新聞に興味深い記事があった。
虫除け剤にはディートという成分が入っているが、
この作用は、虫の感覚を麻痺させるということだけでなく、
子供に使用すると、けいれん発作などを起こす恐れがあると、
海外での報告があったそうだ。
この作用はディートの濃度に依存するそうだが、
虫除け剤の成分表示には、この濃度が書いてないケースが多いという。
目安としては、その虫除け剤が医薬品となっている場合が12〜13%で、
医薬部外品で4〜11%となっているらしい。
一方、海外ではディート濃度が30%を超えるものもあり、
けいれん発作や皮膚炎などを引き起こす事例があったという。
そのため、米国小児学会では、子供に対しては10%以下のものを使用することを勧め、
カナダでも生後6ヵ月未満の子供には使用しないよう指導しているとのこと。
さらに、虫除け剤のスプレーになっているもので、
エアゾール式のものは粒子が小さく、広く飛散するようになっている。
そのため、吸い込んで肺の奥にまで入り込む恐れがあり、
大人がいったん手に吹き付けてから、子供の肌に塗るようにするのがいいという。
また、子供の手や顔に直接使用しないことが大事だそうである。
ディート濃度が表示されていなければ、
医薬部外品を選べばいいということになるのかもしれないが、
はたして、大人は大丈夫なのだろうか?
念のため、皮膚の弱い人やアレルギーのある人なんかは
気をつけた方がいいかもしれない。