何百万人もの男性に使用されるポピュラーなハーブの錠剤は、何度もトイレに行きたくなったり、他の前立腺肥大のつらい症状を抑えないと、厳密に行われた新しい研究で結論づけられた。 1年にわたる研究で、この植物の抽出物(ノコギリヤシ)は、ダミーのカプセルほどには、この研究を行った225人の男性の症状を和らげる効果がないことがわかった。この結果は、役に立つというこれまでの研究と対照的である。 「このことは、製品が有効であるか否かに関係なく、確かに、何らかの疑問を落としており、効果がないかもしれないということを示します」と、San Francisco VA Medical Centerのlead researcherであるStephen Bent博士は話す。 200万人以上のアメリカ人男性が前立腺肥大を治療するために、このハーブを摂取し、ヨーロッパで広く使用されていると、研究者たちは言う。 さらに多くの研究ではっきりするまで、ノコギリヤシを服用し、それが作用していると感じる男性は、おそらく使用を続けるべきです」と、Bent氏は語る。 この研究結果は、このほどNew England Journal of Medicineで発表された。 前立腺は尿道を囲むクルミ大の腺で、膀胱から尿を運ぶ管である。良性の肥大は、男性が年をとるにつれ生じる一般的な状態であるが、それは排尿の問題を起こす。この状態は前立腺癌と関係がない。 ノコギリヤシは米国南東部にある自生の小さなシュロである。 このエキスは、オリーブ大のベリー由来で、カプセルの形でOTC(薬店)で販売されている。 それはAmerican Botanical Councilによると、ニンニクやエキナセアに続いて、米国で3番目によく売られているハーブの栄養補助食品である。処方薬と違って、栄養補助食品は政府の認可を必要としない。 Bent氏は、同僚たちとともに、その使用の拡大や、これまでの(効果があるとする)陽性の研究結果から、研究にノコギリヤシを選んだと話す。これまでの研究は、彼の連邦政府によって資金を供給された研究よりも、さらに小規模で、短期間の研究だった。彼の同僚の中には、製薬会社からお金やサポートを受けた人もいた。 この新しい研究で、49歳以上で、中程度から重い症状のある前立腺肥大の男性を募集した。彼らは1日に2回、160mgのノコギリヤシか、同じように見えるダミーのカプセルを服用した。受診のたびに、彼らの症状を調べて記述し、尿流量を測定した。 1年後に、グループ間で、徴候の変化や他の測定値に重要な差異がなかったと、研究者たちは報告した。 Bent氏は、ダミーのカプセルがエキスの茶色の色や、苦味、強力なにおいも同じになるように入念に設計されたと言う。研究の終わりに、ノコギリヤシのグループにおける40%の人と、比較グループにおける46%の人は、よくできていたので、(本物の)エキスをもらっていると思っていた。 「私たちの理論ですが、そのこと(ダミーが本物そっくりだったこと)が私たちの研究がうまくいかなかった理由の1つかもしれないと考えます。反面、それはまた前の研究がうまくいった理由かもしれません」と、他の研究で男性が、偽薬を手に入れていたことをわかっていたかもしれないということを示唆しながら、Bent氏は語る。 Mark Blumenthal氏(American Botanical Councilのヘッド)は、ハーブの研究をフォローして、ノコギリヤシが最新の研究で行ったものよりも軽い症状に勧めると話す。 「私は、彼らが投与量を増やさなかったことが、不幸であると考えます」と、約10年間このエキスを摂取しているBlumenthal氏は語る。 Bent氏は、前立腺肥大に対する処方薬をテストするのに使用される同じ種類の患者を募集したと言う。その投与量はノコギリヤシの初期のテストで使用されたのと同じだった。 「この研究が(効果がないという)陰性の結果なので、さらに高用量を試すのが妥当であると考えます」と、Bent氏は話す。 ノコギリヤシなどハーブ療法の、さらに大規模な研究が最終的な計画段階にある。 この雑誌の社説で、ニュージャージーのUniversity of Medicine and DentistryのRobert S. DiPaola博士とRonald A. Morton博士は、ノコギリヤシの1つの剤型のみがテストされていると述べ、他の剤型や投与量で効果があるかもしれないということを示唆している。 「私が男性に話すことは、それを服用することでそれ自身が害をなさないかもしれないということです。自分たちに少しの害も加えないかもしれないということです。それはまさしく、それを服用したら効果があるかどうかはっきりしていないということです」と、Morton氏は話す。 (Associated Press - 2月8日)
サマリー:ハーブエキスと前立腺 テストされたこと:ポピュラーなハーブ・エキス(ノコギリヤシ=saw palmetto)が頻尿を和らげたかどうかを確認するために、前立腺肥大の男性に与えた。 結果:このエキスは、225人のボランティアの半数の人に与えたダミーのカプセルほど効果的ではなかった。以前の短期間の研究では、それが作用したということが示された。 次のステップ:ノコギリヤシに関してさらに多くの研究が計画されている。それを使用する男性は、おそらく摂取し続けてもかまわないが、医師とそのことについて話し合うべきである。 (Associated Press - 2月8日)