最近すっかりはちみつを使わなくなってしまったものの、
お米を炊く際に少し入れると、おいしく炊き上がるし、
煮物に入れると、味に深みが出ておいしくなる。
しかも健康にも良いということで、一時期何にでも入れていたことがある。
一方、はちみつを買いに行くと、ピンからキリまでさまざまな値段のものがあって、
どれがどうなのかわからないので、一番安いものを買っていた。
そんなある日、何の気なしにラベルを見ていると、
成分名のところに、「加糖」という文字があり、びっくり。
はちみつは、はちみつだとずっと思っていた私は、その時に初めて、
混ぜ物をしているものがあることを知った。
そういえば、なんとなく粘稠性が少ない気がしていたと思ったり、
それまでずっと食べていたものに砂糖が入っていたかと思うと、腹が立ってみたり。
以来、「純粋」はちみつであることを確認して買うようになったものの、
それでもなんだかちょっと違うような気がしている。
そして、少し前にTVではちみつのことを取り上げていたので、途中からだったが見てみた。
その内容を書いてみる。
はちみつには、大きく分けると3種類あって、純粋はちみつが100%はちみつで、あと2種類は、次のようになる。
1. 加糖はちみつ
甘みの少ない粗悪はちみつに、とうもろこしやさつま芋などのでんぷんで作った"異性化糖"を加えて、甘みを足したモノ
2. 精製はちみつ
長期保存ができるように、たんぱく質やビタミン・ミネラルなどの「はちみつ成分」を加熱処理して除去したモノ(栄養も風味もなくなってしまう)
純粋はちみつなら、
肉料理に使うと「旨み」「柔らかさ」が期待できるが、
「加糖」「精製」はちみつでは無理!
さらに近年、胃潰瘍の元凶・ピロリ菌の活動防止に、はちみつが効果があるとされ、食卓にはちみつを導入した家庭もあったが、効果があるのは、純粋はちみつだけ。
ではなぜ、日本の食卓にはそういった粗悪なはちみつが並ぶのか?
それもこれも、中国から「安いが粗悪」なはちみつが大量輸入されているため。
はちみつの国内消費量(46,000t)のうち、
国内生産品(2,500t)
中国輸入品(39,000t)と、
実に9割近くを占める。('03年調べ)
中国はちみつ業界の「ご意見番」である
中国農業化学院蜂蜜研究所のコケツ所長も明かす。
「日本に輸出しているはちみつが良いものだとは少しも思っていません」
去年11月、中国のはちみつが日本に陸揚げストップになった事件があった。
日本が最新検査機で計ったところ、人体に害を及ぼす残留抗生物質が基準値を超えた。
しかも恐ろしいことに、中国のはちみつ無しに日本に市場はまかなえないという理由からか、逆に最新検査機を使うのをやめて、今年2月から輸入再開している。
なぜ日本ではニセモノまで「はちみつ」と表示することを許しているのか?
全国108の企業が加盟する「はちみつ協議会」の話。
「消費者が購入する際の指標として、<はちみつ><加糖はちみつ>等、ちゃんと名称を分けて販売しています。ニセモノを許しているという意識はありません」
番組内では、「純粋はちみつ」を使えばいいということだったが、
これを見ると、もう1つ条件が必要だということがわかる。
それは、国産であること。
とりあえず、ラベルをちゃんと見よう。