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胃の細菌が喘息を妨げるかも
感染症 | 2007.04.27 Friday
23:02
潰瘍を引き起こし、胃癌とも関係のある胃の細菌は、喘息になりにくくするかもしれない。
このニュースはInternal Medicineのアーカイブで発表されている。
この細菌はヘリコバクター・ピロリ(H.ピロリ)と呼ばれる。潰瘍や、胃がんのリスクの増加と関係がある。
H.ピロリは世界中で見られるが、発展途上国でより一般的であると、Yu Chen, PhD, MPHやMartin Blaser, MDは述べる。
Chen氏とBlaser氏はニューヨーク大学癌研究所で働いている。Blaser氏はまた、Department of Veterans Affairs New York Harbor Healthcare Systemでも働いている。
彼らは1988年〜1994年まで行われた国の健康に関する研究に参加した7,663人の米国の成人に関するデータを研究した。
被験者は、それまでに喘息に罹ったことがあるかどうか尋ねられた。彼らはまた、それまでにH.ピロリに感染したことがあるかどうか確認するために血液検査も行った。約2,400人の被験者のサブグループは、花粉やカビに対する皮膚の感受性をチェックするために皮膚試験も行った。
・H.ピロリと喘息
総合的にH.ピロリ感染は、現在喘息に罹っている被験者の差異に影響はなかった。しかし、それは過去、特に幼年期に喘息に罹っていたリスクを明らかに減らした。
H.ピロリ感染はまた、花粉症(アレルギー性鼻炎)やアレルギー症状、もしくは花粉やカビに対する皮膚過敏性を有したことのないことと関連があった。
「現在の観察は、幼児期に微生物に感染すると(皮膚)感受性を増したり喘息になるのを予防し減らす『衛生の仮説』と一致している」と研究者たちは記述している。
H.ピロリには「コストと利益」があるかもしれないと、 Blaser氏は、ニューヨーク大学のニュースリリースで語っている。「相対的なコストや利益は個人で明らかに異なります」と、彼はつけ加える。
この研究では、H.ピロリが喘息をどのように減らすかは分からない。
「1つの仮説は、あなたが胃にH.ピロリがあるなら、何十年もの間進行中の炎症過程があり、これは特定の方向における免疫システムをゆがめています」と、Blaser氏は話す。
(WebMD - 2007年4月23日)
女性、アルコールと脳損傷
女性 | 2007.04.26 Thursday
23:11
アルコールに依存する女性は、男性よりも早く、潜在的に重篤で不可逆的な脳の損傷が生じることが、新しい研究でわかったという。
アルコール依存の病歴が短く、全体としてそれほど飲まなくても、この研究における女性のアルコール中毒患者は、メンタル・パフォーマンス・テストを行うと、男性より精神的損傷の証拠を多く示した。
「私たちは、アルコール乱用に関連する肝障害や心臓障害、循環器系の問題が、女性においては少ない消費量で、早く起こることが分かっていました」と、研究者のBarbara Flannery, PhDはWebMDに語る。「私たちは今や、精神機能に対しても同じであることを知っています」
・記憶、思考の損傷
政府の数字によると、米国の女性の大体3人に1人、2.3%(250万人の米国女性)が定期的にアルコールをたしなむと報告され、アルコール依存の評価基準を満たしている。
長期のアルコール乱用は文字通り、いくつかの脳画像研究で、学習や記憶に関する脳の領域を萎縮させることが分かっており、少なくとも1つのグループの研究で、女性の方が男性よりこの作用に対して感受性が高いことが分かっている。
新たに報告された研究(ロシアで行われた)で、アルコール依存症の78人の男性と24人の女性、そして依存症でない68人を対照グループにして、記憶や意思決定、問題解決など精神機能の面を測定する一連のテストで比較した。
この研究の被験者たちは18〜40歳で、アルコール依存症の人の平均年齢は30〜33歳だった。
誰も驚かないことに、アルコール依存症でない人はアルコール中毒患者より全体的にみてテストで良い結果を出した。驚くべきものことに、女性のアルコール依存症患者が一般に、作業を実行するのに時間がかかり、男性のアルコール依存症患者よりテストの成績が悪かった。
女性のアルコール依存症患者が、男性のアルコール依存症患者より平均で3歳若かったという事実にも関わらずにである。彼女たちはまた、飲酒が平均で4年少なく、アルコール依存も2.5年少なかった。
「全体としてアルコール中毒の思考の過程における有害な影響を知っておく必要があることは明らかですが、私たちはまた、性差を認識する必要があります」と、Flannery氏は話す。
・微妙な変化
この調査結果はまた、アルコールの乱用が徐々に脳機能に影響を与えることを明らかにしていると、ノースカロライナ大学精神医学の教授であるJames C. Garbutt, MDはWebMDに語る。
「何年ものアルコールのひどい乱用が認知症を引き起こすことが分かっていますが、このことは、少ない年数乱用をした若い人で起きる脳障害がそれほどひどくないことを私たちに語っています」と、彼は話す。
アルコール中毒でない人で中〜深酒をすれば同様の認知機能低下につながるかどうか調べる余地があると、彼は言う。
Garbutt氏はアルコールの研究のためのUNC's Bowles Centerの研究科学者である。
「ともかくこの結果がアルコール中毒と診断された人々に限定されると信じる理由はほとんどありません」と、彼は語る。「問題は『認知障害と関連するアルコール消費の境界があるか?』です。私たちにはまだその答えがありません」
(WebMD - 2007年4月23日)
片頭痛は心臓発作の危険因子
痛み | 2007.04.25 Wednesday
21:27
片頭痛の痛みは、さらに危険な痛みが目の前にあるかもしれないという警告である。
先に女性における研究で分かっていたことが男性でも、最近の研究で分かったという。片頭痛になる人は、片頭痛でない人よりも心臓発作や卒中のリスクが高い。
女性では、このリスクは閃輝暗点という、頭痛の前に光がフラッシュしたり、変なにおいをかぐという現象を伴った片頭痛になる人々に限定される。男性での研究はこの問題に取り組むことができなかったものの、おそらく男性でもそうだろうと、この研究の研究者のTobias Kurth, MD, ScD(Harvard Medical Schoolの薬学部の準教授)は話す。
「潜在的な問題を引き起こす閃輝暗点のある片頭痛のみであるようです。そしてそれは片頭痛に苦しむ人の少数派です」と、Kurth氏はWebMDに語る。「閃輝暗点のある人でさえ、個人にとって絶対のリスク、中〜低リスクです」
片頭痛は高いコレステロール値や、高血圧、肥満ほど大きな心臓病の危険因子ではない。が、リスクではある。Kurth氏の研究では、同様の心臓病危険因子のある男性を比べた。片頭痛の人は心臓発作になる傾向が42%高かった。
「予測では、私たちは心血管障害の予言者として片頭痛を特定することができます」と、Kurth氏は話す。
問題は片頭痛で苦しむ人が使用する薬物ではない。閃輝暗点があるか否かに関係なく、片頭痛に苦しむ人は同じ薬物療法で、同じ投与量を服用する。しかし、そのリスクは閃輝暗点を伴う片頭痛を経験する人々に限定されるようにみえる。
しかも、心臓病のリスクの高い人に、最も一般的で有効な片頭痛薬(トリプタン系)を使用することができない。心臓病のリスクが片頭痛の治療ではなく、片頭痛につながるとKurth氏は話す。
この研究結果はArchives of Internal Medicineの4月23日号に掲載されている。
・片頭痛、心臓の痛み?
