ショウガで卵巣癌細胞が死に、スパイスが命を奪う病気と闘う可能性のあることが、新しい研究によってわかったという。 ショウガは卵巣癌細胞死の引き金となっただけではなく、腫瘍細胞が治療に対する抵抗(化学療法の一般的な問題)をもつのを防ぐかもしれない。 最初の発見は、University of Michigan Comprehensive Cancer Centerの研究者たちが、このほどワシントンD.C.で行われたAmerican Association for CancerResearchの年次総会で発表した。 ミシガン・チームは、ショウガの粉を溶かして、実験室でそれを卵巣癌細胞に加えた。ショウガは2種類の癌細胞死を引き起こした。1つ目はアポトーシスと呼ばれ、細胞は本質的に自殺する。2つ目のタイプの細胞死は自家融解で、細胞は自分を消化するか、あるいは攻撃する。 「ほとんどの卵巣癌患者が結局標準的な化学療法(アポトーシスに対する抵抗と関連する)に抵抗性をもつようになり、病気を再発します。ショウガがアポトーシスに加えて、自家融解による細胞死を引き起こせば、従来の化学療法に対する抵抗性が回避できるかもしれません」と、この研究論文の著者であり、産婦人科の助教授である、J. Rebecca Liu博士は準備された声明で説明した。 研究者たちの次のステップは、ショウガが動物で同様の結果が得られるかどうかを調べることである。 ショウガが(卵巣癌発症に関与する)炎症をコントロールするのを助けるということがすでにわかっている。炎症を抑えることによって、ショウガが癌細胞の成長を止めるかもしれないとしている。 (HealthDay News - 4月5日)