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1日3杯のコーヒーが女性の記憶を助ける

高齢の女性が毎日3杯以上のコーヒーを飲むことで、思考能力を保持できることが分かったという。

4年にわたる7,000人の人の研究で、1日3杯以上のコーヒー(または紅茶に換算して) を飲む65歳以上の女性は、1日に1杯以下のコーヒーもしくは紅茶を飲む女性よりも記憶テストにおいて時間とともに衰えるのが少なかったことが分かった。男性では同じ効果を示さなかった。

雑誌Neurologyで発表されたフランスの研究によって、他の要素(年齢や教育、薬物医療、障害、うつ病、高血圧などの病気)を考慮に入れても、この改善が保持されたことが分かった。

年齢と共に、効果は高まった。コーヒーを飲む65歳の人で記憶の衰えが30%少なく、80歳以上で70%以上少なくなった。

この研究の論文著者であり、モンペリエのFrench National Institute for Health and Medical ResearchのKaren Ritchie博士は、さらに研究が必要であると話す。

「カフェインがそれを予防するよりもむしろ。認知症の進行を遅くするかもしれないということであるかもしれません」と、彼女は語る。
(Telegrapg.co.uk - 2007年8月7日)
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精神能力と睡眠障害の関係

Neurologyで発表された研究によると、睡眠障害と精神能力の低下は手をつなぐようになるかもしれないという。

記憶障害や注意力不足など精神能力の後退を有する高齢の女性は、睡眠障害を有する人たちよりも多い傾向があることを、この研究は示している。

「この研究は、認知障害のある人が必ずしも睡眠障害を発症するというわけではないものの、この高齢者たちは睡眠障害のリスクが高いことを意味します」と、研究者Kristine Yaffe, MDはAmerican Academy of Neurologyのニュースリリースで述べる。

Yaffe氏は、サンフランシスコのカリフォルニア大学の精神科学部で働いている。

・睡眠障害の研究

Yaffe氏のチームは、2,400人以上の米国人女性で15年間研究を行った。

研究開始時、女性たちは少なくとも65歳(平均年齢:約69歳)で、認知症ではなかった。彼女たちは、記憶や言語と注意力などの精神能力のテストを受けた。

女性たちは、15年の研究終了時に繰り返しテストを行った。このテストは、女性たちの11%〜15%で、テストの点が落ちたことを示した。

研究終了時に、女性たちはまた3晩、アクティグラフと呼ばれる睡眠監視装置を着けた。アクティグラフは大体腕時計のサイズで、動きを追って、いつ眠っているか、あるいは起きているかを示す。

・睡眠障害と精神能力の低下

この結果に影響を与えるかもしれない他の要因を考慮しても、これらの女性たちは、テストの点が変わらなかった女性たちよりも、睡眠障害を有する傾向が高かった。

精神能力のテストが変わらなかった女性と比較して、テストの点が低下した人たちは、睡眠不足が約70%高く、寝入るまでに1時間以上かかる人が約60%高く、夜間に少なくとも90分で目覚める人が43%高く、毎日2時間以上昼寝をする人は約75%高かった。

女性たちは、研究の開始時にアクティグラフを着けなかった。そのため研究者たちは、睡眠不足と精神能力のどちらが最初になったかについて分からない。

この研究は、精神能力の低下や睡眠障害がどのようにつながっているかについて、正確には示さない。おそらく、これらの2つの症状は共通の原因を有しているのだろうと、Yaffe氏らは述べる。
(WebMD - 2007年7月17日)
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HRTは高齢女性の心臓に良くない

ホルモン補充療法は、高齢の女性の心臓に害を及ぼし、保護しないかもしれないという、更なる証拠が発表された。

英国、オーストラリア、ニュージーランド出身の5,000人の女性で行った研究で、60歳以上の女性が心血管障害のリスクが高いことが分かったという。

ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルのこの研究は、何百万人もの世界中の女性に対してリスクがあることを明らかにした主要な米国の研究を支持している。

専門家たちは、若い女性における短期間のHRTの使用は安全で有効であると話す。

それは、ホットフラッシュや寝汗などの不快な更年期症状のいくつかを軽減するのに使用される。

HRTは現在、英国では、めったに高齢の女性に処方されない。

WISDOMの研究は1999年に始まり、オーストラリアのアデレード大学や、ニュージーランドのWellington School of Medicine and Health Sciences、英国の医学研究審議会の医師たちが関わった。

一般医診療所に登録した平均年齢63歳の5,692人の健康な女性を特定し、ランダムに選んで、エストロゲンとプロゲストゲンを混合したHRTの錠剤もしくは、「ダミー」の偽薬を投与した。

HRTが一部の患者の健康を危険にさらすという重大な証拠を発見し、the US Women's Health Institute (WHI)の研究が2002年に中止されたとき、the WISDOMの研究もまた、方法がほとんど同じで中止された。

けれども、研究者たちは最初の数年間の試験で結果を分析することができた。

・心臓の'障害'

WHI研究のように、HRTを与えられたグループで、狭心症、心臓発作、もしくは突然の心臓死や、危険な血栓の可能性など「主要な心血管障害」の数が、ホルモン療法を受けなかったグループに比べて、非常に増加したことが分かった。

WHI研究が中止されてから、英国でのHRT使用は50%減っている。

Madge Vickers博士(この研究を導いたthe MRC General Practice Research Frameworkの元代表)はつけ加える。「重要なことに、WISDOM研究は、HRTから病気の予防の恩恵が全くなく、閉経後何年も経ってからホルモン補充療法を始める女性に対して何らかの潜在的なリスクがあることを示しました」

「けれども、ほとんどの女性が更年期障害の緩和のためにHRTを摂取し、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)はこの方程式の重要な部分なのです」

John Stevenson教授(ロンドンのロイヤルブロンプトン病院出身のコンサルタントの代謝の医師でthe charity Women's Health Concernの会長)は、HRTが、若い女性にとって安全な治療であると強調した。

彼は次のように話す。「これは更年期障害の女性を助けるのに有効性の高い方法であり、非常に高齢の女性がHRTのコースを始めるなんてとんでもありません」

「50代の女性は1年か2年HRTを与えられるかもしれませんが、兆候が軽くなったかどうか確認して止めさせるでしょう」
(BBC - 2007年7月11日)
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テストステロンが少ないと心臓病のリスクがあるかも(女性)

男性ホルモンのテストステロンのレベルが低い閉経後の女性は、心臓病を発症する傾向があることが、ベルギーの研究で分かったという。

研究者たちは、112人の女性を調べた。その半数はアテローム性動脈硬化症と呼ばれる動脈の状態を有する。それは、重篤な心臓疾患の前兆とみられている。

アテローム性動脈硬化症の人は、そうでない人よりも、テストステロンが非常に少なかった。

しかし、ヨーロッパの雑誌Endocrinology(内分泌学)で発表された研究では、サプリメントを勧めていない。

けれども、ホルモンと心臓病(現在英国女性の主要な死因)の関係において、さらに多くの研究を要求している。

心臓及び循環系の病気は、毎年10万人の女性の命を奪う。

・予防特性

更年期を経験すると、心臓病を発症するリスクは女性の間で劇的に増加する。

テストステロンは男性と関係しているが、女性もそれを(主に卵巣や副腎)作る。更年期や、ホルモンバランスの変化は、産生されるレベルに影響を及ぼす。

テストステロンが筋力や骨密度を維持するなど、男性と女性両方において重要な機能を果たすことは、すでに知られている。

しかし、ブリュッセルのフリー大学の研究者たちは、このホルモンがまた他の仕事(動脈壁で炎症を引き起こす化学信号を抑制するなど)も遂行するようにみえると語る。

心臓病に対する予防の可能性におけるホルモンの正確な役割はまだ明らかではないものの、このことは、テストステロンが有するように思われる予防効果を説明するのに、いくらか助けになるかもしれない。

英国心臓財団は次のように述べる。「この小規模の研究の結果は、閉経後の女性の低いテストステロン濃度と、頸動脈(頭と首に血液を供給する動脈)における脂肪物質の蓄積の関係を確認します」

「けれども、なぜこのことが起きるのかはっきりしません。この背後にあるメカニズムの理解を強化するために、更なる研究が要求されます」
(BBC - 2007年7月9日)
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永久メイクアップにはリスクがある

永久メイクアップは、「重大で、長期にわたって醜い跡が残る反応」の危険にさらすかもしれないと、専門家たちはニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの28日版で述べている。

この警告は、CDCのMasja Straetemans, PhDとMartin Belson, MDが、FDAのLindaKatz, MD, MPHと一緒に発表したもの。

この雑誌への短いレターで、Straetemans氏らは、FDAが2003年から永久メイクアップを受けた人々の拒絶反応の報告を150件得ていると報告している。

Straetemans氏のチームは、そのような苦情を言う101人の患者を特定し、うち92人にインタビューした。

患者たちの永久メイクアップへの最も共通の反応は、永久メイクアップを適用した領域の圧痛や、腫張、隆起だった。

患者の2/3の人は、インタビューの時点で、まだ症状があった。症状は平均5カ月から3年以上持続した。回復はアレルギー歴のない人で速かった。

研究者たちは、33人の患者のカルテをチェックした。アレルギー反応及び、肉芽腫と呼ばれる皮膚小結節が、最も一般的な診断だった。

「FDAは、特定のメーカーから市場に出ている永久メイクアップのインクの、ある色に対するアレルギー反応に関する多数の報告を受け取っていますが、入れ墨の顔料に対するアレルギー反応の報告はまれです」と、FDAのウェブサイト上の基礎的な情報で記載されている。しかしながら、顔料は取り除くのが難しい場合があるので、生じると特に厄介かもしれない。「時折、人々は長年入れ墨を有するうちにアレルギー反応を発症するかもしれません。」

