「1990年代、この考えは単に生物学的な病気であるというよりもむしろ、社会環境など他の要因が、ヒトの双極性障害の原因になることが明らかになり始めました。このプログラムはそれらの考えを実行に移したのです」
Holdsworth氏は、この治療を行うために、作業療法士、心理学者、精神科医、及びソーシャルワーカーを含む28人の臨床医を訓練し、それが全国的に展開されることを望んでいる。 「現在、ヴィクトリア州でそれを提供するだけですが、私たちはロックハンプトンや南オーストラリアのトレーニングスタッフでもあります」 正しく診断されるまで、双極性障害の人々は、躁うつ病の気分変動を通常約13年我慢しなければならない。 昨年のメルボルンの研究者のレポートはまた、その間、その病気の人の55%の人は誤診され、誤った薬物や治療を与えられるだろうということも明らかにした。 この研究で、240人の双極性障害の人を追跡調査したところ、多くの医師が他の精神障害の症状と間違えたことが分かったという。 「通常、人格障害やうつ病と誤診されます」と、lead researcherであり、メルボルンのAlfred Psychiatry Research CentreのディレクターのJayashri Kulkarni氏は話す。 Castle氏は、ヴィクトリア州でこの治療を受けるためのウェイティングリストに、現在80人の患者がいると言う。 「私たちは、これが単なる研究計画であって欲しくありませんでした。これで不快な再発や入院を予防できることが分かっているのです」 Howell氏の主治医がもう薬物療法を必要としないと言う時まで、適切な薬物療法とこの治療法の組み合わせが彼女を助けた。 「私の主治医は、私がこのまま続けば、この先6ヵ月間、診察する必要はないと話します」 「私の友人は、私がどのように変わったかを信じることができません。そして、私はいつもガミガミ言うわけではないので、夫と私は今、コミュニケートすることができます。私はやっと幸福になったことに、本当にとても感謝しています」 双極性障害 ・双極性障害は、「躁うつ病」と呼ばれていた、非常に重篤な「気分変動」の1セットの症状を説明するのに使用される名前である。 ・双極性障害Iは重症の病気で、躁状態が長く、精神障害があり入院する傾向が高い。 ・双極性障害IIはそれほど重症でなく、精神障害はなく、症状が数時間〜数日続く傾向がある。 ・高揚した気分は躁病もしくは軽躁病と呼ばれ、落ち込んだ気分はうつ病と呼ばれる。 ・誰でも時折り気分変動があることに注意するのは重要である。これらの気分が極端になって、個人や職業の生活を妨げる場合、双極性障害が存在しているかもしれず、医学的評価が必要かもしれない。 Source: Black Dog Institute (the Australian - 2007年8月25日)