Forskolin(アジアのコリウス植物(シソ科の観葉植物)から作られた生薬)は、尿路感染の治療に役立つかもしれない。
マウスで行われた予備テストによる。
このテストを行った研究者たちに、デューク大学の微生物学者のSoman Abraham, PhDがいた。
Forskolinは、痛みのある尿排泄など、何世紀もの間、様々な病気を治療するのに伝統的なインドのアーユルベーダの薬で使用されていると、彼らは述べる。
科学者たちは、ほとんどの尿路感染の原因となるE.coli(大腸菌)による膀胱感染症のメスのマウスでForskolinをテストした。
マウスがE.coliに感染した24時間後に、研究者は直接マウスの膀胱もしくはお腹にForskolinを注入した。
比較のために、E.coli膀胱感染症の他のメスのマウスの膀胱に食塩水を注入した。
治療後1日してから、Forskolinグループのマウスは、食塩水を加えたマウスよりも膀胱内のE.coliが少なかった。
Forskolinグループはまた、尿中の炎症性物質のレベルも低かったことが分かった。
「このタイプの治療戦略は尿路感染症を再発する患者にとって有益であることを証明するかもしれません」と、Abraham氏はデューク大学のニュースリリースで話す。
彼は、抗生物質が尿路感染症を引き起こすほとんどの細菌を取り除くが、ある細菌は膀胱の裏に隠れるかもしれないと述べる。Forskolinは隠れた細菌を膀胱の裏から追い出して、そこで抗生物質によってターゲットにされるかもしれない。
「理想では、このハーブの使用で細菌は追い出され、次に、抗生物質で攻撃されるでしょう。潜んでいる細菌が取り除かれ、感染は起きません」と、Abraham氏は話す。
研究者はForskolinのテストをヒトでは行っていない。
この研究はNature Medicineのオンライン版で発表される。
(WebMD - 2007年4月9日)
Forskolinとはなんぞや、と思い、少し調べてみたところ、
血圧を下げたり、脂肪減少を促進するとも言われ、
サプリメントにもなっているようですが、
一方で、腎臓ののう胞の原因とも言われたりもしているようなので、
安易に使用しない方がいいかもしれません。