なぜ頭痛が心臓発作を引き起こすのか? 誰も知らない。しかし、いくつか可能性があると、ニューヨーク、ブロンクスのAlbert Einstein College of Medicineの神経学、疫学、社会医学の教授であるRichard B. Lipton, MDは示唆する。
「1つの可能性はアテローム性動脈硬化症を引き起こす片頭痛発作があることです」と、Lipton氏はWebMDに語る。
これをもっともらしくすることは、心臓病が炎症(血管と他の組織が体内で非常警報器を鳴らす免疫の過程)と関係があるということである。片頭痛発作は炎症反応の引き金となる。
別の可能性は、心臓病の基礎になるのと同じ遺伝因子がまた、閃輝暗点を伴う片頭痛の基礎にもなるということである。片頭痛は通常青年期に現れるが、心臓病は通常もっとずっと後に現れる。そのため、片頭痛は心臓病を引き起こすよりもむしろ、単にこれから先の問題の初期兆候であるかもしれない。
Lipton氏は、閃輝暗点を伴う片頭痛を有することに明るい面があると言う。
「片頭痛が危険因子であることを知っていれば、もっと重大な危険因子を変えたり、リスクを減少させる機会ができます」と、彼は話す。「禁煙してください。血糖をコントロールしてください。そして、肥満にならないように。コレステロール値を下げてください。血圧を下げてください。 片頭痛が、自分自身の健康に気をつけるためのシグナルであると分かれば、この結果は、公共の健康に利益があるでしょう」
(WebMD - 2007年4月23日)
運動とパーキンソン
医療・薬・健康 | 2007.04.24 Tuesday
20:29
定期的に運動をする人はパーキンソン病を発症しない傾向があるかもしれないが、ゆっくりとした散歩は充分でないかもしれない。
このニュースは1992年〜2001年まで追跡調査を行った14万3300人以上の米国の男女の研究に由来する。
この研究が開始されたとき、被験者は平均63歳だった。彼らは、毎週軽い運動(ウォーキングもしくはダンス)をし、中程度から激しい運動(ジョギング、ランニング、水泳、自転車、テニスかラケットボール、エアロビクスか美容体操)を行ったと報告した。
研究の終了までに、計413人の被験者がパーキンソン病と診断された。
Harvard School of Public HealthのEvan Thacker, SMを含む研究者たちによると、最も活動的な被験者は次の10年間でパーキンソン病を発症する傾向が最も少なかった。
・運動とパーキンソン病
「私たちがこの研究から学んだ最も重要なことは、中程度から激しいレベルの高い活動的なレクリエーションの身体活動(バイクや、水泳、エアロビクスなどのような)は、パーキンソン病のリスクが低くなることと関係があるということでした」と、Thacker氏はWebMDに語る。
「この研究の始めに、高いレベルのレクリエーションの身体活動を行った人は、低レベルの身体活動もしくは全く行わなかった人に比べて、次の10年間にパーキンソン病になるリスクが低かったのです」と、Thacker氏は話す。
Thacker氏は、2007年5月1日にthe American Academy Neurologyの59回年次総会でこの研究を発表することにしている。
・運動の程度
パーキンソン病のリスクの低下は、中程度から激しい運動をたくさん行った人でのみ見られた。
「この研究で、ハイレベルのレクリエーションの身体活動を報告した人々は、毎週エアロビクスを5〜6時間、水泳を3〜4時間行うのに相当する運動を行っていました」と、Thacker氏は話す。
「パーキンソン病のリスクは、全く運動をしないと報告した人やウォーキングのような軽い運動しかしていないと報告した人よりも40%低かったのです」と、彼は言う。
・運動強度は重要
「歩いたり、踊ったりするような軽い身体活動は、パーキンソン病のリスクと全く関係がありませんでした」と、Thacker氏は話す。
「他方で、バイクに乗ったり、水泳、ジョギングなど中程度から激しい運動をする被験者は、パーキンソン病のリスクの低下と関連していました」と、彼は語る。
中程度から激しい運動のうちで、最も良いものとして際立った特定のフォームはなかった。
「費やされた時間や強度の総合的なレベルは、特定の活動より重要でした」と、Thacker氏は話す。
・研究の限界
研究は純粋に観察だった。つまり、被験者が運動するように要求されたのではない。
研究者は被験者の年令や性別、喫煙を考慮したものの、他の要素がこの結果に影響を及ぼした可能性を除外することはできない。
Thacker氏らはパーキンソン病を不充分な運動のせいにしてるわけではない。彼らの研究はまた、運動がパーキンソン病を防ぐとも約束していない。
多くの要素がパーキンソン病を発症の差異に影響するかもしれないし、医師はパーキンソン病を発症する理由をそれほど正確に知っているわけではない。
「私たちの研究は、パーキンソン病を予防するものを発見する、複雑なパズルの1ピースにすぎません」と、Thacker氏は語っている。
(WebMD - 2007年4月23日)
癌治療とハーブ
がん | 2007.04.22 Sunday
21:15
漢方薬が乳癌の治療の副作用に対する新しい兵器となるかもしれないということが、新しい研究で分かったという。
しかしながら、研究者たちは、これらの療法の安全性や効力を証明するのに、もっと良い研究が必要であるということに同意している。
7件の中国の研究を分析した研究者たちは、漢方薬治療が化学療法の短期的な副作用(疲労や吐き気、嘔吐、骨髄抑制など)を減少させることができるという「限定的な証拠」を、この試験が提供したと結論づけた。
しかし、研究者たちはまた、7件の研究は質的に乏しく、推薦する前に科学的にもっと厳密な研究を要することを認めた。
「伝統的な中医学もしくは漢方薬の使用の訓練を受けていない西洋の医師は、理論も臨床の基礎もないからと、これらのアプローチを捨てるべきでなく、またこの分野でのさらなる研究をサポートするべきです」と、the Chinese Cochrane Centreの研究者たちは、オンライン・ジャーナルCochrane Libraryの最新版で記述している。
・『証明されていない治療を避ける』
