新聞に、バリウムの副作用についての記事が出ていた。
胃や腸のエックス線撮影で硫酸バリウム製剤を飲んだ後、消化管に穴が開く例が2000年以降に27人報告され、うち4人が死亡していたとして、厚生労働省が24日発行の「医薬品・医療機器等安全性情報」で注意を呼び掛けた。
死亡したのは50〜70代の男女4人。01〜05年に、バリウムを服用後、消化管に穴が開き、腹膜炎を併発するなどした。厚労省は、高齢者は消化管の機能が低下しバリウムが排泄されにくい上、組織自体も弱くなっており、バリウムの重みで消化管が傷みやすいためとみている。
消化管損傷のほかに、18人が1993〜04年に、呼吸困難などのショック状態となった。
バリウムは54年に販売が始まった。現在は約20製品あり、昨年度の推計使用者は約1,750万人。同省は「以前にも同様の事例は起きていただろうが、副作用として認識されていなかったのだろう」としている。
各メーカーは、厚労省の指示に基づき添付文書を改訂。消化管閉塞や、バリウムに過敏性のある患者には使用しないよう求めた。
改訂された添付文書によると、
慎重投与として、「腸管憩室のある患者」というのが追加されたようだ。
かねてより、バリウムを飲んだ後の排泄が、
便秘になって薬を飲んでもうまくいかないばかりか、
薬のせいで痛みがつらいという声を聞いていた。
それにバリウムが憩室に詰まって、
そのうちにその部分が破れる可能性があるということもわかっていたので、
私自身、バリウムを飲む検査は受けたことがないし、勧められても拒否してきた。
このニュースを読んで、やはり、という思いがある一方で、
今頃になって、という気持ちである。