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卒中のリスクを半分にする薬の組み合わせ

高血圧に関する新しい研究で、新しい降圧剤とスタチン系の薬の組み合わせが心臓発作や卒中のリスクを劇的に減少させるということが明らかになった。

Anglo-Scandinavian Cardiac Outcomes Trial(ASCOT)で、新薬が以前からある薬よりも、血圧を下げるのみでなく、コレステロールを攻撃することが明らかになった。これによって、卒中や心臓発作のリスクが半分になる。

これまでで最も多い1万9000人以上の患者がこの研究に参加したが、予期せぬ結果のために、この治験は早期に中止された。

カルシウム拮抗薬のアムロジピンとスタチン系を組み合わせて投与された患者では、心臓発作のリスクは、治療を受けなかった患者と比べて、65%減少した。

新しい薬を古いものと比較すると、卒中や心臓発作による総合的な死のリスクは24%減少した。

「高血圧は重大な健康上の問題です」と、ロンドンのインペリアル・カレッジのPerter Sever教授は話す。

「ASCOTの研究は簡単で有効な組み合わせの治療を使用しました。
血圧をコントロールし、卒中や心臓発作のリスクを減少する結果が出ました」と、彼はつけ加えた。

National Institute for Health and Clinical Excellence (NICE)は、ASCOTのデータを直ちに再検討し、すぐにも推薦状を作成すると発表した。
(NetDoctor.co.uk - 9月5日)

ここに出てくるスタチン系というのは、高脂血症の薬の一種である。
書いた人 hampton | comments(0) | trackbacks(0) |




アルツハイマー病の新しいワクチンの可能性

老人性(実際には比較的若い人でも発病するが)の認知症として最も一般的なアルツハイマー病は、世界中で1800万人以上の人が罹患している。 アメリカのベビーブームに生まれた人の高齢化で、この数はこれから10年間にわたって急速に増えると予想される。

アルツハイマー病(通常65歳以上の人が罹る)は感情や、記憶、および行為に影響を与える。病気は何年もかかって進行するが、アルツハイマーになった人は結局、自分を保護することができないというところまで悪化する。

アルツハイマーの正確な原因はまだわかっていないが、主な理論では、脳でプラークができたり、混乱が起きることが原因とされている。この構造は、脳細胞間の伝達の流れを遮り、ベータ・アミロイドと呼ばれるたんぱく質の断片が蓄積することによって起こる。

「ベータ・アミロイド自体は、脳に付着して、思考や記憶のような脳の機能を妨げる、ねばねばした物質です。アルツハイマーの研究の目標は、脳に蓄積したベータ・アミロイドを取り除く方法を見つけることです」と、Howard Weiner, M.D.は話す。彼は、ボストンのBrigham and Women's Hospitalで神経障害のためのセンターのco-directorである。

アルツハイマーのワクチンを作り出すこれまでの試みは、実験で作ったワクチンが脳炎の引き金となり、2002年に中止された。360人の高齢の被験者のうち15人の脳が肥大して生命に危険を及ぼしたのである。

Weiner氏によれば、「前回のワクチンによる治験は、ベータ・アミロイドたんぱく質そのものの注射を使用しました。新しいワクチンは全く異なったアプローチを取ります」という。

過去30年の間、Weiner氏の研究は主として多発性硬化症(MS)の免疫療法の役割に焦点を合わせていた。Weiner氏によると、彼はボストンのPartners Multiple Sclerosis Centerのディレクターであり、「MSを治療すること(Curing MS)」という本の著者でもあるが、「私たちは特に、アルツハイマーのワクチンを探そうとして始めたわけではありませんでした。私たちは1つの疑問を持ち、全く異なった答えを得ました」

Weiner氏と彼の同僚であるDan Frenkel氏が、研究室のマウスをMSのような病気にすると、マウスの脳から蓄積していたベータ・アミロイドがきれいになり始めたことを発見し、驚いた。

「ネズミの脳は実際にベータ・アミロイドを消費する細胞を作っていました。それでマウスにMSのような病気にしないで、このことを起こす方法があるかどうかという疑問を持ったのです」と、Weiner氏は話した。

大規模な一連の実験の末、ヒトに使用しても安全であるということがわかっている1組の化合物を作るワクチンを使って、調査チームは成功した。その化合物は、シゲラなどの病原菌に対するワクチンで、および多発性硬化症を治療するのに使用される薬物であるが、免疫システムを高める働きをする。

Weiner氏らは、この化合物が身体の免疫システムの引き金となり、アルツハイマー病の原因となると考えられているベータ・アミロイドのプラークを脳から取り除くと推測した。目標は、蓄積物を取り除くために、microglia(小神経膠細胞、小グリア細胞)と呼ばれる特別な細胞を刺激することである。

この理論を実験するために、研究者らは、ヒトのアルツハイマー病の患者に存在しているベータ・アミロイド蓄積物と同じくらいの量を、脳内に作り出すように、遺伝子組み換えを行ったマウスを使用した。ワクチンは、鼻から6週間マウスに与えられた。

予防注射をしたマウスの脳組織が調べると、Weiner氏らは、存在していたベータ・アミロイドの量が73%も減少していた。

さらに、以前のワクチンで起こった脳炎は全くみられなかった。

次のステップは、ワクチンがヒトに対して同じ結果をもたらすかどうかを調べる臨床試験を始めることである。「時々、動物実験でうまくいったのに、ヒトでは同じようにはいかないことがありますが、私たちはこのワクチンがヒトのアルツハイマー病の進行を遅くするということに、非常に期待しています」と、Weiner氏は注意深く話した。

Weiner氏は、米国食品医薬品局の承認はまでであるが、彼らの調査チームが、2006年にヒトでアルツハイマー病の新しい鼻から投与するワクチンのテストを始めることを計画していると話した。

「臨床試験ですべてがうまくいって、良い結果を得れば、早くて4〜5年でアルツハイマーのワクチンが市場に出るのを見ることができるでしょう」と彼は言う。

Weiner氏は、最初にこの薬が、軽い認知障害のある人やアルツハイマー病になるリスクの高い症状の人や、アルツハイマー病と診断された人々に投与されるだろうと推測する。

「将来、アルツハイマー病を予防するために、一般の人にも使用できるようになるかもしれませんが、今のところは一歩一歩進まなければなりません」とWeiner氏は話す。
(Sweetwater Reporter - 9月2日)
書いた人 hampton | comments(0) | trackbacks(0) |




鍼治療は、胸やけの症状を除去する

最近の研究で、鍼治療で胸やけを治療することができることがわかった。

アデレード大学助教授のRichard Holloway氏と中国人医師は、胃酸の流れを制御する胃のバルブを、代替医療によって制御できるという。

Holloway博士は、人口の約30%の人が1週間に少なくとも2回は胸やけに苦しむと話す。

「それは非常に一般的な問題です。多くの患者では、それほど厄介ではありませんが、おそらく人口の10〜15%の人では、何らかの医療を受けるのに充分厄介なんです」と、彼は言う。
(ABC News Onlineオーストラリア - 9月5日)

オーストラリアでも鍼治療が認められてきたということかな。
書いた人 hampton | comments(2) | trackbacks(0) |



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