SH2-Bと呼ばれる、体重をコントロールするたんぱく質は、脳が体脂肪を監視するのを助け、肥満や2型糖尿病の新しい治療法の発見につながるかもしれないという報告があった。
研究結果は、またある種のSH2-Bが、ヒトにおける肥満の基礎となることを示した。
SH2-Bは、脳が脂肪ホルモンのレプチンの感受性を高めることがわかった。これは脂肪組織によって作られ、体脂肪に関する信号を脳に伝達する。その信号に反応して脳は、より正常な体重を維持するために、食欲やエネルギー消費を調節する。
研究によって、SH2-Bを欠いたマウスが暴食して、肥満になったことがわかった。 また、これらのマウスはレプチンやインスリン、脂質(脂肪)の高い血中濃度を特徴とするメタボリック(新陳代謝)・シンドロームになった。さらに、マウスは脂肪肝と高血糖を発症した。
この研究は雑誌Cell Metabolismの8月号に掲載されている。
「私たちの研究結果で、SH2-Bは、視床下部として知られる脳の細胞内のレプチン感受性の正の発現調節因子であることが明らかになりました」と、University of Michigan Medical SchoolのLiangyou Rui氏は説明した。視床下部は、体重を維持するために、ホルモンやニューロン、栄養に関する信号を統合する。
「SH2-Bがレプチンとインスリンの感受性を高めるために、SH2-Bに似たものか、または作用を高めた薬が、インスリンやレプチンの感受性を改良して、肥満と2型糖尿病の治療に役立つことになるかもしれません」と、Rui氏は話す。(HealthDay News - 8月16日)
SH2-Bというたんぱく質が、食欲やレプチンの働きを司っているらしい。
ということは、太りやすい人は、
このSH2-Bが不足しているということか?
人種差なんかについても調べてみると、おもしろいかもしれない。
そういえば昔、食欲を抑制する薬がでたが、その後どうなったのだろうか。