Memorial Sloan-Kettering Cancer Centerの統計学者であるAndrew Vickers, PhDは長年、代替補完的な癌の治療を研究している。
彼は、品質の高い研究が必要であることに同意するが、安全であると立証されるまで乳癌患者は漢方薬の治療を避けるべきだと話す。
「Memorial Sloan-Kettering Cancer Centerの方針は、化学療法や放射線療法の間やその前の2、3週間、どんなハーブや他のサプリメント(ビタミンも)の使用に対しても患者にアドバイスすることです」と、彼はWebMDに語る。
その方針は、特定のハーブやサプリメントと、治療を受ける癌患者における結果が芳しくないことに関する研究に由来する。
例えばハーブ系サプリメントのセントジョンズワートは、ある化学療法薬の血中濃度を下げることがわかった。そして、ビタミンEは放射線治療を受けた頭頸部癌患者で増加する死亡のリスクと関係があった。
Vickers氏は、ハーブ系サプリメントやビタミンが2つの方法、つまり癌を殺す薬物の代謝を早めることと、抗酸化剤として作用することによって、化学療法の効力を下げると話す。
癌細胞を殺すために与えられた薬物の代謝が早くなると、作用をするのに充分なだけ体内に留まらなくなる。
そして、抗酸化剤が正常な細胞を保護する役割をしている間、それらはまた癌細胞をも保護するかもしれないと、Vickers氏は言う。
「あるハーブやビタミンが、実際に癌の治療がうまくいくようにするかもしれないと信じる確かな理由がありますが、これを立証する研究は行われていません」と、彼は話す。「有害である妥当な可能性があり、利益になる証拠がなければ、私たちは使わないようにと言います」
・害に関する証拠がない
分析を行った7件の研究は、化学療法を受けているか最近受けたことのある計542人の乳癌患者で行われた。すべての研究で、化学療法のみの治療と、化学療法プラス漢方薬もしくはハーブの治療を比較した。
漢方薬の治療を受けた患者で、有害である証拠はなかったが、Vickers氏はこの結果に疑問を持っている。
患者がどのようにランダム化されたかに関する重要な情報を含む研究は2件しかなく、どれも追跡調査や回収に関する情報を含んでいなかったと指摘する。
「これらの研究はあらゆる重要な方法論的な基準における決定的な詳細を明らかにしませんでした」と、彼は語る。
(WebMD - 2007年4月18日)
セントジョンズワートは有名ですよね。
でも、原文ではとりあえず分けられてはいるものの、
漢方薬もハーブもherbのせいか、ごっちゃにされてる気がしないでもありません。
長期のHRT使用は卵巣癌に
女性 | 2007.04.21 Saturday
21:55
イギリスの研究で、少なくとも5年間ホルモン補充療法を続けると、卵巣癌になりやすいかもしれないということが分かった。
この研究結果は、the U.K. Million Women StudyのValerie Beral, MDらが行ったものによる。
彼らはイギリス在住の100万人以上の女性に呼びかけ、1996年に研究を開始した。
Beral氏のチームは、5年間研究を行い、少なくとも5年間ホルモン補充療法(HRT)を行っている女性の方が、HRTを一度も行ったことのない女性よりも卵巣癌の発症が20%高く、卵巣癌で亡くなる人も23%高いことがわかったという。
この調査結果に基づき、研究者は、「1991年以来、英国において、HRTの使用で卵巣癌になる人が1,300人増え、悪性腫瘍で亡くなる人が1,000人増える結果となった」と記述している。
しかしながら、米生殖医学会は、女性が短期間HRTを使用するのは更年期症状を緩和するのに有害でないと述べている。
・HRTの研究
この研究が始まったとき、女性は平均で約57歳だった。彼女たちは、現在および過去のHRT使用を報告した。2/3近くの人は約3年後にHRTの追跡調査を終了した。
研究者は、非黒色腫型皮膚癌以外の癌の履歴のある女性と、両方の卵巣を外科的に取り除いた女性を除いた。94万8000人以上の女性が残った。
半数の女性はそれまでに、HRTを行ったことがあった。そのうち、現在HRTを行っている女性は30%で、過去にHRTを行った人は20%である。
研究者たちは平均5年間女性の追跡調査を行った。その間、2,273人の女性が卵巣癌と診断され、そのうち1,591人の女性が卵巣癌で亡くなった。
・HRT研究の結果
5年で、HRTを行った約2,500人が卵巣癌になり、約3,300人のHRTを行った人が卵巣癌で亡くなったと、Beral氏のチームは述べる。
卵巣癌のリスクの増加は、HRTを現在行っている女性や、少なくともそれまで5年間行った女性にのみ起こっている。
HRTをやめた女性、そしてHRTの使用が5年未満の女性は、HRTを行ったことのない女性と比べて、卵巣癌のリスクは増加しなかった。
HRTのタイプは結果に影響しなかった。
この研究はランセットで発表されたが、HRTが卵巣癌を引き起こすということを立証していない。
しかし、年齢や閉経してからどれだけ経ったか、喫煙、身体的活動、第一子出産年齢、BMI、アルコール消費量、経口避妊薬の使用歴、社会階級、地理的位置などの因子を調整して、この結果が得られた。
・HRT論説
この研究で、HRTの使用で「小さいと考えられるかもしれないが、莫大な数の女性が卵巣癌のリスクにさらされている」ことが分かったと、ランセットの論説で記している。
長期のHRT使用で、他に健康上のリスクが分かっているこれまでの研究に基づき、HRTの使用は減少していると、論説委員のSteven Narod, MD, FRCPは述べる。
Narod氏はthe Women's College Research InstituteでFamilial Breast Cancer Research Unitを指導し、トロント大学の公共健康科学部の教授でもある。
「卵巣癌に関するこれらの新しいデータで、HRTの使用がさらに減ると予想しています」と、Narod氏は記述している。「また、卵巣癌で亡くなる女性が減ることを願っています」
・短期的なHRT使用
米生殖医学会(ASRM)はこの研究についての声明を出した。
「エストロゲンの長期使用は卵巣癌のリスクを増加させるように見えますが、女性は更年期もしくは更年期前後の対症療法に対する短期使用は卵巣癌のリスクをそれほど増加させないことを再保証すべきです」と、Robert Rebar, MD, ASRMのエグゼクティヴ・ディレクターは声明で発表している。
