親になったばかりの人には驚くべき事でないかもしれないが、夜中に起きるのは実際苦痛だろう。
女性で、泣く子供の世話をするために起きたり、頻繁に睡眠が妨げられると、身体に元々ある痛み抑制剤に影響して、自発的な痛みを増加させるかもしれないということが、新しい研究で分かったという。
「この研究によって、夜中眠れない人や、呼び出しを受ける医療従事者、幼児の世話をする両親のように、断片的な眠りしかとれないと、痛みを規制、制御する本来のシステムが変わって、自発的な痛みの症状につながることがあるのがわかります」と、研究者であるMichael T. Smith, PhD(ジョンズ・ホプキンス大学の)は、ニュースリリースで話す。
この結果は、睡眠の剥奪だけではなく、頻繁に睡眠が妨げられると、女性が慢性に痛みのある状態で、どのように痛みを知覚し、役割を果たすかということに影響するかを示唆すると、研究者たちは語る。
・睡眠の妨害は苦痛かもしれない
Sleepで発表されたこの研究では、研究者は、7晩、32人の健康な女性の眠りのパターンをコントロールして、痛みの症状を比較した。
女性全員が最初の2晩、睡眠の研究室で静かに眠った。それから、女性は3つのグループに分けられ、3〜5晩行った。最初のグループは8時間静かに眠り、2番目のグループは1時間毎に一度目を覚ますというのを8時間行った。そして、3番目のグループは就寝時刻を遅らせて睡眠を奪った。
最後の2晩、睡眠を妨げられたグループと、36時間睡眠を奪われたグループの両方とも、回復のために11時間の睡眠を続けてとった。
この研究で、女性の痛みの閾値と痛みの抑制を評価した。
その結果、睡眠を妨げられたグループの女性だけが自発的な痛みが増加し、痛みの抑制が減少することが分かった。
「私たちの研究で、長時間起き続けて妨げられた睡眠が、慢性の痛みの発症や、維持、悪化において重要な役割を果たすと考えられる本来の痛みのコントロールメカニズムを損なうことが分かりました」と、Smith氏は話す。
(WebMD - 2007年4月2日)
女性にかぎっての話のようですが、男性ではこの実験をやっていないようですし、
第一、32人でしか実験していないというのがちょっと引っかかる気も。