やせた女性は、子宮内膜症に感受性があるかもしれない
女性 | 2005.12.14 Wednesday 16:31
子宮内膜症と診断された女性は、BMI値(body mass index)を測ると、診断時も、それまでにも、やせている傾向があることを暗示する研究が行われた。
「私たちは、やせている体型が、病気に感受性がある指標になるとは予期しません」が、それは子宮内膜症の発症に影響されやすい女性の特徴を開発するのに役立つ追加情報を提供するかもしれないと、研究者たちは雑誌Fertility and Sterility(排卵と不妊)に記述した。
子宮内膜症では、通常、子宮の内膜組織が腹部の他の部位で成長する。それが妊娠可能年齢の女性の10〜15%の人で起こると考えられている。慢性的な骨盤の痛みや、不妊、性交痛を含む、子宮内膜症を表すかもしれない付随の兆候がある場合があるが、医師は、最終的な診断をするために、病変や嚢腫を調べるのに腹腔鏡検査を使用する。
メリーランド州ベセスダにあるNational Institutes of Child Health and Human DevelopmentのMary L.Hediger博士たちは、体のサイズや見た目の体型(現在も昔も)と、子宮内膜症の診断の間に関係があるかどうかを調べた。この研究は、84人の女性で行われたが、うち32人は子宮内膜症に罹っていた。また52人は罹っていなかったので対照群とした。
BMI値は子宮内膜症と対照群の女性で、それぞれ21.3と23.2だった。
潜在的な交絡因子を調整してから行った子宮内膜症の診断に対して、高いBMI値は統計学上保護的だった。このことは、BMIが自己申告だったか、外観によるものだったかに関わらなかった。
子宮内膜症と診断されるという見込みは、BMI値が1単位増加すると、約12%〜14%減少した。
子宮内膜症と診断された女性が、青春期や成人期前半の間、一貫してやせているかもしれないということは、この病気が子宮内もしくは幼児期に由来するかもしれないという考えを支持すると、ベセスダのグループは述べる。彼らは、さらなる研究が、子宮内膜症の自然史(natural history)をより理解するのに必要であると話す。
SOURCE: Fertility and Sterility, November, 2005.
(ロイター - 12月9日)
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