「これらのデータにthe Women's Health Initiativeの最新のデータを加えて、エストロゲンの短期使用が症状のある女性にはまったく害ではないということを再保証します」と、Rebar氏は語る。
(WebMD - 2007年4月19日)
ストレスはいかにして心臓を傷めるか
睡眠・疲れ・ストレス | 2007.04.14 Saturday
22:32
学習や記憶、感情の元となる脳のセンターは、心臓をストレス時に緊張下におくのに重要な役割を果たすかもしれません。
イギリスの科学者たちは、これらの領域からの信号が、既に心臓病にかかっている人の心筋を不安定にすることが分かった。
これが心臓のリズムにおける潜在的に致命的な異常の引き金となることが、この研究で分かった。
この研究は全米科学アカデミー会報で発表される。
ストレスが引き金となって心臓の活動性が高まることは長い間知られてきた。
肉体が迅速な行動を取る準備で、血流が最大になるように設計されるのである。
けれども、この変化は脳のより原始的な領域からの信号のためであると考えられていた。
最新の研究において、University College Londonとthe Brighton and Sussex Medical Schoolの研究者たちは、特定の心臓の症状を有する10人の患者で研究を行った。
・電位測定
患者が弱いストレスのある作業(7桁の数字を逆に数える)を行う間、頭蓋骨の表面の電位の変化を測定した。
この結果から、皮質など、脳の『高いレベル』の領域における活動が、心臓で測定された反応を密接に反映していることが分かった。
この測定から、これらのセンターが活性を高めるように、より多くの信号を送り出すことによって、心臓からフィードバックされる情報に反応して「フィードバック・ループ」が確立されたことも分かった。
結局、これは心筋を不安定にし、潜在的に異常で危険なリズムになる可能性を高め、弱っている患者で突然死を引き起こすことがある。
研究者のMarcus Gray博士は次のように話す。「私たちは、心臓の実際のパフォーマンスと、皮質の活動性の間に密接な関係を発見しました。これは、脳のこれらの領域が、心拍の活動性に近いことを示します」
「私たちは、ストレスが心臓停止による突然死のリスクを増加させ、心臓の機能を調節する脳の領域がストレスによってバランスを崩すことが分かっています」
「私たちの研究は、大脳皮質が悪循環に関与するようになることで、これらの出来事に重要な役割を果たすかもしれないことを示唆しています」
英国心臓財団のJeremy Pearson氏は次のように語る。「将来、ストレスに対して有害な反応をする傾向のある心臓の患者を、前もって特定するのに、この研究の技術を使用することが可能かもしれません」
(BBC - 2007年4月10日)
膀胱炎にハーブ?
感染症 | 2007.04.13 Friday
22:12
Forskolin(アジアのコリウス植物(シソ科の観葉植物)から作られた生薬)は、尿路感染の治療に役立つかもしれない。
マウスで行われた予備テストによる。
このテストを行った研究者たちに、デューク大学の微生物学者のSoman Abraham, PhDがいた。
Forskolinは、痛みのある尿排泄など、何世紀もの間、様々な病気を治療するのに伝統的なインドのアーユルベーダの薬で使用されていると、彼らは述べる。
科学者たちは、ほとんどの尿路感染の原因となるE.coli(大腸菌)による膀胱感染症のメスのマウスでForskolinをテストした。
マウスがE.coliに感染した24時間後に、研究者は直接マウスの膀胱もしくはお腹にForskolinを注入した。
比較のために、E.coli膀胱感染症の他のメスのマウスの膀胱に食塩水を注入した。
治療後1日してから、Forskolinグループのマウスは、食塩水を加えたマウスよりも膀胱内のE.coliが少なかった。
Forskolinグループはまた、尿中の炎症性物質のレベルも低かったことが分かった。
「このタイプの治療戦略は尿路感染症を再発する患者にとって有益であることを証明するかもしれません」と、Abraham氏はデューク大学のニュースリリースで話す。
彼は、抗生物質が尿路感染症を引き起こすほとんどの細菌を取り除くが、ある細菌は膀胱の裏に隠れるかもしれないと述べる。Forskolinは隠れた細菌を膀胱の裏から追い出して、そこで抗生物質によってターゲットにされるかもしれない。
「理想では、このハーブの使用で細菌は追い出され、次に、抗生物質で攻撃されるでしょう。潜んでいる細菌が取り除かれ、感染は起きません」と、Abraham氏は話す。
研究者はForskolinのテストをヒトでは行っていない。
この研究はNature Medicineのオンライン版で発表される。
(WebMD - 2007年4月9日)
Forskolinとはなんぞや、と思い、少し調べてみたところ、
血圧を下げたり、脂肪減少を促進するとも言われ、
サプリメントにもなっているようですが、
一方で、腎臓ののう胞の原因とも言われたりもしているようなので、
安易に使用しない方がいいかもしれません。
レストレスレッグ症候群と心臓病
睡眠・疲れ・ストレス | 2007.04.12 Thursday
23:38
初期の研究で、レストレスレッグ症候群と心臓病の間に関係がある可能性があることが分かった。
寝ている間に周期的に足が動くことが、レストレスレッグ症候群(RLS)の特徴的なものであるが、研究に参加した患者で血圧が上昇したことが、モントリオール大学の研究で新たに報告された。
血圧上昇は高齢のRLSの患者で最も大きく、これらの患者が特に影響を受けやすいことを示唆すると、この研究の研究者たちの1人である心臓内科医のPaola Lanfranchi, MD, MScは話す。
Lanfranchi氏は、睡眠検査の間に記録された血圧上昇が、中度の睡眠時無呼吸(心臓病の危険因子として知られている)の患者で見られたものと同様であったと話す。
「私たちは、心臓病における睡眠障害の重要な役割について、さらにもっと研究しているところです」と、彼女はWebMDに語る。
