Johns Hopkinsの研究者たちによると、脳ホルモンのレプチン類似の作用をする、神経栄養因子(CNTF)と呼ばれる神経保護および増殖因子を使用すると、肥満のマウスの心臓肥大を劇的に減少させることができたという。 レプチンは脂肪細胞で生じ、食事を止める時間であると脳に合図する。体内で自然に生じたレプチンを使用できないことは、多くの人々の肥満と関連していると、研究者たちは述べる。拡張型心筋症は心不全や死亡につながることがある。 この研究で、Hopkinsのチームは、レプチンの不足している、あるいはレプチン抵抗性があり、心臓肥大を有する肥満のマウスにCNTFを注射した。CNTFを受けた後、マウスの厚くなった心臓壁は最大3分の1までに減少し、左心室(主にポンプの働きをする心室)の全体のサイズは最大41%減少したという。 この研究は、Proceedings of the National Academy of Sciencesの今週号に掲載されている。 「これらの研究結果は、肥満関連の心不全において斬新な脳シグナル伝達経路があり、ある種の肥満関連の心血管系障害を有する患者に対する治療法を暗示することを示しています」と、senior authorであり、Hopkinsで心不全および心臓移植プログラムのmedical directorであるJoshua M. Hare博士は、準備された声明で発表した。 「私たちは、レプチンのサプリメントが肥満関連の心臓病に効かないことがわかっていましたが、CNTFが体重や代謝において類似の効果を有するシグナル伝達関連経路を活性化することによってレプチン抵抗性を回避する方法となるかもしれないと考えました」と、Hare氏は語る。 研究の次の段階で、彼と同僚たちは、肥満とは関係のない肥大の他の動物モデルで、CNTFをテストする計画をしている。 (HealthDay News - 3月7日)