魚などに含まれる、心臓の健康に良いオメガ-3脂肪酸は、行動や気分、個性に対して元気づけるかもしれないということが、新しい研究でわかった。
ピッツバーグ大学の研究者たちは、オメガ-3多価不飽和脂肪酸の血中濃度が低い被験者たちが、他の人たちよりも衝動的になったり、悲観的になったり、軽〜中程度のうつ病の症状が報告される傾向があることがわかった。
けれども、オメガ-3脂肪酸の血中濃度が高い被験者たちは、より活発であることがわかった。
この研究結果は、このほどデンバーでのAmerican Psychosomatic Society meetingで発表された。
「これまでの多くの研究では、オメガ-3のレベルが低いとうつ病性障害や、双極性障害や、統合失調症、依存症、注意力欠如障害などの臨床的に重大な状態につながりました」と、精神科のCardiovascular Behavioral Medicine Programで博士課程終了後の研究者であるSarah Conklin氏は準備された声明で発表した。
「しかしながら、これらの関係が、健康な成人にも起こるということを示す研究はほとんどありません。この研究は、サケのようにオメガ-3の豊富な食物を食べたり、または魚油のサプリメントを摂取したりといった、オメガ-3の摂取が、人々の気分にどんな効果を増加させるのか調べる今後の研究に対して門戸を開けます」と、Conklin氏は話す。
(HealthDay News - 3月4日)
この前、オメガ-6についての記事を紹介しましたが、
こちらはオメガ-3なので、お間違えなきよう。