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高血圧につながる鎮痛薬

 医薬品と高血圧の間に関係があることを示す新しい研究結果から、タイレノールのような鎮痛剤を毎日服用する女性は、血圧を測るべきであると、医師は言う。

 「薬店で購入した薬を、定期的に高用量服用する人は、医師にそのことを伝え、血圧を必ずチェックしてもらってください」と、ヒューストンのMethodist DeBakey Heart Centerで心臓内科医をしているChristie Ballantyne博士は話す。

 薬店で扱っている多くのポピュラーな鎮痛剤が、以前より高血圧との関係がいわれているが、タイレノールとして売られているアセトアミノフェンは一般に、比較的そういったリスクがないとされてきた。

 それは、非ステロイド抗炎症剤NSAIDs(連邦政府が心臓に関連する問題が起きるというリスクのために、より厳しい警告の表示が要求されたもの)ではない唯一のものである。イブプロフェンやナプロキセンも含まれる。多くが処方薬に関して問題が起きてから、それらの鎮痛薬に変更された。

 しかし、新しい研究によって、タイレノールを服用する女性が血圧の問題をおよそ2倍多く発生したことがわかった。そのリスクは、アスピリン以外のNSAIDsを服用する女性で高くなることもわかった。

 研究によって、アスピリンがまだ最も安全な鎮痛薬であることがわかった。アスピリンは、長い間心血管障害のリスクを減少させることが知られていたため、NSAIDsに対して、より厳しい表示をするようにというような政府が出している条件に含まれていない。

 研究はボストンのHarvard Medical School、Brigham and Women's HospitalでNurses Health Studyに参加する5,123人の女性に行われた。研究を始めたときは、誰も高血圧ではなかった。

 結果は月曜日に、American Heart Associationの雑誌Hypertensionのオンライン版で発表された。

 研究によって、34〜77歳の女性が、1日平均、アセトアミノフェン(タイレノール)を500mg以上服用すると、およそ3年以内に高血圧を発症するリスクが約2倍になることがわかった。

 51〜77歳の女性が、NSAIDs(イブプロフェン)を1日400mg以上服用すると、服薬しなかった人よりも高血圧になるリスクが78%高かった。34〜53歳の人は、60%リスクが高くなった。

 「私たちは、慢性の痛みを抱えている女性に、痛みの治療を受けないようにと言っているわけではありません。これらの薬剤に関するリスクを指摘することによって、患者や臨床医は、より多くの情報から選択することができるのです」と、ボストンのBrigham and Women's Hospitalで医師をしている、Harvard Medical SchoolのJohn Phillip Forman博士は、メールで語った。

 これらの薬物が血圧の問題につながるという前回の研究では、投与量を調べなかった。

 この研究では、頭痛薬を服用していた女性や、それ自身が非常に高い血圧になるようなものは除いたが、こういう結果になったと、Harvard Medical Schoolの、もう1人の研究者でもあるGary Curhan博士は話す。

 アスピリンがリスクを高めなかった理由に関して、「アスピリンは、血管においてNSAIDsやアセトアミノフェンとは異なる作用をしているからだろう」と、ジャクソンのUniversity of Mississippi Medical Centerで薬学部長をしているDaniel Jones博士は言う。

そういえば、ずっと血圧が低かったはずなのに、
一時期、高血圧を指摘されたことがあるが、
このせいだったのかも・・?
書いた人 hampton | comments(6) | trackbacks(0) |




体重を調節するたんぱく質

 SH2-Bと呼ばれる、体重をコントロールするたんぱく質は、脳が体脂肪を監視するのを助け、肥満や2型糖尿病の新しい治療法の発見につながるかもしれないという報告があった。

 研究結果は、またある種のSH2-Bが、ヒトにおける肥満の基礎となることを示した。

 SH2-Bは、脳が脂肪ホルモンのレプチンの感受性を高めることがわかった。これは脂肪組織によって作られ、体脂肪に関する信号を脳に伝達する。その信号に反応して脳は、より正常な体重を維持するために、食欲やエネルギー消費を調節する。

 研究によって、SH2-Bを欠いたマウスが暴食して、肥満になったことがわかった。 また、これらのマウスはレプチンやインスリン、脂質(脂肪)の高い血中濃度を特徴とするメタボリック(新陳代謝)・シンドロームになった。さらに、マウスは脂肪肝と高血糖を発症した。

 この研究は雑誌Cell Metabolismの8月号に掲載されている。

 「私たちの研究結果で、SH2-Bは、視床下部として知られる脳の細胞内のレプチン感受性の正の発現調節因子であることが明らかになりました」と、University of Michigan Medical SchoolのLiangyou Rui氏は説明した。視床下部は、体重を維持するために、ホルモンやニューロン、栄養に関する信号を統合する。

 「SH2-Bがレプチンとインスリンの感受性を高めるために、SH2-Bに似たものか、または作用を高めた薬が、インスリンやレプチンの感受性を改良して、肥満と2型糖尿病の治療に役立つことになるかもしれません」と、Rui氏は話す。(HealthDay News - 8月16日)

SH2-Bというたんぱく質が、食欲やレプチンの働きを司っているらしい。
ということは、太りやすい人は、
このSH2-Bが不足しているということか?

人種差なんかについても調べてみると、おもしろいかもしれない。

そういえば昔、食欲を抑制する薬がでたが、その後どうなったのだろうか。
書いた人 hampton | comments(0) | trackbacks(0) |



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