「私たちは他の睡眠障害でこのことを調べました。この研究は、レストレッグを、もっと近くで調べる必要があることを示唆しています」
・睡眠中に記録された血圧
レストレッグ症候群は、神経学的かつ睡眠の障害であると考えられる。というのは、患者が横たわって眠る際に、概して最もひどい症状を体験するためである。
80%以上の患者は、睡眠中に概して20〜40秒毎に、不本意に足がぴくぴくしたり、ぐいっとけいれんが起きる。
その結果、他の睡眠障害の人のように、患者は夜間、何度も繰り返し目を覚まし、多くの人が昼間の疲労や記憶障害、集中の問題を体験する。
これまでの研究で、RLS患者はまた、高血圧や心臓病のリスクが高くなることが分かっているが、睡眠障害が心血管障害の一因となるか、あるいは逆はどうか明らかではないと、Lanfranchi氏は話す。
この質問に答えるために研究を行い、モントリオール大学の研究者たちは、睡眠研究室で夜を過ごすことを、未治療のRLSの10人の患者に頼んだ。そこでは、研究者が足の動きや血圧の変化をモニターした。
どの患者も心臓病にも高血圧にもかかっておらず、血圧降下薬も服用していなかった。
Lanfranchi氏らは、睡眠に関する周期的な足の運動と関連して、血圧の収縮期の値が平均で22ポイント(上の血圧)、弛緩期で11ポイント(下の血圧)上昇したことがわかった。
彼らは、時間が経つにつれて頻繁に生じ、この値の上昇(しばしば徐々に起きる)が心臓や血管の障害につながると結論づけた。この研究結果は雑誌Neurologyの4月10日号で発表される。
この研究では、心臓病のRLS患者はいなかったが、これらの患者は最も大きいリスクを有しているかもしれないと、Lanfranchi氏は話す。
「夜間の血圧上昇は、これらの患者の既に障害のある心臓に非常に有害であるかもしれません」と、彼女は語る。
「これらの患者のケアをしている臨床医は、このことに気をつける必要があります」
・RLSの薬物はリスクを下げることができるか?
この研究結果を確認し、RLSを治療するのに使用される薬物療法が潜在的なリスクを減少させることができるかどうかはっきりさせるために、さらに多くの研究が必要であるということに、すべての人は同意している。
睡眠障害の専門家Merrill Mitler, PhDは、利用可能な薬物療法は症状にゆるやかにしか効かないので見込みがないとWebMDに語る。
Mitler氏はthe National Institute of Neurological Disorders and Strokeのプログラム・ディレクターである。
しかし、University of Maryland School of Medicineの神経学の教授のWilliam J. Weiner, MDは、確信を得るためにもっと多くの研究を要すると話す。
Weiner氏はボルチモアのthe Maryland Parkinson’s Disease and Movement Disorders Centerのディレクターである。
「この研究は興味深い始まりですが、これは非常に小規模の研究で、この患者たちが心臓病を発症したかどうか調べるための追跡調査を行っていません」と、彼はWebMDに語る。
「この血圧変動が心臓病の原因となるという結論は非常に大きな飛躍です」
(WebMD - 2007年4月9日)
レプチンと大腸癌
がん | 2007.04.11 Wednesday
22:01
脂肪細胞で作り出された化学物質が直腸癌の成長を促進することが、米国の研究で分かったという。
なぜ非常に太った人々で、病気のリスクがとても高いようにみえるかを説明するのに、イギリスの雑誌Surgeryでの研究が役立つかもしれない。
カリフォルニア大学のチーム、サンディエゴは、レプチンというホルモンがヒトの直腸癌細胞の成長を増加させる引き金となったことを発見した。
肥満の人は結腸直腸癌の発症が最大で3倍高い。
他の研究者たちは、ある直腸癌細胞が、表面の化学物質に対する『受容体』で、レプチンに反応するようにセットアップされるようだということを既に発見している。
脂肪細胞が多ければ、血流にそれだけ多くのレプチンが存在するだろう。
サンディエゴチームは、ホルモンに曝露したヒトの癌細胞に起きたことを観察することによって、その関係に関するさらなる証拠を見つけたいと考えた。
研究室では、彼らは異なるさまざまな癌細胞にこのホルモンを加えた。
成長はすべての細胞株(3つのうち2つで実験を行った)で促進され、このホルモンはまた、正常な細胞を置き換えるのを身体に許容するようにプログラムされた死の過程を妨げるが、それは癌でしばしば誤作動する。
この研究を導いたKim Barrett博士は次のように話した。「これらの結果は、肥満がなぜ人の結腸癌のリスクを増加させるかを説明するかもしれません」
「レプチンがこれらの細胞をどのように刺激するかを示している事実は、製薬会社が病気に対して新しい治療を発展させるのに良い位置にいるかもしれないということを意味します」
・肥満の増加
イギリスでは、現在5人の男性のうち1人と、女性の4分の1が肥満で、肥満に関連する病状(癌など)で早く亡くなる人は、1年当たり最大3万人であると見積もられている。
イギリスには、現在、ヨーロッパで最もたくさん肥満の人がいる。
今週発表された研究では、ひどい肥満の男性が前立腺癌で亡くなるリスクが倍になることが示され、肥満が乳癌を発症する機会も増加させると信じられている。
Alan Clarke教授は次のように話す。「この研究は、レプチン(脂肪細胞から放出されるホルモン)が肥満と癌との間の関係において役割を果たすかもしれないということを示すこれまでの研究の上に成り立ちます」
「レプチンが腸の癌の発症における役割を果たすことが知られている2つの分子経路に関与していることが分かっています」
「初期段階であるものの、この研究結果は腸の癌の発症や、肥満と癌との間の関係の上に光を放ちました」
(BBC - 2007年4月7日)
禁煙の食事療法;野菜、牛乳
たばこ | 2007.04.07 Saturday
23:51
禁煙する準備ができていますか?もっとたくさん野菜を食べて、肉は少なくしてください。そして、コーヒーを1杯の牛乳に換えてください。
デューク大学の研究で、果物や野菜、乳製品がタバコの味をひどくすることが分かった。しかし、肉やコーヒー、アルコール飲料は、タバコをより一層おいしくするということを、デューク大学の心理学者F.Joseph McClernon, PhDらは発見したという。
