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抗不安薬は血圧を下げるかもしれない

臓器障害がないのに血圧が非常に高くなることは、急激な高血圧性危機として知られているが、抗不安薬の治療が血圧(BP)を下げるのに有効であり、第一段階の治療とみなされるかもしれないと、イスラエルの研究者たちはAmerican Journal of Hypertensionでの報告で示唆する。

高血圧で、薬物療法で通常コントロールされている患者の多くは、急激に血圧が上がることがあり、「時々頭痛や他の特定されない症状を伴う」と、Tel-HashomerのChaim Sheba Medical CenterのEhud Grossman博士は、ロイター・ヘルスにコメントを述べた。「多くの場合、これらの高血圧性危機は不安感やパニック発作に関連しています」

したがって、Grossman氏のチームは、降圧剤のカプトプリルと抗不安薬のジアゼパムの服用の有効性や安全性を比較する研究を計画した。これは、高血圧性危機のために救急治療室で受診した36人の成人で行われた。

被験者たちは、はっきりとした臓器障害がなく、BPの下が100mmHgより高く、上が190mmHg以上だった。(高血圧の診断の基準値は下が80mmHgより高く、上が140以上) BPを測定した看護士も、結果を評価した医師も、どの治療法が決定されるか知らされなかった。

研究者たちはランダムに、19人の被験者に5mgのジアゼパムを服用してもらい、17人には25mgのカプトプリルを服用してもらった。研究者は1時間毎にBPと脈拍を3時間モニターした。

論文著者たちによると、どちらの治療法も同じように、BPをかなり減少させた。そしてBPは、ジアゼパムのグループで105(下)、213(上)から、88、170に、カプトプリルのグループで107、208から95、181に下がった。

どちらの治療法も効果があり、BPの急激な降下も観られなかった。

「この研究からわかることは、抗不安薬の治療がほとんどの患者で急激に上がった血圧を下げるのに有効であり、この在宅治療を試す価値があるかもしれないということです。この治療がうまくいかないときのみ、医療の助けを求めるべきです」と、Grossman氏は話す。

これらの結果から、臓器障害のない高血圧性危機の患者の治療に対する抗不安薬の効果を確認するために、さらに大規模な治験を実行する必要があるという。
(ロイター - 10月14日)
書いた人 hampton | comments(2) | trackbacks(0) |



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