薬局フランチャイズ・ラゴラ、開店不能被害が50人
調剤薬局をフランチャイズ(FC)展開する「ラゴラ」(本社・東京都中央区)の加盟店が開店できなくなったり、閉店に追い込まれたりするケースが相次いでいることが16日、わかった。
同社は2003年12月に設立され、ホームページや独立支援雑誌で積極的に加盟店を募集。誰にでも経営できる新しい資産形成の手段として、「収益性の高いビジネス」とアピールしていた。
大阪府内の30歳代後半の元サラリーマンのオーナーは今年4月に契約し、翌月、勤めていた会社を退社した。和歌山市内での開店を紹介され、店舗の工事が終わったが、今月初旬から同社とは連絡が取れないという。加盟金など約1300万円のほか工事費なども支出。「約15年間のサラリーマン時代の貯金をすべてつぎ込んだのに」と途方に暮れている。
各種のFC事業のオーナーらでつくる全国FC加盟店協会(東京)には今春以降、同社について「経営が成り立たない」などと東京や大阪など約20都府県から相談が寄せられている。(読売新聞)-7月16日
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/shakai/20050716/20050716i409-yol.html
この会社、ここ数ヶ月ほど、よく求人広告に掲載されていたが、
フランチャイズだったとは知らなかった。
広告には詳しい条件なども書かれておらず、
調剤薬局の具体的な場所も記載されていなかったので、
一度ネットで調べたことがある。
その時は、すぐにサイトがわかり、
たしかに「収益性の高いビジネス」とあった。
調剤薬局のことを、そんなふうにあからさまに表現するのは変だと思って、
家人とも話していたところだった。
そして今回このニュースを発見して、
やはりそうだったかと改めて確信した。
ラゴラのサイトはすでになくなっているようだ。
調剤薬局の経営は薬剤師でなくてもできる。
とはいえ、ある程度は医療の世界について知識をもっていないと、
近くの医師とも交渉したりするのは難しいのではないだろうか。
それに診療報酬の制度についての知識も必要である。
それでなくても、調剤薬局はこれからどんどん淘汰されていこうとしている。
吸収や合併なども進み、個人でやっていくのが難しくなりつつある今、
何も知らない素人が簡単にビジネスとしてやっていけると思ったら
大間違いである。
うまい話には何かある。
そういうことである。