このほど住民税などの支払いに郵便局へ行ったところ、奇妙な要求をされた。
役所への支払いの際には、ここへ記入を、と紙を渡されたのだ。
出かける前に、家人から何も記入するなと注意されていたので、
その言いつけを守るべく、どうしてかと尋ねた。
郵便局(以下、郵)「こちらから国や地方自治体へ送金したら、
こちらには送金したという証拠がなくなるんです。
それで、こちらに書いてもらっています」
私「え?…ちゃんと送金してくれるんですよね?」
郵「はい、送ります。でももし何かあった場合、その証拠が残りませんので」
私「は?なぜですか?今までそんなの書いたことありませんけど」
(というか、自分で支払いに行ったのが初めてだったのだが)
郵「2年前に公社になってからずっと、そのようになっています」
私「なぜですか?」
郵「公社になってからこちらは、ただの窓口としてお預かりさせていただいており、
こちらから送金したという証拠が残りませんので、
何かあった場合に連絡ができるように記入していただいてます。
お名前と電話番号だけ記入していただければ結構ですから」
私「証拠が残らないというのなら、そちらで残るようにすべきでは?
それにもともと、この用紙(納付用紙)に住所も名前も印刷されてますよね」
郵「こちらで書くこともできますが」
私「・・・」
郵「電話番号は?」
私「住所があるから充分では?」
郵「はい、住所だけで結構です」
とまあ、こんな感じのやりとりだったのだが、どうも引っかかるのである。
家人も、これまで行くたびに同じことを言われて、
そのたびに、ぶち切れたそうだ。
ということは、次回行ったときに同じ目に遭うということなのだ。
たしかに、カウンタの下に、その旨を記載した紙が貼ってあった。
しかし、役所側からは特にそういった指示もないし、
証拠が残らないから、というのは言い訳にはならない。
なぜなら、納付する際に納付用紙に、
日付と郵便局の名前の入った印鑑が押されるので、
これ自体が立派な証拠となる。
それに、名前と電話番号だけを記入すればよいというのも、おかしい。
もし何かあったら、の何か、は一体何なのだ。
もっとしつこく言われたら聞いてみようと思ったのだが、聞きそびれてしまった。
今度言われたら聞いてみようかとも思う。
その上で、もしその何かが起きた場合に、電話1本もらったからといって、
それを信用するに足りるものかどうか、どうやって証明するつもりなのだろう。
わが家は基本的に、電話で大事な用件を言ってくるのは信用しない。
そうやって、人をだまして詐欺を働こうという悪い輩が多いこの時代に、
信用しろという方が土台無理な話だ。
何度も「公社になってから」と言っていたので、
郵政民営化法案に絡んで、嫌がらせをしているのではと思えてならなかった。
「政府が公社にしたせいで、あなたがそんなに嫌がることを、
私たちも要求しなければならないのですよ」という声が聞こえてきそうだった。
以前、保険か何かで電話があり、銀行の口座番号を聞かれたことがある。
その相手が誰であるか証明できないかぎり、電話では言えるわけがない。
電話で思い出したが、以前こんなことがあった。
留守電にメッセージが入っていたので再生してみると、
「○○さんのお宅ですか。こちらは△△調剤薬局ですが、
お薬ができてますので、取りにきてください」
わが家は、○○ではない。
△△調剤薬局にも行ったことがない。
明らかに間違い電話である。
そして数日後また、留守電にメッセージが入っていた。
「○○さんですか。△△調剤薬局ですが、
□□のお薬を取りに来られてないので云々」
間違い電話をした上に、個人情報を漏らしてどうするの。