Straetemans氏のチームは、彼らが研究した患者によって報告された反応のほとんどに関連のあるインク製品品目が、2004年9月に回収されたと述べる。

研究者たちは、どれだけの人が永久メイクアップを行ったか分かっていないので、有害反応がその人々でまれであるか、あるいは一般的であるかは明らかではないと指摘している。

Straetemans氏らは、永久メイクアップの手法に対する拒絶反応を、FDAに報告するように消費者や医療専門家に依頼している。
(WebMD - 2007年6月27日)
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大豆化合物は造骨を助ける

ゲニステイン(大豆製品由来の天然植物性エストロゲン)は、高齢で閉経後のイタリア人女性で行った2年の研究で、骨ミネラル密度を増やすのに、偽薬よりも効果があった。

2年後に大豆製品をとっている人たちは、偽薬をのんだ人たちより骨ミネラル密度が良かった。「1年後(でさえ)、ゲニステインをのんだ女性ではっきりした違いがありました」と、Steven Wilson氏(デンバーのNational Jewish Medical and Research Centerの生物統計学者で、この研究の共著者)は話す。この研究は、the Annals of Internal Medicineの6月19日号で発表された。

この研究は、イタリア文部省と、イタリアのメッシーナ大学によって資金を提供された。

ゲニステイン(イソフラボン植物エストロゲン)は、大豆製品に豊富に含まれている。それを研究する専門家たちは、ホルモン補充療法と関係があるとされる、心臓病やある種の癌のリスクが増加するような副作用なしに造骨作用があるかもしれないと希望を持っている。

この研究において、メッシーナのthe Azienda Ospedaliera Universitaria PoliclinicoのFrancesco Squadrito博士に率いられたチームは、閉経後(49〜67歳)の389人の女性に、24ヵ月間毎日ゲニステインを54mg、もしくは偽薬を服用するように、ランダムに選んで与えた。

ゲニステインと偽薬の両方とも、骨を造ることが知られているカルシウムとビタミンDを含む。1日当たりの用量は、カルシウム500mgでビタミンDは400国際単位(IU)だった。

女性たちは骨減少症で、標準よりも低い骨ミネラル密度と定義されるものの、骨粗鬆症(骨が弱く危険な骨折をする密度の状態)として分類されるほど低くなかった。

研究者たちは、この研究の始めに骨ミネラル密度を測定し、腰椎と腰の骨ミネラル密度を評価することに重点的に取り組んだ。

ちょうど1年後、「骨は悪化するのを止めるだけでなく、実際に改善し始め、密度も高くなりました」と、Wilson氏は語る。「プラセボ群は、まだカルシウムとビタミンDの通常の用量を服用しているものの、残念なことに、低下を続けました」と、閉経後に起こる骨密度が、エストロゲン濃度の減少につれて、年齢とともに低下することに言及した。

この研究で、ゲニステインを服用した人々は、子宮内膜の厚さ(減少した骨密度に対するホルモン治療に関する問題)を、研究者たちによると、増加しなかったという。ゲニステインのグループは、それを服用しなかったグループより胃腸の副作用があった。

大豆には骨を造る可能性があるが、まだもっと多くの研究が必要であると、Frank Sacks博士(Brigham and Women's Hospital及びボストンのthe Harvard School of Public Healthの薬学教授)はつけ加える。胸部及び子宮がんに関する「安全性の課題が、大豆植物エストロゲンであります」と、彼は強調する。

「この研究は、大豆植物エストロゲンサプリメントを摂取するべきではないという(多くの専門家の)全体的な見識を変えないでしょう」と、Sacks氏は話す。
(HealthDay News - 2007年6月18日)
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卵巣癌の初期警戒サイン

癌専門家たちは初めて、早期発見が難しく、最も致命的な腫瘍の1つの、医学的に悪名高い「サイレントキラー」である卵巣癌に警戒すべき特定の徴候を女性にアドバイスしている。

いくつかのグループの癌専門家によると、突然、何週間も膨満感が続いたり、しばしば頻尿があったり、食事が変化したり、腹部もしくは骨盤の痛みをいずれか1つないしは組み合わさった症状は、初期卵巣癌の手がかりになるかもしれないという。

米国癌学会などの組織は、この徴候をリストにして、水曜日に合意声明を発表した。歴史的に、医師たちは卵巣癌の初期徴候がないと考えていて、今年約15,000人の米国女性が亡くなることが予想されている。

「沈黙する卵巣癌について、この神話があり、それについて何もすることができないと言う人々がいました。さて、それはもう真実ではありません」と、ワシントン大学の癌専門医のBarbara Goff博士は話す。

早期のスクリーニングテストはない。定期的な骨盤検査が、早く癌を発見する主な方法であると考えられる。

The cancer societyは、The Gynecologic Cancer FoundationとThe Society of Gynecologic Oncologistsとともに、合意声明を記述した。

専門家たちは、女性が少なくとも3週間、突然これらの徴候のいずれかを毎日経験するなら、受診しなければならないと話す。

・膨満感

・骨盤もしくは腹部の痛み

・食事が困難か、すぐ満腹を感じる

・頻尿または緊急の排尿

しかし、このガイドラインは問題を含むと、胸部及び婦人科の癌のThe cancer societyのディレクターであるDebbie Saslow氏は言う。

これらの徴候のある女性の多くは、卵巣癌よりも過敏性大腸症候群の可能性が高いと、彼女は述べる。また、そのような初期段階で卵巣癌をはっきりと確かめるだけの正確な検査がない。

そのことは卵巣癌の前兆としての徴候を追跡することを意味し、場合によっては、有害無益となるような生検や他の治療につながるかもしれない。

「それは、このことに対する失望でした」と、Saslow氏は話す。しかし、専門家たちはいずれにしろ声明を出すことに決めた。というのは、Goff氏による最近の重要な研究が、健康な女性におけるこれらの徴候の突然の出現が重要な指標であるかもしれないということを示したためである。

医師たちは、そのガイドラインのメディア報道で、神経質な女性からの質問の殺到を誘発することが予想されると話す。

「私は、参加して自分の徴候の原因が何かを知りたいと考える人々からの電話の増加を期待します。けれども、患者が適切に診断されるなら、診断検査が必要以上に増加するはずがありません」と、St. Vincent's Hospital Manhattanの産科婦人科の部長のGeorge Mussalli博士は語る。

適切な診断は、女性に胸部もしくは卵巣癌の家族歴の有無や、それらの症状と関連する遺伝子変異に対しての陽性反応の有無について尋ねることを含むと、the National Ovarian Cancer Coalition(支持団体)のトップのJane Langridge氏は言う。

女性はまず最初に婦人科医によって診断されるべきであるが、さらなる検査や治療が検討されるなら、婦人科癌専門医の診察を受けるべきであると、彼女はつけ加える。

医師たちは、超音波や血液検査、集団検診で引っ掛かった人に検査をして卵巣癌を調べる。残念なことに、いずれもそれほど正確であると考えられない。卵巣癌を示すたんぱく質に対して調べる血液検査は、特に問題を含むと、何人かの医師は述べる。

「閉経前の女性には、ほとんど役に立ちません。他に非常に多くの要因が、それを高めるのです」と、DeKalb Medical(アトランタ地域の病院システム)の産科婦人科医のStuart Pancer博士は語る。

それでもPancer氏らは、さらに多くの女性や医師が警戒していくことが重要であると話す。

「私たちは、このことが命を救うことを望みます」と、Goff氏は述べる。

癌で、女性の5番目に主要な死因は卵巣である。米国癌学会によると、それは女性の癌による死因の約6%を占める。

肺癌はNo.1で、全ての女性の癌死の4分の1以上を占める。乳癌や、大腸と直腸、膵臓の癌もまた、多くの女性を死亡させる。

生存率は、年齢によって異なる。65歳までの若い女性は、診断後に少なくとも5年生存する可能性は約2倍である。全体的な生存率は、1年後で76%、5年後で45%である。

もし癌が初期に、局所の段階で見つかれば、生存率はさらにもっと高いが、The cancer societyによれば、卵巣癌の人の5人のうち1人しか発見されない。
(Associated Press - 2007年6月13日)
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ビタミンDとカルシウムは乳がんのリスクを下げるかも?

ビタミンDやカルシウムをたくさん摂取する閉経前の女性は、乳がんのリスクをほぼ3分の1までカットするかもしれないと、Harvard Medical Schoolの研究者たちが報告している。

「カルシウムやビタミンDを充分摂取することは、女性が健康を維持するのに必要ですし、その上、特に閉経前の女性では、これら2つの栄養素は乳がんの進行を防ぐのに役立つかもしれません」と、薬学の準教授でlead authorのJennifer Lin氏は話す。

彼女のチームのレポートは、the Archives of Internal Medicineの5月28日号で発表されている。

この研究で、Lin氏ののチームは、the Women's Health Studyに参加した10,500人以上の閉経前の女性と、45歳以上のほぼ21,000人の閉経後の女性のデータを集めた。このデータは、彼女たちが食べたものや、摂取した栄養補助食品の情報を含んでいる。

平均10年以上で、276人の閉経前の女性と743人の閉経後の女性が、乳がんを発症した。

研究者たちは、ビタミンDとカルシウムの摂取が高い閉経前の女性では、乳がんを発症するリスクが30%低かったことが分かった。けれども閉経後の女性では、この関連性が見つからなかった。

動物実験でも、カルシウムとビタミンDの摂取量と乳がん予防の間の関係を見つけたと、Lin氏のグループは述べている。

「カルシウムとビタミンDは、胸の腫瘍形成に対して予防をするかもしれません」と、Lin氏は語る。
「けれども、乳がんの発症におけるこれら2つの栄養素の潜在的な有用性を調査するのに、さらに多くの研究が必要です」と、彼女はつけ加える。

