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女性は男性よりも痛みを感じやすい

ホルモンのせいで、女性は男性より多くの痛みを経験するかもしれない。

性転換手術に備えてエストロゲンという女性ホルモンを投与する男性で行ったイタリアの研究で、30%の人が治療中、頭痛などの痛みが増加したと報告された。

逆に、女性が男性になるために、テストステロンという男性ホルモンを摂ると、さまざまな痛みが改善された。

イタリアの、シエナ大学のAnna Maria Aloisi氏がオーストラリアで開かれた第11回World Congress on Painで、結果を発表した。

研究は男女間の痛覚の違いによるという、これまでの研究を支持するものの、ホルモンがどのように痛みの経験に影響するかはわかっていない。

テストテスロンが中枢神経系における痛みの通り道を消すことによって痛みを少なくするという、1つの理論がある。同時に、エストロゲンは痛みを感じるのを邪魔するメカニズムをブロックすることによって痛覚を増加させるというもの。

うまくいけば、この作用は慢性の痛みに苦しむ人々の治療につながるかもしれないが、Aliosi氏は、テストテスロンを女性に与えると、多大な副作用を伴うので難しいと警告した。
(NetDoctor.co.uk - 8月30日)

私は逆かなあと思っていたので、意外でした。
書いた人 hampton | comments(2) | - |




腎臓結石と血圧と体重と性差

腎臓結石を持っている女性で、体重が標準より重い人は、高血圧になるリスクが高くなるという報告が、American Journal of Kidney Diseasesであった。しかし、男性では、ほとんど関連性はみられなかった。

これまでの研究では、腎臓結石が高血圧に結びつくとされてきたが、性差や体重との関係は明らかでなかった。

アーバインにあるカリフォルニア大学のDaniel L. Gillen博士らは、調査のために、919人の腎臓結石を持つ人と、腎臓結石を持ったことのない19,120人のデータを分析した。彼ら被験者は、Third National HealthとNutrition Examination Surveyの関係者である。また、被験者のBMI値も測定した。

腎臓結石を持ったことのある女性のうち、69%の人が高血圧もあるという報告があった。それに対して、男性では腎臓結石と血圧との関係がそれほどみられなかった。

被験者のBMIが上昇するにつれ、腎臓結石を持ったことのある人と、持ったことのない人とで違いが大きくなった。最も高いBMI値の女性では、腎臓結石を持ったことのある人は平均で、上の血圧が7.62mmHg増加し、下の血圧は4.36mmHg増加した。

これらの結果から、腎臓結石を持っている太った女性が、高血圧や、この状態に関連する病気になるリスクが非常に高く、死亡の危険性もあると、結論づけた。
「結石のある人は、早期治療や検査をすることを強く勧めます」
(ロイター - 8月30日)

男女差が生じるということは、性ホルモンとの関係もあるのではと思う。
どういう作用機序でこういう違いが生じるのか、解明されればよいのだが。
また結石にも種類があるので、どういった種類のものが多いのかなどについても
調べてみるとおもしろいかもしれない。
書いた人 hampton | comments(0) | trackbacks(0) |




食欲を制御するホルモン療法

イギリス人の研究チームによって行われた研究によると、胃がいっぱいであると脳に警告を与えることによって、食欲を制御する新たなホルモン療法が、肥満を治療するための「特効薬」になるかもしれないという。

この研究では、食前に消化ホルモンのoxyntomodulinを注射した人々は、ホルモンを投与しなかった被験者に比べて、1ヵ月で平均4倍も体重を落とした。

また、ホルモンを投与された人には有害な副作用が全くなく、食事の楽しみも減らすことなく、食欲を減らすことが報告された。

「そのような予備的な発見は、人の経験する空腹感や満腹の程度を、いつの日か操ることができるようになり、空腹ではないと脳が実際に信じるようになるかもしれないという望みにつながります」と、デューク大学のDuke Diet and Fitness Centerで行動の健康の臨床心理学者でありディレクターであるMartin Binks氏は、この研究についてコメントをした。

Binks氏は、薬物療法のみでは、長期にわたり、めったに成功はできないが、あらゆる方法の1つとして使えばうまくいくと話す。

「概して、治験では、まず6カ月で減量し、それから平坦な状態が続いたり、体重が元に戻るのをみるでしょう。より効果が出るように、栄養を摂取したり、運動をしたり、行動を変えたりと、ライフスタイルを改善して、さまざまなタイプの製剤で研究を行いました。治療を組み合わせて得られた恩恵には、現在目を見張るものがあります」と、彼は話した。
(HealthDay News - 8月26日)

実用化されるまでにまだまだかかるだろうが、
通常より4倍も減量できるというのは、すごいかもしれない。
いろんな方法と組み合わせてやった方がいいようだが、
運動すらできない不健康な状態の場合は、
これの助けを借りることができるようになるだろう。
副作用がないというのもうれしい。
書いた人 hampton | comments(2) | trackbacks(0) |



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