脳のスキャンで、コーヒーを飲む人の多くが既に知っていることを確証する。カフェインは彼らを元気にする。 コーヒーや紅茶、ソフトドリンク、チョコレートに含まれるカフェインは、脳が支配する短期記憶や注意力の領域を刺激すると、オーストリアの研究者たちはこのほど発表した。 2杯のコーヒーに含まれるのと同量のカフェインを摂取した15人の被験者の脳で行った機能的磁気共鳴画像装置のスキャンで、ワーキングメモリが位置し、注意力を制御するanterior cingulum(前部帯状束)にある前頭葉で活性を高めたことがわかった。 「カフェインの働きが、態度の変化と同調する脳の異なった部分での神経活動において増加することが観察できます」と、オーストリアの研究者で、Medical University InnsbruckのFlorian Koppelstatter博士は話す。 カフェインなしで12時間過ごした被験者と、タバコ中に発見されたもう1つの興奮剤であるニコチンなしで4時間過ごした被験者が、100mgのカフェインの摂取してから実験をすると、文字の順番をよく覚えることができた。短期記憶テストでの反応時間も向上した。 Radiological Society of North Americaの年次総会で発表された研究によると、カフェインは世界で最も広く使用される興奮剤であるという。世界のカフェインの1日当たりの消費量は平均76mgで、1杯半のコーヒーに等しい。米国では、1日あたり平均消費量が238mgで、4杯半のコーヒーに相当する。 (ロイター - 11月30日)