ある専門家は、ビタミンDとカルシウムの予防効果の証拠がまだ明らかでないと強調している。

「この効果を調べる能力を制限したかもしれないたくさんの要因がこの研究にあるので、この研究から、この効果が閉経前の女性のみであると言うことができるとは全く思いません」と、米国癌学会の伝染病学者であるVictoria Stevens氏は語る。
「ほとんどのビタミンDは日光への暴露によってもたらされるので、これは特にビタミンDには真実ですが、そのことを彼らは考慮しませんでした」

現時点では、女性が乳がんのリスクを減らすためにビタミンDもしくはカルシウムを摂取するよう勧めることは正当化されないと、彼女は言う。

「私は、そこまでするべきとは思いません」と、Stevens氏は話す。乳がんを予防するために「この社会は、どんなビタミン剤の使用も勧めていません。

この研究が、そのことを変えるべきだとしているとは思いません」と、Stevens氏は語る。「この点で、この証拠は、良い食生活をし、身体活動で良いレベルを維持すること以上の何も支持しません」と、彼女は述べた。
(HealthDay News - 2007年5月29日)
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女性、アルコールと脳損傷

アルコールに依存する女性は、男性よりも早く、潜在的に重篤で不可逆的な脳の損傷が生じることが、新しい研究でわかったという。

アルコール依存の病歴が短く、全体としてそれほど飲まなくても、この研究における女性のアルコール中毒患者は、メンタル・パフォーマンス・テストを行うと、男性より精神的損傷の証拠を多く示した。

「私たちは、アルコール乱用に関連する肝障害や心臓障害、循環器系の問題が、女性においては少ない消費量で、早く起こることが分かっていました」と、研究者のBarbara Flannery, PhDはWebMDに語る。「私たちは今や、精神機能に対しても同じであることを知っています」

・記憶、思考の損傷

政府の数字によると、米国の女性の大体3人に1人、2.3%(250万人の米国女性)が定期的にアルコールをたしなむと報告され、アルコール依存の評価基準を満たしている。

長期のアルコール乱用は文字通り、いくつかの脳画像研究で、学習や記憶に関する脳の領域を萎縮させることが分かっており、少なくとも1つのグループの研究で、女性の方が男性よりこの作用に対して感受性が高いことが分かっている。

新たに報告された研究(ロシアで行われた)で、アルコール依存症の78人の男性と24人の女性、そして依存症でない68人を対照グループにして、記憶や意思決定、問題解決など精神機能の面を測定する一連のテストで比較した。

この研究の被験者たちは18〜40歳で、アルコール依存症の人の平均年齢は30〜33歳だった。

誰も驚かないことに、アルコール依存症でない人はアルコール中毒患者より全体的にみてテストで良い結果を出した。驚くべきものことに、女性のアルコール依存症患者が一般に、作業を実行するのに時間がかかり、男性のアルコール依存症患者よりテストの成績が悪かった。

女性のアルコール依存症患者が、男性のアルコール依存症患者より平均で3歳若かったという事実にも関わらずにである。彼女たちはまた、飲酒が平均で4年少なく、アルコール依存も2.5年少なかった。

「全体としてアルコール中毒の思考の過程における有害な影響を知っておく必要があることは明らかですが、私たちはまた、性差を認識する必要があります」と、Flannery氏は話す。

・微妙な変化

この調査結果はまた、アルコールの乱用が徐々に脳機能に影響を与えることを明らかにしていると、ノースカロライナ大学精神医学の教授であるJames C. Garbutt, MDはWebMDに語る。

「何年ものアルコールのひどい乱用が認知症を引き起こすことが分かっていますが、このことは、少ない年数乱用をした若い人で起きる脳障害がそれほどひどくないことを私たちに語っています」と、彼は話す。

アルコール中毒でない人で中〜深酒をすれば同様の認知機能低下につながるかどうか調べる余地があると、彼は言う。

Garbutt氏はアルコールの研究のためのUNC's Bowles Centerの研究科学者である。

「ともかくこの結果がアルコール中毒と診断された人々に限定されると信じる理由はほとんどありません」と、彼は語る。「問題は『認知障害と関連するアルコール消費の境界があるか?』です。私たちにはまだその答えがありません」
(WebMD - 2007年4月23日)
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長期のHRT使用は卵巣癌に

イギリスの研究で、少なくとも5年間ホルモン補充療法を続けると、卵巣癌になりやすいかもしれないということが分かった。

この研究結果は、the U.K. Million Women StudyのValerie Beral, MDらが行ったものによる。

彼らはイギリス在住の100万人以上の女性に呼びかけ、1996年に研究を開始した。

Beral氏のチームは、5年間研究を行い、少なくとも5年間ホルモン補充療法(HRT)を行っている女性の方が、HRTを一度も行ったことのない女性よりも卵巣癌の発症が20%高く、卵巣癌で亡くなる人も23%高いことがわかったという。

この調査結果に基づき、研究者は、「1991年以来、英国において、HRTの使用で卵巣癌になる人が1,300人増え、悪性腫瘍で亡くなる人が1,000人増える結果となった」と記述している。

しかしながら、米生殖医学会は、女性が短期間HRTを使用するのは更年期症状を緩和するのに有害でないと述べている。

・HRTの研究

この研究が始まったとき、女性は平均で約57歳だった。彼女たちは、現在および過去のHRT使用を報告した。2/3近くの人は約3年後にHRTの追跡調査を終了した。

研究者は、非黒色腫型皮膚癌以外の癌の履歴のある女性と、両方の卵巣を外科的に取り除いた女性を除いた。94万8000人以上の女性が残った。

半数の女性はそれまでに、HRTを行ったことがあった。そのうち、現在HRTを行っている女性は30%で、過去にHRTを行った人は20%である。

研究者たちは平均5年間女性の追跡調査を行った。その間、2,273人の女性が卵巣癌と診断され、そのうち1,591人の女性が卵巣癌で亡くなった。

・HRT研究の結果

5年で、HRTを行った約2,500人が卵巣癌になり、約3,300人のHRTを行った人が卵巣癌で亡くなったと、Beral氏のチームは述べる。

卵巣癌のリスクの増加は、HRTを現在行っている女性や、少なくともそれまで5年間行った女性にのみ起こっている。

HRTをやめた女性、そしてHRTの使用が5年未満の女性は、HRTを行ったことのない女性と比べて、卵巣癌のリスクは増加しなかった。

HRTのタイプは結果に影響しなかった。

この研究はランセットで発表されたが、HRTが卵巣癌を引き起こすということを立証していない。

しかし、年齢や閉経してからどれだけ経ったか、喫煙、身体的活動、第一子出産年齢、BMI、アルコール消費量、経口避妊薬の使用歴、社会階級、地理的位置などの因子を調整して、この結果が得られた。

・HRT論説

この研究で、HRTの使用で「小さいと考えられるかもしれないが、莫大な数の女性が卵巣癌のリスクにさらされている」ことが分かったと、ランセットの論説で記している。

長期のHRT使用で、他に健康上のリスクが分かっているこれまでの研究に基づき、HRTの使用は減少していると、論説委員のSteven Narod, MD, FRCPは述べる。

Narod氏はthe Women's College Research InstituteでFamilial Breast Cancer Research Unitを指導し、トロント大学の公共健康科学部の教授でもある。

「卵巣癌に関するこれらの新しいデータで、HRTの使用がさらに減ると予想しています」と、Narod氏は記述している。「また、卵巣癌で亡くなる女性が減ることを願っています」

・短期的なHRT使用

米生殖医学会(ASRM)はこの研究についての声明を出した。

「エストロゲンの長期使用は卵巣癌のリスクを増加させるように見えますが、女性は更年期もしくは更年期前後の対症療法に対する短期使用は卵巣癌のリスクをそれほど増加させないことを再保証すべきです」と、Robert Rebar, MD, ASRMのエグゼクティヴ・ディレクターは声明で発表している。

「これらのデータにthe Women's Health Initiativeの最新のデータを加えて、エストロゲンの短期使用が症状のある女性にはまったく害ではないということを再保証します」と、Rebar氏は語る。
(WebMD - 2007年4月19日)
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睡眠が妨げられると痛みが増加する

親になったばかりの人には驚くべき事でないかもしれないが、夜中に起きるのは実際苦痛だろう。

女性で、泣く子供の世話をするために起きたり、頻繁に睡眠が妨げられると、身体に元々ある痛み抑制剤に影響して、自発的な痛みを増加させるかもしれないということが、新しい研究で分かったという。

「この研究によって、夜中眠れない人や、呼び出しを受ける医療従事者、幼児の世話をする両親のように、断片的な眠りしかとれないと、痛みを規制、制御する本来のシステムが変わって、自発的な痛みの症状につながることがあるのがわかります」と、研究者であるMichael T. Smith, PhD(ジョンズ・ホプキンス大学の)は、ニュースリリースで話す。

この結果は、睡眠の剥奪だけではなく、頻繁に睡眠が妨げられると、女性が慢性に痛みのある状態で、どのように痛みを知覚し、役割を果たすかということに影響するかを示唆すると、研究者たちは語る。

・睡眠の妨害は苦痛かもしれない

Sleepで発表されたこの研究では、研究者は、7晩、32人の健康な女性の眠りのパターンをコントロールして、痛みの症状を比較した。

女性全員が最初の2晩、睡眠の研究室で静かに眠った。それから、女性は3つのグループに分けられ、3〜5晩行った。最初のグループは8時間静かに眠り、2番目のグループは1時間毎に一度目を覚ますというのを8時間行った。そして、3番目のグループは就寝時刻を遅らせて睡眠を奪った。

最後の2晩、睡眠を妨げられたグループと、36時間睡眠を奪われたグループの両方とも、回復のために11時間の睡眠を続けてとった。

この研究で、女性の痛みの閾値と痛みの抑制を評価した。

その結果、睡眠を妨げられたグループの女性だけが自発的な痛みが増加し、痛みの抑制が減少することが分かった。

「私たちの研究で、長時間起き続けて妨げられた睡眠が、慢性の痛みの発症や、維持、悪化において重要な役割を果たすと考えられる本来の痛みのコントロールメカニズムを損なうことが分かりました」と、Smith氏は話す。
(WebMD - 2007年4月2日)