「一般的な通念では、タバコの中毒は全てニコチンに関するものです」と、McClernon氏はWebMDに語る。
「けれども、タバコの味やにおいといった感覚への作用や、視覚経験、習慣的なルーチンに関しても、私たちは、もっともっと研究しているところです。味への作用は重要です」
McClernon氏(ニコチンや喫煙の研究を行っているデュークセンターの研究者)は、ある食物や飲料で、タバコの味がとても良くなったと喫煙者が話すのを聞いていた。どの食物がそうなのか、また、どの食物が喫煙を悪い経験にしたのか、彼は疑問に思い始めた。
この問題を調べるために、209人の喫煙者に喫煙の体験を悪化させたり、高めたりした食物をリストに挙げてもらった。この喫煙者たちは平均21年間1日当たり1箱以上吸う平均的な人たちだった。約半数は女性で、4分の1は黒人、3分の2は白人、ほとんどの人は皆、高卒か大卒である。
喫煙者の70%近くの人は、ある食べ物でタバコがおいしくなったと話した。 これらの食物は、カフェイン含有飲料やアルコール飲料、肉の傾向があった。
驚いたことに、喫煙家の半数未満(45%)の人は、タバコの味が悪くなる食物のことを話した。これらの食物は、果物や、野菜、水やジュースなどのノンカフェインの飲料、乳飲料、乳製品の傾向があった。
「私たちは、喫煙者が自分の吸うタバコの味が悪くなるものを話してくれたことに驚きました」と、McClernon氏は話す。
・大きなリスクのある黒人喫煙者
もう1つの驚き: メントール入りのタバコを吸う喫煙者は、どんな種類の食物や飲料を飲食しても同じ味がしたと話す傾向があった。黒人の被験者の約90%の人はメントール入りのタバコを吸っていた。
これは、黒人の喫煙者がタバコを止めるのに、特に大変な時間を過ごすかもしれないということを意味すると、Scott McIntosh, PhD(ニューヨークのロチェスター大学の薬のassociate professorでかつ、the greater Rochester area tobacco cessation centerのディレクター)は示唆する。
McIntosh氏は、アフリカ系アメリカ人がメントール入りのタバコを吸う傾向が高いのは、タバコ会社の広告でそうするようにターゲットにされたためであると、ほとんどの専門家が考えていると、WebMDに語る。「しかし、この研究で、メントールが味を弱めたり高めたりする作用を少なくすることが分かりました。そして味や満足の変化に影響されないなら、中毒になっている可能性が高いです」
カウンセラーは禁煙する人々に、たくさん水を飲んで、人参やセロリ・スティックを食べるように話すと、McClernon氏とMcIntosh氏は述べている。
「この考えは、喫煙者にタバコを吸わないように、手や口で何かをさせることですが、やめるまでにこれらの何らかの行動に携わるのは実際に味を変えるためにも良いかもしれません」と、McClernon氏は話す。
「私たちはまた、彼らがそういった行動が喫煙の習慣を変えることができるかどうか調べるために、健康な乳製品を摂取し始めるのをやめる準備をするように患者に頼むように臨床医にお願いするかもしれません」
McIntosh氏は、これが禁煙のカウンセラーのレパートリーに加わるようなおもしろい考えであると言う。彼は、自分が訓練するカウンセラーにこの技術を示すのを楽しみにしている。
「そして、私たちが使用するhabit breakingと呼ぶ戦略が私を勇気づけてくれます」と、彼は語る。
「そのアイデアは異なったブランドのタバコに替えることです。喫煙者たちはブランドが味に劇的な効果があると話します。ですから、味が楽しみの予言者のようなものなら、これは止める戦略としてブランドを替えるように勧める理由として充分です。私たちが考えているよりもっと強力かもしれません」
McClernon氏は、なぜある食物がタバコの味を悪くするのかは分からないが、理解するために計画をしていると話す。
「私たちは水を飲んだり果物や野菜を食べると、タバコの味がなぜ悪くなるのかを知るために研究を行うつもりです」と、彼は話す。
「現在この時点で、そのことに関してのすばらしいアイデアはそれほどありません。けれども、そのメカニズムが分かれば、新たな治療法を開発するのにおそらく利用することができるでしょう」
喫煙者(特に十代の喫煙者)は、非喫煙者より食事が貧しい傾向がある。 そのため、禁煙が自分の健康のためにできる最も良いことであるかもしれないが、それが唯一のものではないと、Avery M. Lutz氏(McClernon氏の研究に携わっていたデューク大学の研究技術者)は示唆する。
「禁煙するまでにも、もっとたくさんの果物や野菜を食べることはどうということではありません。彼らは、より健康な生活ができるようになるでしょう」と、彼女はWebMDに語っている。
McClernon氏の研究は雑誌Nicotine&Tobacco Researchの4月号に掲載されている。
(WebMD - 2007年4月5日)
男性の皮膚は日光に敏感
がん | 2007.04.06 Friday
23:47
日光を浴びることが原因の皮膚癌は、男性の方が女性より早く生じ、またひどいことが、マウスの研究で分かった。
男性が女性より皮膚癌にかかる傾向があることは、よく知られている。 男性は女性よりも皮膚癌の総数で2倍、扁平上皮癌が3倍多かったと、コロンブスのオハイオ州立大学の病理学の助教授であるTatiana M. Oberyszyn, PhDは述べる。
なぜか? 研究者は通常、男性が女性よりも野外の仕事が多く、日焼け止めや、シャツ、帽子で皮膚を保護することが少ない傾向があるからだと話す。Oberyszyn氏は、このことが本当かどうか疑問を持った。
この理論をテストするために、Oberyszyn氏のチームは太陽灯の紫外線を、飼育している無毛のマウスに当てた。マウスで6ヵ月間1週間に3回、8〜10分日焼けの実験を行った。それは、オスとメスの両方のマウスに皮膚癌を生じさせるのに十分なものである。
「オスの方が皮膚に腫瘍を早く、また多く生じ、その腫瘍もひどいことがわかりました」と、Oberyszyn氏はWebMDに語る。
・男性の皮膚の方が敏感か?
