イギリスの研究者たちは、血圧を下げる薬物がまた、ある種の頭痛を予防すると報告する。
この検討のために研究者たちは、血圧を下げるために薬を服用している患者で研究を進め、彼らに頭痛があったか否かについても報告した。降圧剤を服用している人々で、偽薬を摂取していた人の1/3未満の人々が頭痛を報告したことがわかった。
「降圧剤が頭痛を予防しているようだということがわかります」と、この研究の論文著者であり、ロンドン大学のWolfson Institute of Preventive Medicine of Queen Mary's School of Medicine and Dentistryで疫学の教授であるMalcolm Law氏は話した。 「頭痛の約3分の1を防ぐように思えます」
この研究結果はCirculationの10月11日号に掲載されている。
研究では、Law氏のグループは、降圧剤、もしくは偽薬を服用している1万7641人の人を含んでいた94件の治験を調べた。薬物には利尿剤やACE阻害剤、アンジオテンシンII受容体ブロッカーが含まれている。
研究者は、血圧の薬を服用する人の8%が、頭痛があるという報告があることがわかった。偽薬を摂取していた人では12%だった。さらに、患者がどの薬を服用したかに関わらず、頭痛のひろがりはかなり減少した。
「それは基本的に好奇心です」と、Law氏は話す。「100年間、ずっと続いています--その名の通り、高い血圧の高血圧性頭痛です」
Law氏はそのような薬は頭痛を減少させるために服用するべきではないと慎重に述べた。「私たちは、医師が頭痛を治療するのに降圧剤を使用するとは言っていません」と、彼は言う。「(この研究から)ある人々がそうであるに違いないと仮定するという強い臨床的な含意はありません。あるのは好奇心です」
1人の専門家は、頭痛が激しい高血圧のサインであると信じている。
「これは長年にわたる観察です」と、Vasilios Papademetriou博士というジョージタウン大学の薬学教授は話した。「それはいくつかの刊行物で指摘された些細なポイントでした」
「私たちは最大血圧が200mmHg以上の患者にしばしば頭痛があるのを見ます。それは、高血圧の軽い場合については、それほど一般的ではありません」と、彼はつけ加えた。
Papademetriou氏は、アンジオテンシンII受容体ブロッカーが頭痛の40%〜50%を予防することが最近の研究によってわかったと言う。「おそらくこれらの薬には副作用がまったくないので、患者はとても良いと感じて、頭痛がないと報告します」と、彼は話した。
Papademetriou氏は、この観察が重要であると考える。「それは高血圧の患者と同じくらい治療する際に積極的になるもう1つの重要な理由です」と、彼は言う。
Papademetriou氏は、頻繁な頭痛を起こす患者の血圧をチェックするべきであるとアドバイスした。「自分の血圧をコントロールし続けるなら、多くの患者が、頭痛をあまり起こさないようにすることができます。」
別の専門家は、最新の研究結果が、人々が血圧の薬物療法を続けることを奨励するかもしれないと考える。
「人々が自分の血圧を制御するのに多くの他の重要な理由がありますが、私たちは、多くの人々が薬物療法を固く守らないことを知っています。」と、Yale University Medical Schoolの心臓病学の教授であるHarlan M.Krumholz博士は話す。「この情報は、規則正しく服薬するのに実際的な理由を、ある人々に与えるかもしれません」
(HealthDay News - 10月10日)
これは高血圧からくる頭痛に関するもののようである。
頭痛といっても、さまざまな原因があり、それに合った治療をするべきで、
その辺りを誤解されないように。
ふだんから血圧を測っておくのもいいかもしれない。
日内変動、季節変動など状況によって、けっこう変動するのがわかると思う。