イギリス人の研究チームによって行われた研究によると、胃がいっぱいであると脳に警告を与えることによって、食欲を制御する新たなホルモン療法が、肥満を治療するための「特効薬」になるかもしれないという。
この研究では、食前に消化ホルモンのoxyntomodulinを注射した人々は、ホルモンを投与しなかった被験者に比べて、1ヵ月で平均4倍も体重を落とした。
また、ホルモンを投与された人には有害な副作用が全くなく、食事の楽しみも減らすことなく、食欲を減らすことが報告された。
「そのような予備的な発見は、人の経験する空腹感や満腹の程度を、いつの日か操ることができるようになり、空腹ではないと脳が実際に信じるようになるかもしれないという望みにつながります」と、デューク大学のDuke Diet and Fitness Centerで行動の健康の臨床心理学者でありディレクターであるMartin Binks氏は、この研究についてコメントをした。
Binks氏は、薬物療法のみでは、長期にわたり、めったに成功はできないが、あらゆる方法の1つとして使えばうまくいくと話す。
「概して、治験では、まず6カ月で減量し、それから平坦な状態が続いたり、体重が元に戻るのをみるでしょう。より効果が出るように、栄養を摂取したり、運動をしたり、行動を変えたりと、ライフスタイルを改善して、さまざまなタイプの製剤で研究を行いました。治療を組み合わせて得られた恩恵には、現在目を見張るものがあります」と、彼は話した。
(HealthDay News - 8月26日)
実用化されるまでにまだまだかかるだろうが、
通常より4倍も減量できるというのは、すごいかもしれない。
いろんな方法と組み合わせてやった方がいいようだが、
運動すらできない不健康な状態の場合は、
これの助けを借りることができるようになるだろう。
副作用がないというのもうれしい。