女性にかぎっての話のようですが、男性ではこの実験をやっていないようですし、
第一、32人でしか実験していないというのがちょっと引っかかる気も。
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リグナンは閉経後の乳癌のリスクを減少させるかも

亜麻仁や紅茶、多く名植物から発見されたエストロゲン様の化合物が豊富な食事療法が閉経後の乳癌を抑制するかもしれない。

これは、the Journal of the National Cancer Institute(国立ガン研究所の雑誌)で発表されたフランスの研究によるものである。

この研究は平均で7年以上追跡調査を行った約5万8千人の閉経後のフランス人女性で行われた。

1993年〜1997年の間の研究の開始時、その女性たちは、平均で50歳前半で、乳がんではなかった。彼女たちがどれくらいの頻度で208もの食物や飲料を消費したかなど、食事やライフスタイルに関する調査を終了した。

研究者には、France's Institut Nationalde le Sante et de la Recherche(INSERM)(フランスの生物学や医学、公共の健康調査の研究所)のFrancoise Clavel-Chapelon, PhDがいた。

・リグナンのレベル

完了した食事の調査を使用し、Clavel-Chapelon氏らは、女性のリグナン(多くの植物で発見された植物性エストロゲンの一種)の一日当たりの摂取量を計算した。

女性はリグナンを平均1日1mg消費し、毎日のリグナン摂取量は0〜5mgの範囲であった。

女性はパン、果物や野菜、紅茶、コーヒー、穀物製品(朝食用シリアルや米、パスタなど)からリグナンを摂取した。

亜麻仁(リグナン含有量が特に高い)は伝統的なフランスの食事にはないが、フランスのマルチグレイン(多種穀物)パンの中では、より一般的になっているかもしれないと、研究者たちは述べる。

・より多くのリグナンで、より少ない乳がん

この研究グループの計1,469人の女性は、追跡調査の期間に乳がんと診断された。

最もリグナンを多く摂取している女性は、この研究の間、少ない摂取量の人よりも、乳がんと診断された人は17%少なかった。

これらの調査結果は、他の乳がん危険因子を考慮に入れている。

しかしながら、研究は豆の消費の追跡調査を行わなかった。豆はイソフラボンを含んでおり、これはリグナンとは別の植物エストロゲンである。

リグナンはホルモンのエストロゲンとプロゲステロンに感受性のある乳がんのリスクの減少にのみ関連していた。

・植物や穀類を食べるもうひとつの理由

フランスの研究では乳がんに対して直接リグナンで実験しなかったので、この調査結果は、リグナンが乳がんのリスクを下げるということを立証していない。

しかし、Clavel-Chapelon氏らは、彼らの調査結果が主に果実、野菜、および穀物製品(これらはリグナンの良い源である)から成る食品を食べるよう、女性に対して勧めることを支持すると語る。
(WebMD - 2007年3月20日)
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少しの体重増加でさえGERDのリスクが高くなる(女性)

胃食道逆流症(GERD)の兆候は、太らなくても、体格指数と直接関連しているようである。

「このことは、理想的な体重を超えると有害な影響があるかもしれないということに光を当てます」と、研究論文の著者であるBrian Jacobson博士(Boston University School of Medicineの薬学部助教授)は話す。

「もしあなたが標準体重であり、体重が増えたとしても、逆流する傾向があります」と、ニューヨーク市のLenox Hill Hospitalの胃腸病学者のAnthony A. Starpoli博士はつけ加える。

GERDは、胃と食道の間のバルブが適切に閉じない時に起こる。その結果、胃酸を含む胃の内容物は、食道に上がってきて、食道の侵食、あるケースでは、食道癌につながる。

研究者たちは、太りすぎて肥満体の人々でGERDのリスクが増加する
ことを既に確証しているが、体格指数(BMI)とGERDとのつながりに関する問題がある。

この研究はNew England Journal of Medicineの6月1日号で発表されているが、この研究の論文著者たちは、BMIの広い範囲のカテゴリを調べたいと考えた。

「過去の研究では、標準体重の人々をすべて一括りにして行いました」と、Jacobson氏は説明する。「私たちは、『標準体重の人を分けてやってみましょう』と言いました」。

研究者たちは、Nurses's Health Studyに参加した、ランダムに選ばれた女性に、GERDの兆候の頻度、ひどさ、持続時間を算定する補足のアンケートに書き込んでもらった。

女性たちはBMI値によって分類され、BMIは兆候の情報と相互参照された。

アンケートを終えた1万545人の女性のうち、2,310人(22%)が、少なくとも1週間に1回兆候を報告し、3,419人(何か兆候を有した人の55%)が、中程度にひどい兆候であると記述していた。

20未満のBMI値の女性は、20〜22.4のBMI値の女性と比較して、GERDの兆候を有する機会は33%低かった。

また、20〜22.4のBMI値の女性と比較すると、22.5〜24.9のBMI値の女性は、GERDの兆候のリスクが38%高かった。25以上のBMI値は太り過ぎであるとみなされる。

この研究の始めに、正常なBMI値だった女性で、BMI値が3.5以上増加した女性でさえ、GERDの兆候のリスクが増加した。

「BMIスケールが高くなるにつれ、リスクも高くなるという、非常に直線的な傾向があることがわかります。」と、Jacobson氏は言う。

この研究は、低ければ良いということは道理にかなっている、ということを示している。

「胸やけがあって、理想的な体重なら、誰も、あなたが不健康な(低い)体重にすることを提案しないでしょう」と、Jacobson氏は話す。「あなたが過去数年で数ポンド増加して、なんらかの兆候があるか、あるいは兆候が悪化しているなら、体重を減らす動機になるでしょう」。

そして、過剰の体重が、心臓病や癌、糖尿病など他の多くの病気につながるので、ただ単に自分から胸やけを取り除くよりも、もっと大きな援助を自分自身に行うことになる。

「それらの状態がすべて静かに進むので、人々は皆、減量に対して動機づけられません」と、Jacobson氏は話す。「胸やけで、あなたの胸にあるこのわずらわしい問題があります。あなたが体重のことをどう考えるかを少し再定義します」

「ひどい胸やけや逆流は直ちに、あなたのクオリティ・オブ・ライフに影響します」と、Starpoli氏はつけ加えた。「私たちは、癌や糖尿病、心血管疾患など、他の問題を避けるために取り組むことができることがあるということを、人々に教育する必要があります」
(HealthDay News - 5月31日)
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スタチン類はPCOSの女性のHyperandrogenemiaを改善するかも

シンバスタチンは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性で、内分泌や新陳代謝のパラメタを改善するようであると、ポーランドの医師や米国の報告でわかった。

コネチカット州ニュー・ヘイヴンのYale University School of MedicineのAntoniJ.Duleba博士らは、最近、スタチン類が培養された卵巣の莢膜・間質細胞(theca-interstitial cells)の増殖やステロイド産生を抑制することを確認した。

PCOSの女性におけるスタチン類の効果をテストするために、48人の患者からランダムに、1日に20μgのethinyl E2(エチニルエストラジオール)と150μgのdesogestrelを含む経口避妊薬(OCP)とシンバスタチンを20mgを服用する人と、OCPを単独で服用する人を選んだ。

12週間後に、テストテスロンレベルはスタチングループで平均で41%、対照試験のグループで14%低下(p=0.006)したと、この論文著者たちは、Fertility and Sterilityの4月号で報告している。黄体形成ホルモン/卵胞刺激ホルモンの比率は、それぞれ44%と12%まで低下した(p=0.02)。

「これらの効果は有益であると見なされるべきです。特に高いテストステロン値や、増加した黄体形成ホルモン/卵胞刺激ホルモンの比率は、PCOSの特徴である視床下部-脳下垂体-卵巣の機能不全の特質であると考えられるためです」と、Duleba博士のグループは主張する。

脂質プロフィール(総コレステロール値や、低比重リポ蛋白、トリグリセリド値の減少)はシンバスタチンのみのグループでも大きく改善された。したがって、PCOSは特に、他の心血管系の危険因子と関連しているため、「これらの患者でのスタチン類の使用は、長期にわたる心血管系の病的状態からの保護作用が大きい」と、論文著者たちは示している。

しかしながら、いずれのグループにおいても、男性型多毛や、空腹時インスリン、ブドウ糖濃度、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)のグルコース血中薬物濃度-時間曲線下面積(AUC)、インスリン感受性で変化がなかった。
(ロイター - 5月26日)

Hyperandrogenemiaの適当な訳がわからなかったのですが、
男性ホルモンのアンドロゲンの高い状態だと思います。
とはいえ、男性型多毛が改善されないというのがなんとも…。
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骨粗鬆症薬が心拍を正常にするかも

ラロキシフェン(raloxifene)を用いた治療は、骨粗鬆症の高齢の女性において、心拍変動を減少させるようだと、トルコの研究者たちはアメリカの雑誌Obstetrics and Gynecology(産婦人科学)で報告している。

エビスタという商品名で販売されているラロキシフェンが、心血管疾患の女性や、心血管障害を発症するリスクの高い女性に、予防効果があるかもしれないという証拠があるものの、その効果はまだ明らかではないと、イズミルのDokuz Eylul University HospitalのMert Gol博士らは述べている。

それで研究者たちは閉経後の骨粗鬆症の43人の女性を調べた。 女性はランダムに選ばれ、毎日60mgのラロキシフェンを服用するか、骨粗鬆症を予防したり進行を遅らせる薬(アレンドロネート = 商品名フォサマック)を服用した。

