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抗うつ薬と骨損失との関係

選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)として知られている種類の抗うつ薬を服用する高齢の男女は、骨の損失速度が増加するかもしれない。

しかし、この調査結果を記録する研究は予備のものであり、薬物療法を変更する理由とみなすべきではないと、著者たちは強調している。「現在SSRI服用中の人々は、これらの調査結果に基づいて薬を中止すべきではありません」と、この研究の主執筆者で、the University of Minnesota School of Medicineで薬学部准教授であるSusan Diem博士は話す。
「これらの調査結果は予備的なもので、はっきりとした結論に達するまで、さらなる研究が必要です」

両方の研究の結果はArchives of Internal Medicineの6月25日号で発表されている。

選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)は、うつ病などの疾患の治療に広く処方され、米国で抗うつ薬の処方の2/3を占める。この薬物は、セロトニン(うつ病と睡眠の両方にかかわる神経伝達物質)を輸送するタンパク質を阻害することで効果をもたらす。薬物には商品名プロザック、パキシル、ゾロフトなどがある。

セロトニンの受容体は最近、骨の中で発見された。

「これは、この薬が骨に作用するかどうかという疑問につながりました」と、Diem氏は話す。

Diem氏の研究は平均78.5歳の2,722人の高齢の女性で行われた。総寛骨(かんこつ = hip bone)密度及び、2つのhip sub-regionsのものが研究の始めと、約5年後に再び測定された。訪問のたびに、被験者たちに、過去2週間以内に使用した薬を全て持参してもらった。

骨ミネラル密度は骨粗鬆症になるかどうかに関する指標である。

他の因子で調整すると、SSRIを服用している女性で腰の骨ミネラル密度が0.82%減少し、三環系抗うつ薬を服用する人と、どんな抗うつ薬も服用しない人では0.47%減少したことが分かった。SSRI服用者はまた、2つのhip sub-regionsで骨の損失速度が高かった。

この研究の結果だけに基づいて、なぜ2つのグループで違いがあるのか知るのは不可能であると、Diem氏は話す。

「私たちは、高齢の女性のこのグループにおいて、SSRIの服用が骨の損失速度の増加と関連していることが分かりましたが、この研究は、薬物自体が骨の損失速度の増加の原因となるかどうか、あるいはSSRI服用者とSSRIを服用しない人々で、原因となる違いが他にあるかどうかはっきり決定づけることができません」と、Diem氏は語る。
「例えば、うつ病それ自体が骨の損失速度の増加と関係があり、SSRI服用中の人々は、さらにうつ状態になる傾向があります」

「この研究は、他の集団で確認される必要があり、本当の疑問は、この薬物が骨折速度に影響するかどうかで、私が解決できなかったことです」と、Diem氏は続けた。

1月に発表されたカナダの研究者による研究は、Archives of Internal Medicineでも発表されたが、しかしながら、50歳代のSSRIを服用する人々で骨折のリスクを示した。

2番目の研究が65歳以上の5,995人の男性で行われ、最新のArchivesで発表され、SSRIを服用している男性もまた、腰及び背骨の付け根で骨ミネラル密度が低いことが分かった。

抗うつ薬を使用しない男性よりも、SSRI服用者で総寛骨ミネラル密度は3.9%低かった。背骨ミネラル密度は、SSRIを服用しない人に比べて、服用者で5.9%低かった。

女性で行われた研究のように、三環系抗うつ薬を服用する男性と抗うつ薬も服用しない男性の間で、骨ミネラル密度の大きな違いはなかった。抗うつ薬のtrazodoneを服用する男性は、抗うつ薬を服用しない人と同じくらいの骨ミネラル密度だった。
(Forbes - 2007年6月25日)
書いた人 hampton | - | - |