何が起こっていたのか? オスやメスのマウスの皮膚のテストで、驚くべき結果が起きた。オスの皮膚細胞は、メスの皮膚細胞よりも抗酸化剤が少なかった。
「私たちの皮膚は絶えず、物理的なものと同様に環境の刺激に曝露されます」と、Oberyszyn氏は話す。「私たちの免疫システムは私たちを健康に保ちます。しかし、この免疫システムは時々過剰に反応します。活性酵素が生産過剰になると、抗酸化剤はこれに対して保護する作用をします」
研究者たちは現在、男性が本当にマウスと同様かどうか確認するためにヒトの皮膚で調べている。
「私たちは、オスの皮膚が実に敏感であると考えています」と、Oberyszyn氏は話す。「男性はおそらく、もっと多くの抗酸化剤を提供する物、たぶん食事やスキンクリームを必要とします。日焼け止め剤に加えて、女性より男性の方が、肌に注意を払う必要があります。それは化粧品ではありません。まさに健康上の問題です」
Marianne Berwick, PhDはアルバカーキのニューメキシコ大学での癌の疫学及び予防のheadである。Berwick氏は、男性の皮膚と女性の皮膚の間に、大きな差があるというOberyszyn氏に同意している。
しかしながら、女性よりも男性の方が、癌を促進する紫外線に実に多くさらされると述べる。
「この現在の研究は、しっかりした良い研究ですが、それは全部ではありません」と、Berwick氏は話す。「私は、このために、より多くの抗酸化剤を摂取したり、皮膚につけたりするのを見たくありません。 男女の皮膚の違いは、本質的に生物学のためで、単に抗酸化防止剤自体の問題ではありません」
Oberyszyn氏の研究はCancer Researchの4月1日号で発表される。
(WebMD - 2007年4月2日)
睡眠が妨げられると痛みが増加する
女性 | 2007.04.04 Wednesday
23:23
親になったばかりの人には驚くべき事でないかもしれないが、夜中に起きるのは実際苦痛だろう。
女性で、泣く子供の世話をするために起きたり、頻繁に睡眠が妨げられると、身体に元々ある痛み抑制剤に影響して、自発的な痛みを増加させるかもしれないということが、新しい研究で分かったという。
「この研究によって、夜中眠れない人や、呼び出しを受ける医療従事者、幼児の世話をする両親のように、断片的な眠りしかとれないと、痛みを規制、制御する本来のシステムが変わって、自発的な痛みの症状につながることがあるのがわかります」と、研究者であるMichael T. Smith, PhD(ジョンズ・ホプキンス大学の)は、ニュースリリースで話す。
この結果は、睡眠の剥奪だけではなく、頻繁に睡眠が妨げられると、女性が慢性に痛みのある状態で、どのように痛みを知覚し、役割を果たすかということに影響するかを示唆すると、研究者たちは語る。
・睡眠の妨害は苦痛かもしれない
Sleepで発表されたこの研究では、研究者は、7晩、32人の健康な女性の眠りのパターンをコントロールして、痛みの症状を比較した。
女性全員が最初の2晩、睡眠の研究室で静かに眠った。それから、女性は3つのグループに分けられ、3〜5晩行った。最初のグループは8時間静かに眠り、2番目のグループは1時間毎に一度目を覚ますというのを8時間行った。そして、3番目のグループは就寝時刻を遅らせて睡眠を奪った。
最後の2晩、睡眠を妨げられたグループと、36時間睡眠を奪われたグループの両方とも、回復のために11時間の睡眠を続けてとった。
この研究で、女性の痛みの閾値と痛みの抑制を評価した。
その結果、睡眠を妨げられたグループの女性だけが自発的な痛みが増加し、痛みの抑制が減少することが分かった。
「私たちの研究で、長時間起き続けて妨げられた睡眠が、慢性の痛みの発症や、維持、悪化において重要な役割を果たすと考えられる本来の痛みのコントロールメカニズムを損なうことが分かりました」と、Smith氏は話す。
(WebMD - 2007年4月2日)
女性にかぎっての話のようですが、男性ではこの実験をやっていないようですし、
第一、32人でしか実験していないというのがちょっと引っかかる気も。
高齢男性の睡眠がテストステロンレベルに影響する
睡眠・疲れ・ストレス | 2007.04.03 Tuesday
23:52
シカゴ大学の研究によると、高齢の男性が得る睡眠量は、テストテスロンレベルに影響を与えるという。
研究者たちは、64〜74歳の12人の健康な男性で、夜間の睡眠量をモニターし、その後、朝のテストテスロンレベルを測定した。
この研究で、睡眠量が、朝の男性の総テストステロンレベル、及び遊離テストテスロンレベルの独立予測因子であることが分かった。
「この研究の結果は、夜間実際にとる睡眠が少ない高齢の男性では、朝の血中テストステロンレベルが低い可能性を高めます」と、研究論文著者のPlamen Penev博士は準備された声明で話す。
「この研究結果は、人がどれくらい長く眠るかが、身体の重要なホルモン信号における加齢に伴う変化の指標かもしれないということを示唆しますが、将来の研究で高齢者の健康に対する、これらの関係の重要性を決定するのに必要です」と、Penev氏は語った。
この研究は雑誌Sleepの4月1日号で発表された。
これまでの研究では、寝不足が、うつ病や肥満、糖尿病、心血管疾患などの重大な健康上の問題の増加するリスクと関係があったことが分かっている。
(HealthDay News - 2007年4月2日)
土にふれると幸福感が増す
睡眠・疲れ・ストレス | 2007.04.02 Monday
23:57
土にふれることは、免疫システムを高める方法であると同様に、気分を引き揚げる方法かもしれないと、イギリスの科学者は話す。
土中から通常発見される「善玉」菌で治療を行った肺がん患者は、裏づけがないものの、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の改善が報告されている。