3ヵ月で、ラロキシフェンは心血管障害に関連する交感神経系における過剰な活性を鎮まらせ、それが6ヵ月の治療の終わりまで続いたことがわかった。

また、心拍の平均間隔の測定(副交感神経系活動の感覚の指標)が、ラロキシフェンのグループで増す傾向があり、交感神経の活動を減弱させることがわかった。

「交感神経系の活性化が心血管障害と関連しているので、研究チームは、ラロキシフェンの治療が、これらの女性において心血管系の健康に良い効果をもたらしているかもしれないと結論づけます」

研究者たちは、これらの効果を評価する治験が現在進行中であると述べている。
(ロイター - 5月25日)
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非ホルモン療法でホットフラッシュを和らげる

抗うつ剤や血圧の薬などを使った非ホルモン療法が、更年期に関連する身体の火照り(ホットフラッシュ)を除去する。ところが新しい研究によると、それはエストロゲン療法ほど有効でないことがわかったという。

また、ホルモン補充療法のように、副作用のある非ホルモン療法があるかもしれないので、その使用を限定するのが最も良い、と研究者たちは話す。

「症状がそれほどでないなら、何もしない方がいいでしょう」と、この研究のlead authorであり、ポートランドのOregon Health & Science UniversityのHeidi D.Nelson博士は語る。

この研究結果は、アメリカ医学会誌の5月3日号に掲載されている。

更年期の症状に対する非ホルモン療法への関心は、Women's Health Initiativeの研究後、高まった。この研究は、ホルモン療法で女性に乳癌や血栓、卒中、心臓発作のリスクが高くなることがわかり、2002年にこの研究は予定より3年早く中止された。

新しい研究で、Nelson氏と彼女の同僚たちは、非ホルモン療法における43人の臨床試験の結果を集めて、分析し、いわゆるメタ分析を行った。彼らは、一般的な更年期症状である身体の火照りに対する各治療法の有効性を調べた。

「私たちは計算できる身体の火照りに焦点を合わせました」と、Nelson氏は話す。

何が助けたか? 抗うつ剤、血圧の薬のクロニジン(カタプレス)、ガバペンチン(ニューロンチン = 鎮痛薬 = 日本未発売)、てんかんの薬物療法はすべて、しばしば起こるひどい火照りがある程度減少した。アカツメクサのイソフラボン抽出物には効果がなかった。そして、もう1つのポピュラーな療法である、大豆のイソフラボンに関する研究の結果は複雑だった。

しかしながら、非ホルモン療法は完全に除去はしなかった。

「クロニジンは身体の火照りを1日あたり約1減少させました」と、Nelson氏は話す。パロキセチン(パキシル)などの抗うつ剤のSSRIもまた、身体の火照りを1日あたり約1減少させた。そして、ガバペンチンは1日に約2減少させたという。

ホルモン補充療法では、身体の火照りを1日あたり平均で2.5〜3減少があったと、Nelson氏は語る。その減少に価値があるかどうかは、ある日に、女性にどれだけ身体の火照りがあるかによるとしている。

多くの医師は、生活を憂うつにするほど深刻な症状を抱えた女性は、有効で最も少ない用量でホルモン補充療法をできるだけ短い期間受けることを提案する。

この雑誌の付随の論説で、サンフランシスコのカリフォルニア大学の薬学助教授のJeffrey Tice博士は、すべての非ホルモン療法には副作用があると述べている。例えば、抗うつ剤パキシルは、頭痛や不眠、不安、および性機能不全を引き起こすことがある。そして、メタ分析のために見直された試験では、この治療法が数カ月研究されただけなので、身体の火照りの除去における長期にわたる研究はないと、彼はつけ加えた。

「すべての抗うつ剤が等しいわけではありません」と、彼は話す。「身体の火照りの除去に対して最も一貫した証拠がある抗うつ剤の1つがパキシルです」

更年期症状が軽い女性は、火照りが生じたときに摂取した辛い食物や冷たい飲み物を飲むといった、身体の火照りの引き金になるものを避けることで十分だろうと、Tice氏は話す。「それから始めてください。もし薬物を必要としないなら、服用しないでください」と、彼は言う。

Nelson氏はまた、身体の火照りがやってきたら、衣服を重ね着したり脱いだりするなど、他の措置も勧める。

「憂うつな症状を抱える女性に、エストロゲンが適さないなら、これらの他の療法を調べ、何らかの除去法を見つけるべきです」と、彼女は話す。
(HealthDay News - 5月2日)
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ショウガは卵巣癌に有効か?

ショウガで卵巣癌細胞が死に、スパイスが命を奪う病気と闘う可能性のあることが、新しい研究によってわかったという。

ショウガは卵巣癌細胞死の引き金となっただけではなく、腫瘍細胞が治療に対する抵抗(化学療法の一般的な問題)をもつのを防ぐかもしれない。

最初の発見は、University of Michigan Comprehensive Cancer Centerの研究者たちが、このほどワシントンD.C.で行われたAmerican Association for CancerResearchの年次総会で発表した。

ミシガン・チームは、ショウガの粉を溶かして、実験室でそれを卵巣癌細胞に加えた。ショウガは2種類の癌細胞死を引き起こした。1つ目はアポトーシスと呼ばれ、細胞は本質的に自殺する。2つ目のタイプの細胞死は自家融解で、細胞は自分を消化するか、あるいは攻撃する。

「ほとんどの卵巣癌患者が結局標準的な化学療法(アポトーシスに対する抵抗と関連する)に抵抗性をもつようになり、病気を再発します。ショウガがアポトーシスに加えて、自家融解による細胞死を引き起こせば、従来の化学療法に対する抵抗性が回避できるかもしれません」と、この研究論文の著者であり、産婦人科の助教授である、J. Rebecca Liu博士は準備された声明で説明した。

研究者たちの次のステップは、ショウガが動物で同様の結果が得られるかどうかを調べることである。

ショウガが(卵巣癌発症に関与する)炎症をコントロールするのを助けるということがすでにわかっている。炎症を抑えることによって、ショウガが癌細胞の成長を止めるかもしれないとしている。
(HealthDay News - 4月5日)
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60歳以上の女性の子宮癌が増えている(英国)

早期の診断および治療は子宮癌に対する生存率を改善するが、研究者たちはこのほど、高齢の女性の病気に急激な上昇があったと発表した。

イギリスの60〜79歳の女性における子宮癌の症例は、10年未満で30%上昇した。他の欧州諸国も同様の傾向を見ている。

「生存における改善があるものの、癌によって最も影響される年齢層における発生が激増しています」と、ロンドンのcharity Cancer Research UKで疫学者であり、この研究論文の著者であるLucy Boyd 氏は話す。

「ほとんどの欧州諸国で、一般的に増加しています」と、彼女はインタビューでつけ加えた。

高齢の女性で子宮癌が増加している理由がいくつかある。体重の増加、早い思春期、遅い更年期、エストロゲンのみのホルモン補充療法(HRT)は病気を発症する危険性を増加させる。

「証拠から、太りすぎおよび肥満の女性で、子宮内膜癌の危険性が2〜3倍高いことを示唆される」と、この報告で述べている。

また、乳癌の薬であるタモキシフェンも子宮癌を発症する可能性を増加させる。通常、子宮癌は子宮内膜と呼ばれる子宮の内壁で始まる。

最も治療可能な早期に子宮癌を検出すれば、イギリスでは5年生存率が77%まで押し上げられる。これは過去30年間で16%の上昇である。

子宮摘出(子宮の除去)が標準的な治療法である。病気のステージによって、化学療法が行われることもある。

しかし、子宮癌(最も一般的な女性の癌の1つ)は毎年、イギリスでまだなお1,500人の女性が亡くなっている。世界的に、子宮癌による4万5000人の死者の60%が先進国である。ほとんどの症例が60歳以上の女性だ。

報告によると、マルタ、チェコ共和国、ラトビア、スロバキア、およびスウェーデンがヨーロッパでこの病気の発症が最も高く、ギリシア、ポルトガル、アイルランド、スペイン、フランス、およびイギリスで最も低いという。

「私たちは、この病気の認識を高め、初期症状に注意するよう女性に奨励することがきわめて重要であると感じます」と、Boyd氏は話す。

更年期後の出血が子宮癌の最も一般的な徴候の1つであるが、骨盤下部の痛みは、この病気の別の徴候のことがある。
(ロイター - 2月6日)
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鎮痛剤は卵巣癌のリスクをカットするかも

地域住民をベースにした最近の研究の結果によると、一般的な鎮痛薬の定期的な使用は、卵巣癌のリスクの減少と関連しているという。それでも研究者たちは、卵巣癌を予防する可能性に対して、これらの薬物を勧めるにはまだまだだと言う。

この研究で、NSAID(イブプロフェンやナプロキセンなどの非ステロイド抗炎症薬)を使用した女性は、先だって行った5年の試験では卵巣癌の発症する割合が28%少なかった。このリスクの減少はアスピリンで最も強く、37%だった。

「このトピックで調べたこれまでの研究と矛盾する結果をもたらしました」と、この論文の代表執筆者であり、ノースカロライナ州ダラムのデューク大学メディカルセンターのJoellen M. Schildkraut博士は、ロイター・ヘルスに語った。最近のレビューでは、「これらの薬物に、卵巣癌に対する効果がないことがわかりました」としている。しかしながら、彼女は、この研究に含まれる全てのデータが、分析を合わせたものに対して本当に適切かどうかはっきりしないと話した。

医学雑誌Epidemiology(疫学)で報告された現在の研究は、卵巣癌の586人の女性と、627人の対照試験の被験者で、5年間鎮痛薬を使用して行われた。少なくとも3カ月間定期的に鎮痛薬を使用した女性が「使用者(ユーザー)」として分類され、他のすべての女性は不使用者とした。

NSAIDの使用者は不使用者よりも卵巣癌の発症が28%少なかった。タイレノールなどのアセトアミノフェン(パラセタモールとしても知られている)を含む薬物によるリスクの減少はわずかに少なく、22%だったという。