新しい抗精神病薬は認知症には良くないかも

新しい抗精神病薬は、認知症の患者で死のリスクが少しだけ増加する原因となるようだということがわかったという。

ロサンゼルスのカリフォルニア大学の研究者たちは、15件の研究のレビューに基づくこの研究結果が、認知症患者に初期の治療で改善が見られないならそのような薬物の使用をやめるべきであるということを示すと話す。

現在、この薬物療法は攻撃性や妄想をコントロールするために、長期間にわたってたびたび処方されると、今週の雑誌American Medical Associationに発表された研究で述べた。

この報告では、研究における不活性な偽薬を与えた患者に比べて、この薬物がなぜ、認知症の患者の間で卒中や他の問題のリスクがさらに高くなる原因となるのか、詳細について述べていない。

研究で再評価された薬品は、アリピプラゾール(ブリストルマイヤーズスクイブ社からAbilifyとして販売されているが日本未発売)と、オランザピン(イーライ・リリー社のジプレキサ)と、クエチアピン(アストラゼネカPlcのセロクエル)とリスペリドン(ジョンソン&ジョンソンのリスパダール)だった。

この研究で、「どんな薬物も個別ではこの作用の原因となりませんが、むしろそれぞれが総合的な作用に貢献します」と結論づけた。

この作用はまた、同じ試験を受けていない古いタイプの抗精神病薬にも関連しているかもしれないという。
(ロイター - 10月18日)

日本国内で発売されている分については、いずれも統合失調症にのみ適応なので、
認知症に使用されることはないかとは思うが、一応念のため。
アルツハイマー病の患者の行動障害や他の認知障害を治療するのに使用される新しい種類の薬物は、死の危険性をわずかに上げ、同じことが、古いタイプの抗精神病薬の薬物療法に関しても本当であるかもしれないということが、最新の研究によってわかった。

しかし、この研究の論文著者たちは、この薬物の死亡につながる作用は比較的小さいと強調した。

「このことは"これらの薬物が殺す"ということではありません」と、ロサンゼルスの南カリフォルニア大学のlead researcherであるLon S. Schneider博士は話す。

「非定型抗精神病薬」の多くの対照試験に関する彼のチームの報告は、雑誌American Medical Associationの10月19日号に掲載されている。

適切に使用すれば、この薬物の効果は、いくつかのケースで死のリスクの増加よりも大きいかもしれないと、USCで精神神経学および老人学の教授であるSchneider氏は話す。

米食品医薬品局(FDA)が4月にこの危険性に関する警報を出し、この警告を薬品の添付文書に加えることが求められたので、この報告は驚くに足りない。
「しかし、FDAの警告には解説の文書がありませんでした。このメタ分析はその書類を提供します」と、Schneider氏は言う。

Schneider氏たちは、15件の試験の結果を研究した。それらのうち9件は未発表で、4種類の抗精神病薬(アリピプラゾール『Abilify』、オランザピン『ジプレキサ』、クエチアピン『セロクエル』、リスペリドン『リスパダール』)のうちの1種類で治療を行った認知症患者と、偽薬を投与した患者での結果を比較した。計5,000人以上の患者を含むこの試験は、平均で10〜20週間続けられた。

4種類のうち1つの薬物療法を受ける患者は、この試験期間、偽薬を服用した人々の2.3%と比べて、3.5%の死亡率だったということを、Schneider氏のチームは発見した。

これらの試験における患者たちは虚弱な高齢者だったとSchneider氏は述べ、そのためにこの研究は「虚弱な高齢者を、さまざまな薬物のどれかで治療するときの一般的な作用」を示しているかもしれない。彼は、患者の経験する攻撃性、妄想や他の症状をコントロールすることができるという証拠のない抗うつ薬などの他の薬に切り替えることは、間違いであるかもしれないと言う。

古いタイプの抗精神病薬のリスクの可能性に関する証拠はボーダーラインで、ハロペリドールという1種類の薬物の2件の研究から生ずると、Schneider氏は話す。ハロペリドールで増加する死のリスクは、統計的な意味をもつレベルには至らなかった。