同じ細菌にさらされたマウスは脳の「幸福」化学物質のセロトニンをより多く作ったと、ブリストル大学の論文著者は雑誌Neuroscienceに語った。
一般的な抗うつ薬は、この脳内物質を増やすことによって作用する。
・土の役割
セロトニンの不足はうつと関係がある。
科学者たちは、bacterium Mycobacterium vaccaeがセロトニンニューロンを活性化する抗うつ薬の特性を有するかどうかはっきりさせるのに、現在さらなる研究が必要であると話す。
Lead researcherのChris Lowry博士は次のように話す。「これらの研究は、身体がどのように脳とコミュニケートするのか、また、健康な免疫システムがなぜ、心の健康を維持するのに重要であるのか理解するのに役立ちます」
「それはまた、私たちがみな、土いじりをするのにもっと多くの時間を費やすべきでないかどうかという疑問を残しています」
この研究も、免疫システムの不均衡がある個人をうつ病のような気分障害になりやすい状態にする理由を理解するのに役立つかもしれない、と彼はつけ加えた。
・気分と免疫
カナダの研究者もまた、セロトニンと気分、免疫との間の関係を探っている。
ジョージタウン大学メディカルセンターのチームは、セロトニンが免疫システム内の主要な細胞の間を通過し、その化学物質が免疫応答を活性化しうることを、最近発見した。
このことは、うつ病で感染しやすい人において、セロトニンが健康な免疫機能を回復するかもしれないということを示している。
反面、身体が自身を攻撃する自己免疫疾患の引き金となるという点に対して、セロトニンや、セロトニンを増やす抗うつ薬が最終的には免疫を強めることも可能である。
この研究のLead researcherであるGerard Ahern氏は次のように説明している。「この時点では、私たちは薬が免疫にどのように影響を与えるかまだ分かっていないので、免疫細胞機能におけるセロトニンの正常な役割を本当に明らかにする必要があります」
(BBC - 2007年4月1日)
陶芸をすると、心が落ち着くという話を聞いたことがあるのですが、
それとはまた違うのでしょうか。
聴力損失を抑制する栄養の組み合わせ
食物・栄養 | 2007.04.01 Sunday
23:18
マグネシウムとビタミンA、C、Eを一緒に摂ると、騒音由来の聴力損失を予防するのに役立つかもしれない。
このように、the University of Michigan's Kresge Hearing Research InstituteのColleen Le Prell, PhDら科学者たちは話す。
これまでのところ、Le Prell氏のチームは、モルモットにおいて、騒音由来の聴力損失に対して、この栄養混合物を使った実験のみを行った。
しかし、このモルモットの実験の結果は、「ヒトの試験に対する強制的な理論的根拠」を提供すると、研究者たちは記述している。
このレポートは、Free Radical Biology & Medicineで発表される。
オスのモルモットの4つのグループで研究した。各グループは、1日1回、6日間次の治療のどれかを行った。
・マグネシウムとビタミンA、C、E
・マグネシウムを含まず、ビタミンA、C、E
・マグネシウムのみ
・塩水(プラセボ)
最初の治療後1時間経ってから、モルモットは5時間ずっと120デシベルの騒音にさらされた。
the National Institute on Deafness and Other Communication
Disorders (NIDCD)によると、120デシベルは、救急車のサイレンと同等の大きさである。
85デシベル以上のどんな騒音にも長くさらされることで、徐々に聴力損失を引き起こしうると、NIDCDは述べている。耳栓や他の特別な耳用マフを身に着ければ、騒々しい環境での聴力の保護に役立つかもしれない。
モルモットはその騒音に一度だけさらされた。騒音に続いて割り当てられた治療を5日間毎日決まった量を与えられた。
騒音にさらされてから5日間経って、モルモットに聴力試験を受けさせ、耳を検査した。
マグネシウムやビタミンA、C、Eの組み合わせの治療を受けたモルモットは、騒音由来の聴力損失や耳の損傷の量が最も少なかった。
他の3つのグループのモルモットは、聴力の利益はなかった。マグネシウムやビタミンA、C、Eは、騒音由来の聴力損失を予防するのに一緒にするのが一番よく作用すると、研究者たちは記述している。
この研究では、騒音にさらされる前に与えられた治療が、騒音曝露の後に与えられた治療より重要であるかどうか分からない。
研究者たちは、栄養剤の組み合わせが、騒音にさらされてからのみ与えられても、聴力損失を減少させるかもしれないと推測しているが、この研究はその理論の実験を行わなかった。
ミシガン大学は、騒音由来の聴力損失の予防に、栄養剤の組み合わせを使用することに対して、特許を有している。
この研究者たちの1人であるJosef Miller, PhDは、ミシガン大学及びスウェーデンのKarolinska Instituteにあるthe Center for hearing and Communicationに属し、OtoMedicineと呼ばれる会社の創設者であり、社長である。この会社では、ビタミンとマグネシウムの治療を開発している。
(WebMD - 2007年3月30日)
関係ないですが、信号待ちをしている間、
すぐそばでマイクを使って選挙演説をしていたのですが、
不快をはるかに超える異常な音量に耳がどうにかなるのではと思いました。
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