NSAIDがどのように、卵巣癌の危険性を減らすかに関して、Schildkraut氏は、おそらく「抗炎症作用が関わっている」と話す。アセトアミノフェンに関しては、このメカニズムはそれほど明らかでないものの、また別の研究で、アセトアミノフェンの使用で効果があったという事実は「それが本当の研究結果であることを
示唆します」。

Schildkraut氏は、現在の研究結果が鎮痛薬の使用と卵巣癌のリスクとの間に逆比例の関係があることを支持しているが、このトピックにおいて本を閉じることを意味しないと言う。さらなる研究で、疫学の研究と臨床試験を行うことが、この関係を確認し、効果が表れるのに必要な使用の適切な投与量や持続時間と同様、最適な薬剤など、様々な問題をはっきりさせるのに必要であると、彼女はつけ加えた。
(ロイター - 1月16日)
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卵巣障害の女性は男性の指のパターンを有する

オーストラリアの新しい研究によると、一般的なホルモン障害で、特に不規則な月経を引き起こす多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性には、男性の指と長さのパターンが似ていることがわかったという。

指の長さのパターンは、男性と女性で異なる。男性では、人差し指が薬指より短く、女性では、この違いがはっきりしない、と、ヴィクトリア州メルボルンのモナッシュ大学のFleur R. Cattrall氏たちは述べる。

この不一致は、男女が生まれる前にさらされるホルモンの違いによって説明されるかもしれないと、研究者たちはFertility and Sterilityの12月号の論文で説明している。この考えは、胎児の発達する間に男性ホルモンのテストステロンの濃度が高い状態にあった女性が、しばしば男性の指の長さのパターンを有するという事実によって支持される。

PCOSの女性に、男性の指の長さのパターンがあるか否かに関係なく、Cattrall氏のグループは、18歳から40歳までのPCOSの女性70人と、そうでない女性70人で比較研究を行った。

研究者たちは、左右の手の掌における、人差し指の薬指に対する長さの比を測定した。他の女性と比べて、PCOSの患者で、右手の指の長さのパターンが、男性のとよく似ていた。

チームは、特定した男性の指の長さのパターンは、PCOSを発症すると運命づけられた胎児でのテストテスロン曝露に関する証拠であるということを示唆している。

SOURCE: Fertility and Sterility, December 2005.
(ロイター - 1月11日)
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脳のエストロゲンが少ないと女性のアルツハイマー病のリスクが高くなる

脳内のエストロゲンが低濃度だと、女性でアルツハイマー病を発症する危険性が高くなるかもしれないということが、新しい研究でわかった。

全米科学アカデミー会報の今週号のオンライン版に掲載されている報告は、そのような関連性を示す最初のもののようである。専門家は、この研究結果が身体を衰弱させる病気を予防するのを助けるための新薬候補につながるかもしれないと話す。

「これは、この領域における研究に活気を与えるでしょう」と、Alzheimer's Association's Medical and Scientific Advisory Councilのチェアマンであり、フィラデルフィアのトーマス・ジェファーソン大学のFarber Institute for Neurosciencesのディレクターである、Sam Gandy博士は話す。「これは有益であるかもしれないホルモン補充療法に対する手順でやり続ける理由を私たちに与えるでしょう。私はこの論文に非常に興奮しています」

専門家たちは長い間、女性が男性よりも、アルツハイマーを発症するという危険性が高いということを述べてきた。一般に、女性の方が長生きするという事実によって、この一部についての説明ができるが、それはおそらくすべてではない。

「最も一般的な仮説は、女性には更年期の後、エストロゲンが減少するということです」と、この論文の第一著者であり、アリゾナ州サンシティにあるSun Health Research Instituteで主席科学者で助教授のRena Li博士は話す。

事実、疫学の研究で、ある環境のもと、ホルモン補充療法(HRT)を受けている女性では、アルツハイマー病の危険性が減っていると、Gandy氏は言う。

臨床試験は、しかしながら、大いに期待はずれであり、HRTに対する予防的な役割は示さなかったと、Gandy氏はつけ加えた。

また、更年期理論にはもうひとつの穴がある:「エストロゲン減少がメカニズムであるなら、更年期に達しているすべての女性が、なんらかのアルツハイマー病になるべきですが、それは事実ではありません」と、Li氏は話す。

実際、発症するのは、女性の4分の1未満の人である。

Li氏は、以前に理論づけられたのと異なった方法でエストロゲンが関わることができると推測した。彼女のチームは、卵巣の組織に加えて、脂肪や脳組織も、エストロゲンを作り出すことができるという事実に注目した。卵巣の組織は、更年期にエストロゲンの生成を停止するが、これはおそらく他の組織では違うだろうと言う。

この研究で、Li氏たちは、アルツハイマー病の女性患者の死後脳組織におけるエストロゲンレベルとアロマターゼの出現を調べた。アロマターゼは、エストロゲンの生成に関わる酵素である。

アルツハイマー病患者の脳では、年齢と性を合わせた対照群よりもはるかにエストロゲンのレベルが低いことが判明した。

続いて、研究者たちは、脳内のエストロゲンが欠乏する血統になるようにして、アルツハイマー病を発症するように遺伝子を組み換えたマウスを交配した。彼らは、このげっ歯動物の脳組織の中で、ベータアミロイドタンパク質プラーク(アルツハイマー病の証明になる)のレベルがどれだけ上昇するか調べた。

「もう一度、エストロゲン欠乏が、プラークの増加に関連しているという話が出ました」と、Gandy氏は話した。「プラークは、さらに早くできて、もっとひどかったです」

したがって、他の研究者は循環しているエストロゲンに焦点を当て、血中濃度を測定したが、Li氏は、焦点を脳のエストロゲンに切り替えた。

「論文全体は脳に焦点を合わせています」と、彼女は話した。「だれも今まで、脳のエストロゲンを調べませんでした。みんなは血液を考えたのです」

Li氏のチームは現在、それがドラッグをスクリーニングするために開発した動物モデルを使用していて、アルツハイマー病の病理学を誘導する、脳のエストロゲンの欠乏を逆にすることができる薬物療法を探している。

「この考えから、エストロゲン自体が本当にアルツハイマー病に良いという十分強い証拠があれば、次に、脳のエストロゲン受容体に対して特異的であるエストロゲン分子を開発する研究を行うことができ、末梢のエストロゲンの新陳代謝を放っておくでしょう」と、Gandy氏は説明した。
(HealthDay News - 12月19日)
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ティーは卵巣癌と闘うのを助けるかも

スウェーデンの研究者たちは、1日に2、3杯のティーを飲むと、卵巣癌になる危険性が減るかもしれないという、じれったく決定的ではないものの確証が得られたという。

この研究は6万1,057人のスウェーデン人の女性で行われ、食事に関するアンケートに答えてもらい、2004年まで平均15年間、追跡調査を行った。

その間、301人の女性が卵巣癌を発症した。ティーを1日に2杯以上飲むと報告した人は、ティーを全く飲まなかった女性よりも、この病気になる人は46%少なかった。2杯未満を飲む人もまた、それほどではないものの少ないようだった。

ティーのタイプで結果が変わらなかったものの、紅茶を飲む人たちのほとんどは紅茶を飲んでいた。紅茶も緑茶もポリフェノールを含むが、これは癌につながる細胞の損傷を阻害すると考えられる物質である。

ティーが様々な種類の癌を予防するかどうかに関する、これまでの研究は、矛盾する結果をもたらした。

ストックホルムのカロリンスカInstituteの研究者である、Susanna Larsson氏とAlicja Wolk氏は、この矛盾を整理するために、さらなる研究が必要であると話した。

彼らの研究はこのほどArchives of Internal Medicineで発表された。

「これらの研究結果が本当であるなら、卵巣癌が女性において4番目に多い癌の死因なので、重要となるでしょう」と、アメリカ癌協会の栄養疫学者であるMarji McCullough氏は話す。

慢性病や癌を研究しているハーバード大のBrigham and Women's HospitalのJulie Buring博士は、ティーを飲む以外の要素が、ティーを飲む人がそうでない女性よりも健康であるという結果について説明するかもしれないと言う。

「確かに、卵巣癌に効果のある薬剤やライフスタイルを探るという考えは、非常にタイムリーで重要でしょう」と、Buring氏は話す。「私の関心は、毎日ティーを2杯飲む人々は、飲まない人々と、全体のライフスタイルまで異なるというような研究にあります」

卵巣癌は毎年、2万人以上の米国の女性が診断される。平均的に、米国の女性でおよそ58人に1人がこの病気を発症する機会に直面する。腹部膨満感や消化不良、および尿意切迫感など、兆候があいまいであり、深刻な状態ではないように見えるため、早期発見が難しい。
(Associated Press - 12月12日)
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やせた女性は、子宮内膜症に感受性があるかもしれない

子宮内膜症と診断された女性は、BMI値(body mass index)を測ると、診断時も、それまでにも、やせている傾向があることを暗示する研究が行われた。

「私たちは、やせている体型が、病気に感受性がある指標になるとは予期しません」が、それは子宮内膜症の発症に影響されやすい女性の特徴を開発するのに役立つ追加情報を提供するかもしれないと、研究者たちは雑誌Fertility and Sterility(排卵と不妊)に記述した。

子宮内膜症では、通常、子宮の内膜組織が腹部の他の部位で成長する。それが妊娠可能年齢の女性の10〜15%の人で起こると考えられている。慢性的な骨盤の痛みや、不妊、性交痛を含む、子宮内膜症を表すかもしれない付随の兆候がある場合があるが、医師は、最終的な診断をするために、病変や嚢腫を調べるのに腹腔鏡検査を使用する。