Schneider氏は、これらの有益な抗精神病薬の薬物療法を捨てる代わりに「医師が患者の治療を行う際に、潜在的な利益と悪影響を知り、考えなければなりません。彼らは、潜在的な利益とリスクを慎重に比較して、よく考える必要があります」と話した。

この研究は1つの鍵となる質問に答えると、Johns Hopkins Medical Institutionsで精神医学の教授であり、付随の社説の共著者であるPeter V. Rabins博士は話す。

「これまでに、このリスクが特定の薬物に限定されたかどうかについての質問がありました」と、彼は言う。「この研究で、すべての薬物に対して存在するものを非常に明確にします」

Schneider氏と同様にRabins氏は、医師がこの薬を処方することを決めるときは、利益とリスクのバランスをとらなければならないと話す。「明らかに有効でない場合、2〜3カ月後に中止するべきです」と、彼は話す。

Rabins氏は、この薬を発売する製薬会社が「これらのデータを発表する際に、より用意されている必要がある」と言う。「論文著者は死因に近づく手段を持っていませんでした。製薬会社には、その情報があります。彼らがそれを伝える場合にだけ、私たちは死因を見つけることができます」
(HealthDay News - 10月18日)
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貧血は高齢者の死のリスクを上げる

貧血が、高齢者の死のリスクを上げるかもしれないという。

University of Vermont College of Medicineの研究は、ヘモグロビンの濃度が非常に低い高齢者と非常に高い高齢者で、死のリスクが高くなると結論づけた。ヘモグロビンは酸素を運ぶ赤血球の成分である。

研究者たちは、貧血が高齢のアメリカ人の間で一般的であるという証拠が増加していることを示唆すると話した。

この研究で5,800人近くの高齢のアメリカ人のうち498人(8.5%)は、世界保健機関の貧血診断基準に基づいた貧血だった。この基準によると、ヘモグロビンの濃度が女性では12g/dL未満、男性では13g/dL未満が貧血ということになる。貧血の割合は、白人で7%、黒人で17.6%だった。

約11年のフォローアップの後、研究によって、低いヘモグロビン濃度が、他の多くの要素と関わりなく、死のリスクの増加と関連していることがわかった。

今後の研究は「一般住民において、低いヘモグロビン値を治療すると、死亡率を減少するかどうか」に関する質問に答えるべきだと、研究論文著者がArchives of Internal Medicineの10月24日号に記述した。
(HealthDay News - 10月26日)
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腸の内視鏡検査は病気の高齢者には勧められない

結腸直腸癌に対して、消化器内視鏡検査や他の検査法を定期的に行うことで、命が救われるかもしれないということを、2つの新しい研究が示している。

しかしながら、研究者たちは、医師がまた、病気の高齢の患者で内視鏡の使用を制限したがっているかもしれないと話す。

アメリカ人は定期的に胸部X線写真やパパニコロースミア検査などの癌のスクリーニング検査を行うが、悪性結腸直腸がん検出を目的とした検査に対してはそれほど行われていない。結腸直腸癌のリスクのある人の約40%〜50%(専門家は50歳以上の人は全員含むとしている)でのみ適切なスクリーニング検査が行われていると、American Cancer Societyで結腸直腸癌のディレクターであるDurado Brooks博士は話した。

「たしかに、他の癌では70〜80%の人で行われるのに対して、はるかに少ないです」と、Brroks氏は言う。

問題の一部は検査自体にあるかもしれない。その検査には、50歳以上の人たちに対して10年に1回推奨される内視鏡も含まれる。テレビの司会者であるKatie Couric氏は、彼女の夫が結腸直腸癌で亡くなって以来、内視鏡のプロフィールを上げるために多くのことを行ったが、その方法は不快であり、危険性をはらんだままである。

