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睡眠時無呼吸症候群から心臓病の徴候?

いびきをかいたり、何度も目覚めるような、深刻な睡眠時無呼吸症候群は、初期の心臓病の症状の徴候を示すという報告がなされた。

ブラジル人の研究者によると、深刻な睡眠時無呼吸症候群を伴う42〜44歳の患者に、循環器系の病気の明らかな徴候がないにも関わらず、初期の動脈硬化がみられたという。

睡眠時無呼吸症候群を伴う人々は、上側の空気の通路が部分的あるいは完全にブロックされた結果、睡眠中に呼吸が何度も繰り返し止まる。

血管の異常が、深刻な睡眠時無呼吸症候群の患者と、大きく相関関係があったと、University of Sao Paulo Medical Schoolにある心臓研究所のLuciano F.Drager博士は述べた。

睡眠時無呼吸から心臓病になると信じられているが、だれもまだそのつながりについて説明していないという。

彼らはAmerican Journal Respiratory and Critical Care Medicineの9月号に、研究結果を報告した。
(HealthDay - 9月1日)

睡眠時無呼吸症候群は、太り過ぎの人に多いということから考えると、
動脈硬化が起きていても不思議ではない気がする。
呼吸が止まれば、それだけ体内の酸素が不足するということもあるだろう。
BMIとの関係など、さらに詳しくわかれば、
予防にもつながるのではないだろうか。
書いた人 hampton | comments(0) | - |




良くなると思えば、そうなる

鎮痛というのは、まさしく心によって物質を越えるといえるかもしれない。

新しい研究によると、錠剤が痛みをなくすのは、脳自体が天然の鎮痛剤を放出することで十分であるという。

この発見は、まず脳自身が痛みと戦う化学物質であるエンドルフィンが『プラセボ(偽薬)効果』として知られる役割をもち、この反応が痛みを感じるのを少なくするという直接的な証拠である。

「このことは、偽薬が強力であることを示しています。何か行われるという信念があれば、この信念は実際に、脳のシステムを動かし、直接経験を変更するようにします。その薬の効果を信じるなら、服薬しても薬物自体はそれほど作用をしていないかもしれません」」と、ミシガン大学で精神医学と放射線学の助教授である、代表執筆者のJon-Kar Zubieta博士は話す。

この報告は雑誌Neuroscienceの8月24日号に掲載されている。

「私たちは、脳の疼痛管理システムの反応を調べました。作用薬の代理であると信じられていた偽薬が、これらの鎮痛に関する内因性オピオイドの放出を高めることができることがわかりました」と、Zubieta氏は言う。

この研究で、Zubieta氏のチームは、実験に同意した14人の健康な青年の顎に濃縮した生理食塩液を注入することによって、痛みを誘導した。男性がポジトロン断層撮影法(PET)スキャンを受けている間、注入された。

1回のスキャンの間、男性は、鎮痛薬を投与すると言われた。 代わりに、偽薬を与えた。 次のスキャンの間、15秒毎に、どれくらいの痛みの強さを感じるか、痛みの度合いを0〜100で表すように言われた。 実験後、彼らは、より詳細な痛みの格付けを行った。

研究者は、これから投与すると男性に言った後、濃縮した生理食塩水を注入すると、痛みの増加が維持されるだけの量が必要だった。これは、痛みに対する感度が減少したのを示す。したがって、彼らは、実際に鎮痛薬を投与されていると考え、より多くの痛みに耐えたのだという。

彼らが強いプラセボ効果を示したので、Zubieta氏は『高い偽薬応答者』として9人の男性を分類した。他の5人は『低い偽薬応答者』として分類した。

さらに、研究者はプラセボ効果のちからを示すことができた。「信念があれば、作用のないこの薬物療法にも反応するという、多くの救いがあります。事実、脳のいくつかの領域では、痛みの除去が、薬物に効果があるという信頼がどれだけあるかに関連していました」と、Zubieta氏は話す。