メリーランド州ベセスダにあるNational Institutes of Child Health and Human DevelopmentのMary L.Hediger博士たちは、体のサイズや見た目の体型(現在も昔も)と、子宮内膜症の診断の間に関係があるかどうかを調べた。この研究は、84人の女性で行われたが、うち32人は子宮内膜症に罹っていた。また52人は罹っていなかったので対照群とした。

BMI値は子宮内膜症と対照群の女性で、それぞれ21.3と23.2だった。

潜在的な交絡因子を調整してから行った子宮内膜症の診断に対して、高いBMI値は統計学上保護的だった。このことは、BMIが自己申告だったか、外観によるものだったかに関わらなかった。

子宮内膜症と診断されるという見込みは、BMI値が1単位増加すると、約12%〜14%減少した。

子宮内膜症と診断された女性が、青春期や成人期前半の間、一貫してやせているかもしれないということは、この病気が子宮内もしくは幼児期に由来するかもしれないという考えを支持すると、ベセスダのグループは述べる。彼らは、さらなる研究が、子宮内膜症の自然史(natural history)をより理解するのに必要であると話す。

SOURCE: Fertility and Sterility, November, 2005.
(ロイター - 12月9日)
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友情は女性の健康に良いらしい

よく眠り、良い友人に恵まれている女性は、インターロイキン-6と呼ばれる、非常に厄介な分子の血中濃度が低いことが、最新の研究でわかった。

このことは、高濃度のIL-6が、アルツハイマー病からリウマチ性関節炎、癌に至るまでの病気に関係があるために重要であると、この研究論文の著者で、ウィスコンシン大学の心理学者でもあるElliot M.Friedman氏は話した。

睡眠の質が悪いと、IL-6の濃度が高くなり、死亡率が高くなることが知られていると、Robert Wood Johnson health & society scholarのFriedman氏は言う。

「しかし、社会的に良い関係が、不十分な睡眠を補うことができるという考えは新しいです」と、彼は語った。

この調査結果は、今週発行された全米科学アカデミー会報に掲載されている。

Friedman氏は、この研究がかなり小規模だったため、調査結果に基づくアドバイスをしていない。61〜70歳の74人の女性で、社会的な関係性についてのアンケートをとり、家で睡眠をモニターする器具をとりつけ、血液サンプルを採ってIL-6の検査を行った。

「それは好奇心をかきたてるような結果です」と、彼は話した。「今、私たちは、このことを男性にも、また、さらに多くの女性にも広げる必要があります」

Friedman氏は、「どういう心理学的な過程が、病気に関連する生物学的マーカーに影響を及ぼすことができうるのか」を研究していると言う。しかし、他の研究者たちが、ストレスやうつ病といった、ネガティブな指針を調べている間、彼はポジティブな指針を調べている。

この最新の研究は「特定の仮説、良質の社会的関係が有益である理由」をテストするように設計されたとFriedman氏は話す。「それらが、人々がよく眠るのを助けることは可能です。孤独な人々はあまり眠りません。また、よく眠らなければ、血中のIL-6濃度が高くなります」

このことから、「よく寝て、良質の社会的関係を持っていると、IL-6濃度が低くなると予測される」ということを、この研究は示していると、Friedman氏は言う。「どちらか片方があれば有益です。どちらも有さない女性だけが、IL-6濃度が高いことがわかります」

この研究は、「友人を持つことが良く、充分に眠ることは重要である」ことを示していると、Friedman氏は言い、「結論を急ぐことに関して慎重である」とした。

「生物学に影響を及ぼす社会的な関係に関するものは何か?」と、彼は話す。「私たちがひとたびそのことを理解すれば、実用化は、よりはっきりします」

明らかなことは、友人を持つことが決して有害ではないということであると、Friedman氏は言う。

「社会的に隔離されると、早く死亡するだろうということが何年もの間知られてきました」と、彼は話す。「私たちにわかることは、ただ孤独であるのではなく、友情の質を高めると、生物学的要素も高めることができます」

この研究は、ペンシルバニア州立医科大学の精神医学の教授で、睡眠の研究者であるAlexandros N.Vgontzas博士によって歓迎された。というのは、彼が以前行った睡眠とIL-6の濃度の関係を研究していたことを一部確証するものだからである。「確証されているこのことを見ると、それが本当であることがわかります」と、彼は話した。

この研究は、社会的な相互作用と睡眠についての「重要で新しい情報」も加えると、Vgontzas氏は述べた。「これらの2つのこと(心理学的な幸福と睡眠)が協力していることを示します」と、彼は語った。
(HealthDay News - 12月5日)
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コーヒーは女性に高血圧を引き起こさない?

コーヒーを愛する女性への朗報である。コーヒーを飲むことが慢性の高血圧を引き起こさないらしいということがわかった。

しかし、ある理由で、同じ研究において、コーラを飲んだ女性は、高血圧になるリスクが大きかった。研究者たちは、そのことに驚いたが、この研究が決定的でないと注意した。

カフェインは、どちらの飲料にも含まれる周知の成分であり、血圧を短期的に増加させることがわかっている。しかし、この研究でコーヒーを飲む人は12年間の追跡調査で、コーヒーを飲まない人より高血圧を発症しやすいというわけではなかった。

コーヒーと高血圧に関するこれまでのデータは複雑だが、血圧への一時的な効果が、長期にわたるリスクを増加することを意味するというのが一般的な認識であると、この研究のlead authorであり、Boston's Brigham and Women's Hospitalの研究者である、Wolfgang Winklemayer博士は話す。


その考えを「反論する有力な証拠を見つけました」と、研究者たちは記述する。

コーヒーを多く飲む女性(毎日4杯以上のレギュラーかカフェイン抜きのコーヒーを飲む)は、ほとんど、あるいはまったく飲まない人よりも高血圧を発症するリスクがわずかに低いという結果を示すという証拠さえあった。

Winkelmayer氏は、コーヒーには多くの抗酸化物質があり、それが心臓を保護し癌のリスクを下げるのを助けると考えられると言う。

コーラを飲む人に対する結果は驚くべきもので、面倒な感があるが、コーラがどのようにして血圧を上げるのかは明らかでないため、まだまだ決定的ではないとしている。

政府によって資金を供給されたこの研究は、9日(水)にアメリカ医学学会誌で発表された。

いくつかの最近の研究で、抗酸化物質の主な食物源であるとする報告も含め、コーヒーが健康に良いという可能性が示されている。他には、コーヒーをたくさん飲む男性は、糖尿病のリスクが減少するとか、コーヒーは肝臓癌を予防するかもしれないという日本の研究もある。

Winkelmayer氏のグループは、2つの長期にわたる健康に関する研究に参加した、ほとんど白人で平均55歳の15万5594人の女性の看護師に関するデータを調べた。定期的に彼女たちに食事や健康に関する質問をし、12年間続けられた。 約3万3000人が高血圧と診断された。

毎日3杯以上のコーヒーを飲んだ女性は、ほとんど、あるいはまったく飲まなかった女性よりも、高血圧の発症が約7〜12%少なかった。

毎日少なくとも4缶の砂糖の入ったコーラを飲んだ人々は、少ししか飲まない人やまったく飲まなかった女性に比べて、高血圧になるリスクが28〜44%増加した。ダイエットソーダはまた、非ダイエット飲料よりわずかに少ないものの、リスクが増加した。

ギリシヤのAthens Medical Schoolの講師で、コーヒーが心臓血管に主にネガティブな作用につながるという研究を行っているCharalambos Vlachopoulos博士は、この結果が他の人たち(年齢や人種の異なる男女を含む)に「必ずしも適用されるわけではない」と話す。

カフェイン含有のソフトドリンクを飲む10代の黒人は高血圧になりやすいという研究を行っている栄養学者のMargaret Savoca氏も、コーラをたくさん飲む人でのWinkelmayer氏の研究結果が、カフェインで説明がつくということを疑うと言った。

ソーダを多量に飲む女性は、コーヒーをたくさん飲む人々とは異なる別の特性を持っているかもしれず、カフェインは違う影響を与えるかもしれないと、グリーンズボロのノースカロライナ大学のSavoca氏は話す。

ナトリウムも犯人かもしれないと、ニューヨーク市バルハラのWestchester Medical Centerで薬学のチーフをしているWilliam Frishman博士は言う。

炭酸飲料1缶にはそれほど塩が入っていないが、炭酸飲料を多く飲むとそれだけ増え、1日に4缶以上飲むと高血圧になるのは一般的である。

「だれも、コーラが危険であると言わないでしょう」と、Frishman氏は話し、さらにこう言う。「適度に飲むべきです」
(Associated Press - 11月8日)
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卵巣癌の早期徴候の発見

卵巣癌に関する症状は、特に腹部の膨らみと痛みであるが、しばしば診断の数ヵ月前に始まり、適切な検査で現在よりも早く診断することができるということが、研究で示された。卵巣癌が早く検出されると、治療がずっと可能になる。

10月1日に発行されたCancerで、研究チームは、観察から「卵巣癌の患者が、1つのグループとして、診断の少なくとも6カ月前に、対照試験で症状が区別可能であるという客観的な証拠を提供する」という。

サクラメントのUniversity of California Davis Health SystemのLloyd H. Smith博士たちは、症状のパターンを記録し、診断前に行う診断に関する検査で、約1,900人の女性に卵巣癌が発見された。チームは約6,000人の乳癌の女性と、癌ではない1万1000人の女性に対して同様のことを行った。

Smith氏によると、卵巣癌の女性は、乳癌や癌のない女性よりも、卵巣癌と診断される6ヵ月以上も前に、「特有の症状」、特に腹部の膨張や痛みがあることが多かった。

また、CA125検査と同時に、腹部の画像診断や骨盤の画像診断が、卵巣癌の診断前3カ月以内にしばしば使用されたが、ほとんどの患者が診断の4〜36カ月前にそのような検査を行っていなかったと、論文著者は報告する。CA125は卵巣癌の患者で増加することが知られているタンパク質である。

