オーブンクリーナーに含まれている物質が眼の病気の緑内障を治療するのに使えるかもしれないと、米国の研究は示唆している。 酸化セリウムのナノ粒子(ウインドウクリーナーにも一般的に使用される)は、目に活性成分をより効果的に届けるのに役立つかもしれない。 ニュー・サイエンティストに発表された詳細によると、その物質は、ラットやウサギで検査すると、目をヒリヒリさせなかった。 専門家たちは、どんな本当の主張でもなされる前に、適切な試験が必要だと話す。 しかし薬物を届けるのに、より効果的な方法が歓迎されると、彼らは強調する。 「それは現実問題です」と、Robert Weale教授(キングズカレッジの眼科医)は話す。「しかし、臨床試験は副作用をはっきりさせ、その治療がその病状より悪くないことを確認するために必要です」 ・浸透 現在、少量の活性化学物質のみがなんとか角膜を浸透することができるものの、酸化セリウムの粒子は通過するのにぴったり適切なサイズ及び形だと、研究者たちは述べる。 オーランドの中部フロリダ大学のSudipta Seal氏とSanku Mallik氏は、これらの粒子とhCAII酵素をブロックする化合物を結合することに成功し、緑内障に中心的な役割を果たすと考えている。 この酵素は目の中で液体の産生に関与しており、それが積み重なって、目の神経が治療されないまま損傷する。 世界中で何百万人もの人が、この眼の病気に冒される。 10人中約1人が、70歳までに何らかの緑内障に罹る。 (BBC - 2007年6月14日)