いくつかのケースにおいて、「誰かを健康で良い状態にする検査が、深刻な合併症を有するということを明らかにします」と、Brooks氏は話した。「American Cancer Societyのような主だった組織は、平均的な危険性のあるスクリーニング検査を人々が行う1つのオプションとして、内視鏡検査を単にリストに載せます」

現在、結腸直腸癌検診に対して年齢制限の上限がないので、医師は、しばしば患者の年齢に関係なく行い続けると、この研究の共著者であり、ポートランドのOregon Health & Science Universityの研究者でもあるAmnon Sonnenberg博士は述べた。

この研究で、Sonnenberg氏と共同研究者のCynthia Ko博士は、70歳〜94歳までの人で、結腸直腸癌の検査を行う利益とリスクを比較した。

この研究でわかったことは、2005年Gastroenterologyの最新号で発表されている。

2人の研究者たちが、内視鏡が70歳〜74歳までの健康な男性にとってよい考えであるということがわかったという。なぜならそれは、42件中1件の割合で、この病気の致命的な症例が見つかるからである。

しかし、既に病気である高齢の人々には、この検査は有効ではない。例えば、致命的なケースを1件防ぐために、75歳〜79歳までの不健康な女性431人に、医師は内視鏡検査を行う必要があるということがわかった。

患者が非常に高齢だったり大病のために長く生きられないと予想されるなら、「将来癌にならないようにと、これから5年以内に内視鏡検査を行う計画を立てることは、患者の健康にとってあまり意味がありません」と、Sonnenberg氏は、話した。

Brooks氏は、この研究結果は驚くべきものでないと言う。医師は、内視鏡検査を行う前に、年齢や健康状態の両方を考慮しなければならないとした。もしそうだとしても、この検査は高齢者においてさえ、まだ癌の症例を調べるのに有用であると指摘する。

この雑誌の同じ問題における別の研究で、サンフランシスコのカリフォルニア大学の研究者たちは、米国の人口の75%の人が結腸直腸癌の検査を定期的に行うなら、何が起こるかを予測しようとした。

研究者たちは、拡張した検査プログラムが結腸直腸癌患者の治療でお金を節約できるが、全体的に見て、まだコストを1年当たり最大28億ドル増やしていると見積もる。

他方で、拡張したスクリーニング検査で毎年最大1万5千人の命を救うことができるとしている。

研究の共著者でUCSF assistant clinical professor of medicineであるUri Ladabaum博士によると、「50歳以上の成人にとって主要なメッセージは、結腸直腸癌検診が結腸直腸癌の死亡率を、大きく減少させることができるということで、検査を受けることをよく考慮すべきです」。
(HealthDay News - 10月10日)

大腸に憩室がある場合は、内視鏡だけでなく、
バリウムを注入して検査を行う際にも、憩室が破れる可能性が高くなる。
高齢者では特に、腸の内圧に対して弱くなっている部分が、
ところどころに生じているだろうから、気をつけるにこしたことはないと思う。
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高齢者ではアルブミンの量が筋力に関連するかも

ある血中タンパク質のレベルが低い高齢者は、時間がたつにつれて、筋肉の強さがかなり弱っていくかもしれないという研究結果が示された。

腎臓や肝疾患などの病気では、アルブミンと呼ばれるタンパク質が、異常なレベルにまで落ち込むことが知られている。さらに、他の血中の炎症性のたんぱく質が高いレベルにあると、人のアルブミン・レベルは低くなる。体内の慢性的な炎症が、心臓病などの多くの病気に関わってくると信じられている。

新しい研究では、アルブミンのレベルの低い高齢者は、その値が標準の範囲内だったとしても、彼らが心臓病や糖尿病といった慢性疾患に罹っているか否かに関わらず、筋肉が弱かった。

