プロバイオティクスのヨーグルト飲料を飲むと、病院の超強力な細菌のClostridium difficileや抗生物質の副作用に関連する病気を減少させるのに役立つことが、研究で分かったという。 最大4分の1の患者が、病院で抗生物質の治療の副作用のように、C.difficileに関連する下痢など、下痢を経験する。しかし、プロバイオティクス細菌Lactobacillusを含む飲料は、この病気を減少させるのを助け、入院期間を短くし、NHS(国民保険サービス)のお金をセーブするかもしれないと、ロンドンのインペリアル・カレッジの研究者たちは話す。 この研究は、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル誌のオンライン版で発表されている。ロンドンの3病院の50歳以上の人全員の135人を、無作為に2つのグループに分けて行われた。 1つのグループにはActimel(市販のプロバイオティクスヨーグルト飲料 = ダノンから出ているものだそうです)を与え、別のグループには、有効成分の入っていない殺菌消毒したミルクセーキを与えられた。どちらのグループも、自分がどの飲み物を受けたかを知らなかった。 患者は抗生物質治療を受けている間、1日2回飲み物を与えられ、薬物療法が終わった後も1週間続けた。 113人の患者が追跡調査のために連絡を受け、プロバイオティクス飲料を飲んだ人の12%が抗生物質に関連する下痢を発症し、それに比べて他のグループでは34%だった。プロバイオティクス飲料のグループでC.difficileに関連する下痢を発症した人はいなかったが、別のグループでは17%が発症した。 研究者たちは、C.difficile関連の下痢の症状を1つ防ぐのにプロバイオティクス飲料を供給するコストが、60ポンドになると見積もっている。1つの症例を治療するのに4,000ポンドかかる。 (TIMESONLINE - 2007年6月29日)