ディートに関するニュースを見つけた。
虫よけ剤に注意事項明記へ 厚労省が業界指導
蚊などに刺されないよう皮膚にスプレーしたり塗ったりする虫よけ剤について厚生労働省は15日、専門家らによる検討会を開き、主成分のジエチルトルアミド(ディート)の濃度や使用上限量の注意事項を添付文書に明記するよう、業界を指導することを決めた。
ディートの毒性は低いとされ副作用の報告もないが、海外では神経障害を起こしたとする動物実験もあり、消費者などから安全性を心配する声が出ていたため。
「6カ月未満の子供には使用しない」などとしているカナダのガイドラインなどを参考に、具体的な記載内容を決める。また、動物実験による安全性評価や、副作用の報告を求めるシステムづくりも検討する。(共同通信- 8月15日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050815-00000182-kyodo-soci
アメリカのサイトでも少し調べてみた。
EPA(U.S. Environmental Protection Agency)というサイトの情報、
1998年と古いのだが、以下抜粋してみる。
まず、ディートとは何か。
ディート (化学名、 N, N-diethyl meta toluamide) は多くの虫よけ剤の有効成分である。
蚊や、ライム病を運ぶダニのような害虫に刺されるのを、撃退するのに使用される。毎年、米国の人口の約3分の1が、ディートを使用していると予想される。
ディートを含む製品は現在、液体やローション、スプレー、浸透させたもの(例:リストバンド ) の種類がある。一般には4〜100%の濃度のディートを含むものを、人間の皮膚へ直接適用する。少数の獣医の使用を除いて、ディートは消費者が購入して使用する。食用ではない。
殺虫というよりもむしろ、虫を撃退するように、ディートはヒトの皮膚へ直接適用するように設計されている。1946年に米国陸軍によって開発された後、ディートは1957年に一般大衆が使用できるように登録された。ディートを含む約230もの製品が、約70社によってEPAに現在登録されている。
次に子供への使用に関して
EPA はもはや子供に安全であるという製品のラベルを認めていない。現在、15%かそれ未満の濃度のディートのもののみ、認められている。
ディートの効果について
ディートの最も重要な利点は、病気を運ぶ虫やダニを撃退することである。
アメリカ疾病対策予防センター(CDC)は、ライム病(鹿のダニが媒介)のレポートを約1万近く、脳炎(蚊が媒介)の千ものレポートを毎年受け取る。これらの疾患はいずれも、深刻な健康上の問題の原因となり、脳炎の場合では死をもたらすことさえある。これらの病気は風土性であるので、CDCは外出時に虫よけ剤の使用を勧めている。EPAに提出された研究によると、製品のディートの濃度に依存するものの、ディートは、約3〜8時間ダニを撃退することがわかった。
ディートの使用上の注意について
ディート製品を安全に使用する方法: 製品のラベルを読んで、それに従ってディートを使用することによって、消費者はリスクを減らすことができる。すべてのディート製品のラベルの表示には、次の指示が含まれている。
* この製品ラベルの指示や注意をすべてを読んで従うこと。。
* 切り傷、怪我、または炎症を起こした皮膚に使用してはいけない。
* 小さい子供の手や目のまわり、口のまわりに使用してはいけない。
* 小さい子供に、この製品を使用させてはいけない。
* 肌や、衣服を覆うのにちょうど足りるだけの虫よけ剤を使用すること。
* 衣類の下に使用してはいけない。
* この製品の使いすぎを避けること。
* 屋内に戻った後は、石鹸と水で皮膚を洗い流すこと。
* 衣服は、再び着る前に、洗うこと。
* この製品の使用により、稀なケースだが、皮膚に異常をもたらすかもしれない。
次の表示は すべてのエアロゾルとポンプスプレーのラベルに、付け加えられたものである。
* 狭い場所で吹きかけてはいけない。
* 顔に使用する場合には、まず手にスプレーし、それを顔に塗布すること。顔に直接スプレーしてはいけない。
最初の引用部分以外はすべて、アメリカの情報であるので念のため。