雑誌American Geriatrics Societyに掲載された研究結果によると、被験者はまた、時間が経つにつれて筋力が、かなり弱くなった。

オランダ、アムステルダムにあるVU University Medical CenterのBianca W. M. Schalk博士によって導かれたこの研究の論文の著者によると、高齢者のアルブミンのレベルの増加が、筋力を高めるかかどうかは確かではないという。

タンパク質の摂取が少なかったり、一般的に栄養不良がおこると、アルブミンが減少するので、将来は高齢者のアルブミンのレベルと筋力における特別な食事療法の効果を調べるべきだという。

重要な疑問があると、研究者たちは指摘する。というのは、年齢に関連したゆっくりとした筋肉の損失は、高齢者の健康や肉体的能力によって違いがあるだろうからである。

アルブミンのレベルや筋肉の強さの違う、65〜88歳までの1,000人以上の成人で行った研究は、少なくとも3年間続けられた。Schalk氏らは、被験者のアルブミンや炎症にかかわる特定のタンパク質の血中濃度を測定して、彼らのライフスタイルや、現在におけるどんな症状の情報をも収集した。

グリップ強度試験が、それらの筋肉の強さを測るのに使用された。

研究者は、被験者の全員近く99%が、研究を始めたときには正常なアルブミン・レベルだったことがわかった。しかし、同じくらいの年齢の人に比べて低いレベルの人は、筋力が弱かった。その上、これらの男女は、その後の3〜6年で、筋力をさらに多く失う傾向があった。

被験者の健康状態において炎症性のタンパク質があったり、喫煙や運動といった生活習慣があると、いくぶん弱いものの、この関連性はたしかにあった。

このデータに欠けている要素は、食事の詳細な情報だと、Schalk氏らは指摘する。 栄養不足だと、体内でのたんぱく質合成において、筋力の衰退に拍車をかけるだろうという。

しかしながら、これは血中のアルブミン・レベルが、年齢に関連した筋力衰退につながるという最初の研究なので、さらなら研究で、この関係を確認して、根本にある原因を特定する必要があると、つけ加える。
(ロイター - 9月1日)

これは高齢者に関する研究であるが、
そうではない人の場合はまた違うのだろうか。

いずれにせよ、筋肉を作るには、たんぱく質が必要という意味では
わかるような気がする。
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高齢者の肥満と寿命

 70歳以降の肥満は、人生を短くしないが、障害をもって過ごす年月が長くなるかもしれないという、新しい研究結果が示された。

 70歳以上のアメリカの成人、7,100人以上の肥満の人は、平均余命が同年代のやせている人に匹敵するという結果が出た。しかしながら、肥満の男女は晩年、何らかの身体障害をもって過ごす期間が長かった。

 この研究の筆頭者であり、タンパにあるUniversity of South FloridaのSandra L. Reynolds博士によると、肥満が、肉体的な制限となるにもかかわらず、なぜ高齢者の平均余命に影響しないのかは、はっきりしていないという。

 彼女は、この研究結果が「生存者効果」を反映するかもしれないとReuters Healthに話した。すなわち、肥満とそれに関連する病気は、若い頃には死の危険を増加させるかもしれないが、70歳以降になると、肥満の人はやせている人ほどには死なないようだという。

 またReynolds氏によると、肥満の高齢者に大きな障害がみられる理由が明らかでない。彼女は、1つの要因として、体の慢性化した炎症、心臓病のような病気につながると考えられる状態を疑うと話す。肥満はまた、膝や臀部の関節炎の危険因子でもある。

 研究において、肥満の人は高血圧や糖尿病、関節炎を高率で発症したと、The Gerontologistという雑誌に掲載された報告で、Reynolds氏らは述べている。

 研究結果は、約5年間、70歳以上の7,132人の男女の追跡調査から得たデータに基づいている。総合的に、肥満の人で、研究が終わるまでに亡くなった人はやや少なかったが、日常生活における制限が増しているようだった。

