
直腸がんの正確な原因は分からないが、この病気は飽和脂肪やカロリーの高い摂取に関係がある。
Reddy博士らは、プテロスチルベンがコレステロールのような脂肪濃度を下げることによって、この過程を逆にすることができるかもしれないと信じている。
専門家は、がんや他の病気から守るために、たくさんの果物や野菜(少なくとも1日当たり5 portions(= 人分?)を食べることをすでに勧めている。
また、プテロスチルベンはクランベリやスパークルベリー(sparkleberries)、こけもも(lingonberries)、ブドウに含まれる。
Cancer Research UKのEd Yong氏は話す。「プテロスチルベンがラットの大腸がんのリスクを低下させることができましたが、同じことがヒトで起きるかどうかは明らかでありません」
「さらなる研究で、この化学物質ががんと闘う役割を有するかどうかはっきりするでしょう」
「さしあたり最も良い忠告は、特定の『スーパーフード』を当てにするよりもむしろ健康的で、バランスのとれた食事を摂ることです」と、彼はつけ加えた。
(BBC News - 2007年3月26日)
途中の"portion"、それによって量が決まってくるものの、
何を意味するのか結局分かりませんでした。
ブルーベリーなんて、そんなに食べられるものではないので、
そんなに極端な量であるとは思えませんし…。
いずれにしても、いろんな食材をバランス良く食べるのが一番ですけども。