Zubieta氏は、これらの調査結果がヒトがどのように機能するかについて語っているとしている。「心と肉体のつながりを理解することが重要です。効果があると信じられる多くの治療法がありますが、実際にはプラセボほど効果がないのです」と、彼は言う。

Zubieta氏は、プラセボ効果を利用する際に、いくつかの積極的な治療法の適用があるかもしれないと話す。「あなた方はいくつかの状況の下で、プラセボ効果を高めたいと思っています。そして他の何人かでは、あなたが臨床試験を受けるときのように、それを減らしたいと思っています」と、彼は言う。

1人の専門家は、研究結果は重要であるが、より大きなポイントを逃していると考える。

「それは、これらのメカニズムを解明する、もう1つの明確なステップです。これは本当にひどい」と、Daniel E. Moerman氏は言う。彼はディアボーンのミシガン大学で、人類学のWilliam E. Stirton教授で、Meaning, Medicine and the Placebo Effectの著者である、

しかし、彼は、2つの間の分離としての心と肉体のつながりに関する疑問について「16世紀でさえ考えない」と付け加え、「ソクラテスはそれよりうまくやった」とMoerman氏は話した。

「研究するのに、このことをおもしろい領域にした唯一の技術です。あなたが今これをスキャンすれば、それはそこにあります。したがって本当であるかのようです」と、Moerman氏は付け加えた。
(HealthDayNews - 8月24日)

オリーブオイルの話のあとに、これを持ってきたのはまったくの偶然である。
これは男性だけの研究のようだが、女性に行ったとしても、
似たような結果になるような気がする。
おもしろいのは、このプラセボ効果が出やすい人と、そうでない人がいることだ。
これは薬に対する信頼度によるものか、あるいは、
肉体が心の影響を受けやすい人と、そうでない人がいるのだろうか。
しかし、顎に生理食塩液を注入とは、想像しただけでも痛くなってくるような気がする。
書いた人 hampton | comments(2) | trackbacks(0) |




オリーブオイルは天然の抗炎症薬

のどへの刺激が、地中海料理が健康に良いという新しい手がかりとなる。エキストラバージン・オリーブオイルの中から発見された天然由来の化学物質が、非ステロイド性抗炎症薬であると、Monell Chemical Senses Centerの科学者たちが、ペンシルバニア大学やフィラデルフィアのUniversity of the Sciences、およびFirmenich Inc.との共同研究で報告された。

oleocanthalと命名され、その化合物はシクロオキシゲナーゼ(COX)酵素の活性を阻害する。この活性は、作用機序がイブプロフェンと同じである。

炎症の進行が、さまざまな慢性病を引き起こす鍵の役割をすると考えられているため、この発見は重要である。
「地中海料理の健康に関する効果で、プレミアム・オリーブオイルに含まれるoleocanthalには天然の抗COX活性が充分あります」と、Monellの生物学者Gary Beauchamp, PhDは述べる。

研究結果は雑誌ネイチャーの9月1日号に掲載される。

その新鮮なエキストラバージン・オリーブオイルが、ユニークで変わった方法で、のどの奥を刺激するという思わぬ発見をしたことがきっかけとなった。
「私は、以前の研究でイブプロフェンを飲み込んだ際に、のどに刺激があったという体験をしていました。それでシシリーでの分子美食法の会合に出席し、新鮮な圧搾オリーブオイルを味わったときに、のどに当時と同じ感覚があることに気づき驚きました」と、Beauchamp氏は説明する。

オリーブオイルののどの刺激によって得た手がかりから、科学者た
ちは系統的に、プレミアム・オリーブオイルの、のどに刺激を与える原因であると考えられる無名の化学物質の知覚の特性を調べた。結果から、与えられたエキストラバージン・オリーブオイルの刺激の強さが、その化学物質の含有量に直接関係することがわかり、その化合物を、oleocanthalと名づけた。(oleo=オリーブ;canth=刺激;al=アルデヒド)