Smith氏はまた、卵巣癌の女性で「診断のために検査を行った人は、通常、骨盤の画像検査やCA125の検査よりもむしろ、腹部の画像検査や胃腸の検査を行っていた」が、まったく価値がなかったと話した。

「私たちの調査結果は、卵巣癌が現在少なくとも4ヵ月遅れるような診断をされる患者で、より早く診断できるだろうということを示唆します。というのは、医師が骨盤の画像検査やCA125の検査のような、卵巣癌を診断する検査をオーダーするまでに、腹部の画像検査や胃腸の検査をオーダーするからです」と、論文著者は記述している。

Smith氏は、「通常の医学の評価を求める」ために卵巣癌であることを示唆する症状を持つ女性にアドバイスする。骨盤の画像診断やCA125検査は、卵巣癌特有の持続する説明のつかない症状を有する女性で、「考慮されるべきである」と、Smith氏は話す。
(ロイター - 10月28日)
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卵巣癌は診断の何ヶ月も前から症状が出る

卵巣癌と診断された女性は、癌が発見される何カ月も前に病気の症状が出始めたかもしれない。 しかし、これらの女性の多くは、医師が正しく診断のできるメディカル・テストを受けていないと、University of California at Davis School of Medicineの研究者が、雑誌Cancerで報告した。

調査結果は、卵巣癌発見の最も挑戦的な側面の1つを強調しているという。この病気の徴候は、腹部の膨隆と消化器系の問題を含むが、非常にあいまいで、他の、より一般的な病気の症状と似ているために、それとよく間違えられる。

「問題は、症状が卵巣の位置で起きず、腹部に起きることです。これらは非常に一般的な症状なので、これらの症状のあるほとんどの人は卵巣癌ではなく、他の問題があるでしょう。症状があっても診断するのは非常に難しいです」」と、論文の筆頭著者のUC Davisにおいて婦人科の腫瘍学者のMDでありPhDでもあるLloyd H. Smith氏は話す。

卵巣癌は毎年、米国の2万2000人以上の女性を襲う。この癌は、早期発見すれば、治療できる; 癌がまだ卵巣から広がっていない場合、90%以上の女性は診断されてから少なくとも5年以上生きられる。 残念ながら、卵巣癌が初期の段階で見つかるのは、20%未満の人のみである。

早期診断に挑戦

Smith氏らは、より早く、より多くの女性で病気を見つけることが可能かどうかを知りたいと考えた。腹部や他の臓器にすでに広がり始めている卵巣癌(ステージIC以上)であると診断された、68歳以上の1,985人の女性の老人医療健康保険の記録を調査した。

これらの女性のうち何人が、次の症状で診察を受けたかどうか調べた。: 腹痛、膨満感、胃腸症状(ガス、便秘、下痢、その他)、または骨盤の痛み。そして、何がその問題を引き起こしているかを調べるために受けた検査について調べた。それから、これらの結果を、乳癌の女性や、癌にかかっていない女性から得た情報と比べた。

3つのグループすべてにおける多くの女性には、これらの徴候があった。 しかし、卵巣癌と診断された女性では、これらの症状は、診断されるまでに3ヵ月くらい続くのが一般的だった。

卵巣癌患者は他の女性に比べて、癌が発見されるまでに、胃腸症状を1〜3ヵ月間訴える傾向があった。卵巣癌の8%以上の女性はその時これらの症状を報告した。それに比べて他のグループの女性では2%の人で報告された。同様に、卵巣癌の女性の30%が、診断前3ヵ月以内に腹部の痛みを訴え、コントロールされた女性ではちょうど4〜5%にこの症状がみられた。また、他の症状も診断直前にみられた。: 卵巣癌の5%以上の女性は骨盤の痛みがあり、16%以上は腹部膨満感がみられた。それに比べて他のグループの女性で、これらの症状を報告したのは1%に満たなかった。診断の10〜12ヵ月も前にも、これらの症状は、卵巣癌で一般的にみられた。

女性が受けた診断テストを調べると、卵巣癌患者は、他の2つのグループの女性より確実な検査を受ける傾向にあることがわかった。 しかしながら、彼女たちが受けた検査のいくつか、腹部の画像や胃腸の検査の手順では、しばしば卵巣癌を見逃し、問診から一般的な病気を見つけるための他の検査で発見された。卵巣癌のおよそ4分の1の女性だけが、骨盤の画像(例えばMRIかCATスキャン)やCA125血液検査を受けた。血液検査はこの病気を見つけるのに役立つ。

Smith氏の研究は、診断後まで続けられなかったため、癌診断のあと、これらの女性が、どのように生活をしたかはわからない。骨盤の画像やCA125テストを受けた女性の癌が進行しなかったのか、この検査を受けなかった女性より長く生存したかを知る方法がない。 また、この研究では進行した卵巣癌の女性を調べただけなので、早期の段階の女性の症状についての情報がない。

それでも、「彼女たちが正しい検査を受けていたら、早期診断ができた女性がいたでしょう」と、Smith氏は言う。

しつこい症状は評価されるべき

彼は、しかし、これらの症状を訴えるすべての女性に卵巣癌がないかどうか自動的に検査をするべきであるという意味ではないと強調した。

「卵巣癌にかかる女性は人口に比べて非常に少ないです。しかし、精密検査で別の病気の診断がつかないで、症状がまだあるなら、卵巣癌の可能性を排除しないで、精密検査を続けるべきです」と、彼は説明した。

アメリカ癌協会が勧めていることに沿っていると、ACSの胸部と婦人科の癌のディレクターであるPhDのDebbie Saslow氏は言う。複数の症状のある女性で、その症状がしつこいか悪化しているか、または卵巣癌を発症するリスクが高いかで、骨盤の超音波や手動の骨盤の試験、およびCA125血液検査を行う判断をするかもしれないと、彼女は話した。

ACSは病気の徴候を全く持たないか、また発症するリスクが高くない女性には、卵巣癌のスクリーニングのために、これらの検査を勧めない。それは検査が、症状のない人に使用するには充分正確ではないからである。また、癌が一般的ではないからだ。Smith氏はまた、スクリーニングには、骨盤の画像/CA125テストが適切でないとした。

最近のスクリーニングの研究は失望させる

他の最近の研究が、雑誌Clinical Oncologで発表されたが、専門家がまさしくなぜ卵巣癌スクリーニングを勧めようとしないのかを示している。イギリスの研究者らは、超音波やCA125テストが、早期に卵巣癌を発見するのに効果的でないばかりか、すでに発症のリスクの高い女性でさえ効果的でないことがわかった。

卵巣癌の家系のために卵巣癌になるリスクが高いか、あるいは遺
伝子突然変異を持っていることがわかっているために卵巣癌になるリスクの高い女性1,000人以上で研究した。毎年、経膣超音波か、CA125血液検査か、もしくは両方を用いて検査した。

13人の女性が卵巣癌を発症した。スクリーニング試験では10人で癌を見つけたが、そのうち3人だけが、ステージ1(最も早期の段階)だった。2人がステージ2で、4人が既にステージ3で、1人がステージ4(最も進行した段階)だった。大部分の癌は血液検査によって見つけられた。

癌がスクリーニング試験で見つけられなかったのは3人で、2人がスクリーニング試験で正常と診断された4ヵ月後と12ヵ月後にそれぞれ卵巣癌の症状が出たために発見された。うち1人はステージ4の癌で、他の人はステージ3だった。最後に癌を発症した女性は、症状がなく、スクリーニング試験でも正常だったが、卵巣を取り除くことになった。癌はその手術中に発見された。それはステージ3だった。

29人の女性には、 誤検出の結果が出た:スクリーニング試験は癌を示したが、手術をしても、癌は発見されなかった。これらの女性の半分以上はしかし、更年期になっていなかった。

さらなる研究が必要

調査結果は、現在のスクリーニング試験が早期に卵巣癌を検出するのにそれほど有効でないことを示唆するという。しかし、関連のある論説では、さらなる研究によって、他よりも良くて、早期に卵巣癌を発見できるようなスクリーニング方法(もしくはスケジュール)を決定する必要があるとしている。

論説委員は、新しい研究で発見された癌の数が非常に少なかったと述べている。 また、スクリーニング法はいつも一貫していたというわけではないので(何人かの女性には、超音波のみを使用し、他の女性には、血液検査のみを行い、ある女性には両方の検査を行った)、スクリーニングがうまくいっていないとはっきりとは言えない。 恐らく、女性は、両方の検査を受けるべきで、早期に卵巣癌を発見するために、より頻繁に受けねばならない。

ある研究が、米国で既に質問されていたことに答える助けになった。The Risk Ovarian Cancer Algorithm(ROCA)研究の一部分として、卵巣癌のリスクの高い2,200人以上の女性が、3カ月毎にCA125血液検査でスクリーニング検査を受けていた。また、毎年超音波とCA125の検査を行い、その間の年には血液検査を行うという研究が、イギリスで進行中である。

Citations: "Ovarian Cancer: Can We Make the Clinical Diagnosis Earlier?" Published online August 22, 2005 in Cancer (print Vol. 104, No. 7).
First author: Lloyd H. Smith, MD, PhD, of the University of California at Davis School of Medicine.

"Screening for Familial Ovarian Cancer: Failure of Current Protocols to Detect Ovarian Cancer at an Early Stage According to the International Federation of Gynecology and Obstetrics System." Published in the Journal of Clinical Oncology (Vol. 23, No. 4: 5588-5596). First author: Diane Stirling, Western General Hospital, Edinburgh, Scotland.

"Screening for Familial Ovarian Cancer: The Need for Well-Designed Prospective Studies." Published in the Journal of Clinical Oncology (Vol.23, No. 4: 5443-5445). First author: Ian Jacobs, University College, London.
American Cancer Society - 8月23日)
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