糖尿病があると、パーキンソン病発症のリスクが高い。 フィンランドの研究によると、2型糖尿病の人々が後にパーキンソン病と診断される傾向が、他の人たちよりも80%も高かったことが分かった。 このことは、糖尿病がパーキンソン病(筋肉硬直や震戦を引き起こす進行性の病気)の危険因子であることを示唆する最初で、将来に向けての重要な研究である。 糖尿病やパーキンソン病の間の関係の確かな性質は明らかでないが、肥満や喫煙、身体活動の欠乏など、いくつかのライフスタイルの因子が両方の病気に関連性があるかもしれないと、研究者たちは話す。 「それは糖尿病が体重が多すぎて、パーキンソン病のリスクを部分的に高めるかもしれないと仮定される」と、フィンランドのthe National Public Health InstituteのGang Hu, MD, PhDや糖尿病ケアの同僚たちは記述している。 ・糖尿病はパーキンソン病のリスクを高める この研究で、フィンランドで18年以上にわたって、5万人以上の男女のグループで追跡調査を行った。この間、324人の男性と309人の女性がパーキンソン病を発症した。 この研究の開始時に2型糖尿病だった人々は、パーキンソン病と後に診断される傾向があることが分かった。 パーキンソン病に対する他の可能な危険因子を調整してからでも、全体的に2型糖尿病の男女は、糖尿病でない人よりもパーキンソン病を発症する傾向が83%高かった。 一般的なライフスタイルの因子が役割を果たしているかもしれないものの、糖尿病とパーキンソン病の間の関係を完全に理解するために、さらに研究を行う必要があるとしている。 (WebMD - 2007年3月28日)