こないだTVのニュースでやっていたのだが、
家の壁からたくさんの虫が穴を開けて出てくるという。
映像で見ると、壁には無数の小さな穴が開いていて、
まるで画鋲をあちこち突き刺したあとのようにも見えた。
そしてその壁の下には、木屑が積もり、
黒い小さな虫が何匹も死んでいた。
被害に遭ったのは若夫婦で、
家中の壁から虫が出てきただけでなく、
引き出しや布団の上など家中に虫がいっぱい出るとのこと。
そのため、アレルギー症状に悩まされたり、
うつ病になってしまい、現在はホテル住まいだそう。
新しい住居が見つからないとのことだが、
賃貸だったのは不幸中の幸いかもしれない。
原因となった虫は、ヒラタキクイムシという名前で
ラワン材なんかの木に卵を産むという。
孵化した幼虫は、木を食べながら、木の中で育ち、
やがて成虫になると穴を開けて外に出るらしい。
これまでホルムアルデヒドによって、
それを防いできたが、
シックハウス症候群が問題になり、
ホルムアルデヒドの使用をやめたことが、
この虫の発生を抑えられなくなった原因とか。
ホルムアルデヒドによってアレルギー症状に苦しんでいたのが、
ホルムアルデヒドをやめたら今度は
虫によるアレルギー症状に苦しむことになるとは、
なんとも皮肉な話である。