 例えば、70歳の女性は、彼女の体重にもかかわらず、さらに15年間生きると予想された。しかし、平均的に肥満の女性はそのうち7年以上も障害をもって過ごしたが、やせた女性が障害に悩まされたのは5年未満だった。 同様の違いは男性にも見られた。

 Reynolds氏らは、高齢者の肥満を抑制する方法を調べた研究はほとんどないとしている。しかし、そのための効果的な方法がわかれば、「高齢者が障害をもつ割合に大きな影響があるかもしれません」と結論づけた。(ロイター - 8月17日)

ここで、障害と訳したが、これは例えば関節炎などで歩行が困難になったり、
あるいは、脳梗塞などによるものも含まれるだろうし、
広い範囲を指すと考えられる。

またこれはアメリカでの研究結果なので、
これがそのまま日本でも通用するかどうかはなんとも言えない。
が、あえてこれを取り上げたのは、
長生きするのが幸せかどうか、
病気や障害を持つことが不幸かどうかは、
一概に決められるものではないということを感じたからである。

この前の、「たかじんのそこまで言って委員会」で、
辛坊アナウンサーが、最後に突然こんなことを話しだした。
「今まで聞いていて思うのは、人はみんな、自分だけのために生きられない。誰かのために頑張れるのだ」
そこへ、田嶋氏が茶々を入れ、
「そんなことを言って、
母親が子供に『あなたのためを思って勉強しなさいと言うのよ』とか、
夫が妻に『お前たちのために稼いできてやってるんだ』とか恩着せがましく言うのよ」
というような発言をした。それに対して、
「それを言うのは良くないけれども、普通は黙って誰かのために頑張ってる」と辛坊氏。
それでもめげずに、「あなたは自分のキャリアのために頑張ってるのよ」と返す田嶋氏。
うろ覚えなので、せりふはそのままではないが、大体こんな感じだった。

最後の発言は不要だったが、
辛坊氏の言葉は、細胞の1つ1つに沁みこんでいくような気がした。
そして親の背中に、無償の愛を感じる。
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ビタミン剤はお年寄りの感染症を予防しない?

また大雑把に意訳してみると…
毎日のむマルチビタミンやミネラルのサプリメントは、年配の人の呼吸器や胃、皮膚などにおける感染症を予防しないという研究結果が報告された。

70歳代かそれ以上の人の約10%は、ビタミンやミネラルが欠乏し、免疫が落ちて感染症に罹る率が高くなると考えられてきた。

ほとんど家で過ごしている年配の人たちや、70歳代の人たちに対して、1年を通して何日感染症に罹っていたか調べたところ、特にビタミンやミネラルのサプリメントに、効果は認められなかった」とスコットランドのアバディーン大学のAlison Avenell氏は話す。

ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに報告されたところによると、Avenellらのチームは、65歳以上の人900人に対して研究を行った。半分の人たちにはマルチビタミンやミネラルのサプリメントを服用してもらい、残りの人たちにはプラセボ、もしくはダミーの薬を毎日服用してもらった。

両方のグループに対して、病院に入院したり、抗生物質が処方された回数を調べた。

1年を通して感染症に罹った回数と、彼らの生活の質を比べて、2つのグループの間に違いが見つからなかったとした。

この研究において、サプリメントは感染症を予防しないようだが、この結果がマルチビタミンやミネラルのサプリメントが、他の医学上の問題がある場合にも効果がないということを意味するものではないとした。

「医療上、サプリメントを摂る必要のある特別な場合がある」
とAvenell氏は言う。(ロイター-8月5日)

http://health.yahoo.com/news/122862

このニュースによると、
日常的にはサプリメントを摂っても意味がないということになるかもしれない。
なぜお年寄りだけに限定しているのかがよくわからないのだが、
細菌やウイルスに曝露される時間などの環境の条件や、
睡眠時間など生活のリズムの条件なんかも一定にしないと
実験として成り立たないのではないだろうか。

いずれにせよ、やはり食物から摂取するのが一番良いような気がする。
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