いかなる他の化合物の可能性をも排除するために、MonellとPennの化学者は、天然にオリーブオイルから発見されたすべてに関して同じoleocanthalを合成して、それがまさに同じのどの刺激を起こすことを示した。

「デノボ合成(体内で合成することらしい)によってのみ、有効成
分がoleocanthalであるということを絶対的に確信できるでしょう」と、論文の共著者Amos Smith, PhDは説明する。

oleocanthalとイブプロフェンの間の知覚の類似性から、Monellや
University of the Sciencesの科学者たちは、潜在的に共通する薬理学的な特性を調べることになった。 研究では、oleocanthalがイブプロフェンのようにCOX-1とCOX-2酵素の活性を阻害することが明らかになった。COX活性の阻害がイブプロフェンや他の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の抗炎症作用の基礎となるため、新しい研究結果は、oleocanthalが天然のの抗炎症薬であるということを示唆する。

Monellの感覚の科学者のPaul Breslin, PhD、彼はBeauchamp氏と共に研究を指示しているが、「オリーブオイルを豊富に使う地中海料理は長きにわたって、大きく健康に寄与してきました。卒中や、心臓病、乳がん、肺がん、ある種の痴呆症のリスクも減らしています。同様の作用は、アスピリンやイブプロフェンのようなNSAIDsと関連しています。今やoleocanthalに抗炎症作用があることがわかったので、oleocanthalが、オリーブオイルを使った食事で健康に寄与するというのは、もっともらしく思えます」

Beauchamp氏は、今後の研究で、oleocanthalがどのようにCOX酵素を阻害するか、また、これがどのようにのどを刺激にするかを調べるという。

Breslin氏によると、「この研究は、刺激に基づいた薬理活性で最初にわかったケースであり、何10年も前に元々フィッシャーによって提案された考え、化合物のorosensoryの質が薬理学の力を反映するかもしれないという考えを進めます」という。

The Monell Chemical Senses Center is a nonprofit basic research institute based in Philadelphia, Pennsylvania. For 35 years, Monell has been the nation's leading research center focused on understanding the senses of smell, taste and chemical irritation: how they function and affect lives from before birth through old age. Using a multidisciplinary approach, scientists collaborate in the areas of: sensation and perception, neuroscience and molecular biology, environmental and occupational health, nutrition and appetite, health and well being, and chemical ecology and communication. For more information about Monell, please visit www.monell.org.

引用: Beauchamp, G.K., Keast, R.S.J., Morel, D., Lin, J., Pika, J., Han, Q., Lee, C-H, Smith, A.B. III, Breslin, P.A.S. Ibuprofen-like activity in extra-virgin olive oil. Nature, 2005, 437, 45-6.
(Eurek Arart! - 8月31日)

オリーブオイルは昔から身体に良いとされてきた。
私も、ある人に勧められて、
エキストラバージンオリーブオイルを使っていた時期があった。
また、これを使った療法もやったことがある。
このときは、オリーブオイルにレモンを絞っただけのものを飲んだ。
これに関しては、まねをする人が出ると困るので、これ以上は書かないが、
とてもつらかったことを覚えている。
しかし、のどに刺激感を感じたという覚えはないので、
この発想を得た人は、味覚というか、
のどの感覚がとても鋭かったのかもしれない。

この情報を得て、またこのオイルを常用しようかと考える私である。
が、家人いわく「イブプロフェンと同じ作用だったら、副作用も出るのでは?」
言われてみればそうかもしれない。

なお、Monellについての説明と、引用に関しては
力つきたので原文のままにした。
また、本文最後の方にある、"orosensory"がわからなかったのと、
フィッシャーという人についても、どういう人なのかわからないので、
意味不明になっていると思う。
書いた人 hampton | comments(1) | trackbacks(0) |



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