長年、ジンジャエールやしょうが湯は、吐き気や胃痛に対する民間療法に使われてきた。現在、研究者たちは、しょうがが化学療法を受ける癌患者と同様の症状(標準的な制吐薬を試した後でさえ生じる)を予防することができるかどうかを調べている。 「私たちは、この研究の被験者たちが、この研究に参加しているのが全体的に非常に幸福で、この治療に満足していると言うのは逸話であると知っています」と、一般診療科の研究者であるSuzanna Zick氏は準備された声明で発表した。 「私たちは、それが何を意味しているのかまだわかりません。それが、しょうがが本当に何かを良い作用をしているのを意味することを願っています。また、この研究中に服用する他の薬を減らせると感じたと話す被験者が数名います。それがプラセボ(偽薬)効果なのか、あるいはしょうがのおかげなのか、この研究が終わるまで待たねばなりません」と、Zick氏は話す。 これまでの研究から、しょうがが乗り物酔いや術後の回復、妊娠に関連する吐き気を調節するのを助けたことがわかっている。 しょうがが吐き気の制御を助けると思われる3つの主な方法があると、Zick氏は言う。主な成分は、gingerolと呼ばれる物質で、抗酸化物質として作用する強力なフリーラジカル分子である。gingerolは消化管で作られる酸化生成物を減少させる。酸化生成物は吐き気を引き起こすことがあるのだ。 しょうがにも血管拡張作用があり、これにより温かくなると説明される。そしてまた、それは吐き気を引き起こす胃のセロトニン受容体を阻害する。 Zick氏は、新鮮なしょうがの根が最も効果的な療法であると話す。彼女は、新鮮なしょうがを買って、おろしたり切ったりして食物に加えることを勧めている。名前にしょうがのついている食物や飲み物が、実際にしょうがを含むとは限らないと、彼女は述べる。 「人々は、多くの製品、特に最近のジンジャエールは、合成されたしょうが、もしくは本物のしょうがのほとんど入っていないもので作られていることを本当に知っておく必要があります。ですから、本当に薬の効果が欲するなら、実際にしょうがが含まれている商品であることを確認しなければならないでしょう」と、Zick氏はアドバイスする。 (HealthDay News - 1月13日)