貧血が、高齢者の死のリスクを上げるかもしれないという。 University of Vermont College of Medicineの研究は、ヘモグロビンの濃度が非常に低い高齢者と非常に高い高齢者で、死のリスクが高くなると結論づけた。ヘモグロビンは酸素を運ぶ赤血球の成分である。 研究者たちは、貧血が高齢のアメリカ人の間で一般的であるという証拠が増加していることを示唆すると話した。 この研究で5,800人近くの高齢のアメリカ人のうち498人(8.5%)は、世界保健機関の貧血診断基準に基づいた貧血だった。この基準によると、ヘモグロビンの濃度が女性では12g/dL未満、男性では13g/dL未満が貧血ということになる。貧血の割合は、白人で7%、黒人で17.6%だった。 約11年のフォローアップの後、研究によって、低いヘモグロビン濃度が、他の多くの要素と関わりなく、死のリスクの増加と関連していることがわかった。 今後の研究は「一般住民において、低いヘモグロビン値を治療すると、死亡率を減少するかどうか」に関する質問に答えるべきだと、研究論文著者がArchives of Internal Medicineの10月24日号に記述した。 (HealthDay News - 10月26日)