低レベルの大気汚染でも、健康な若者を殺すことができるということが分かったという。
30歳以上の人5千人以上の研究で、黒煙を排出する車から小さい粒子が少量だけ増加すると、呼吸器障害が悪化したことが明らかになった。
質の悪い空気は、英国で1年当たりに3万2千人以上が早期死亡することになると考えられており、もし汚染レベルを削減する対策が採られれば、多くが避けられると専門家たちは話す。
健康への主な脅威は、呼吸組織の中に深く浸透し、血流に直接入ることもできる粒子状物質として知られる小さい粒子によってもたらされる。
排気ガスが排出する汚染物質(黒煙及び二酸化イオウ)は、医学雑誌Thorax(胸部)で出版されることになっている調査結果によると、早期死亡との関連が強かった。
Imperial College Londonの研究者たちは、1966〜1998年の間で4年ずつの4つの期間(計16年)に、英国中の異なる選挙区で、大気の質をモニターした。
死因に関する国のデータは、air quality readingsによって測定された研究期間中、大気汚染物質の減少にも関わらず、早期死亡の危険性が残っていることを示した。
このことは、ごく最近の時間枠の間の大気汚染物質の比較的低いレベルでも、特に呼吸器疾患による死で当てはまった。
1982年〜1998年の間、呼吸器疾患による早期死亡の危険性は、黒煙10ug/m3(空気1立方メートル当たりのマイクログラム)増加する毎に約4%上昇し、二酸化イオウ10ppb毎に13%上昇した。
1994〜8年において、対応する値はそれぞれ19%以上と約22%だった。
この値は、社会的な喪失など早期死亡の可能性を増やすことが知られている要因に対して調整された後であっても、揺るがなかった。
伝染病学者のPaul Elliott教授は、この研究を導いたが、この調査結果が健康に関する大気汚染の永続的な後遺症を裏付けると語ったと、著者たちは述べている。
彼は次のように語る。
「非常に多い死亡率の相対的なリスクが、グレートブリテンの選挙区で、黒煙や二酸化イオウへの長期間の露出と関係があることが分かりました。
ごく最近の期間で、このリスクは呼吸器系による死亡率が最も大きかったです。これらの調査結果は、現在起きている大気汚染が黒煙や二酸化イオウの比較的低いレベルでさえ、死亡率に影響を及ぼす証拠を加え、公衆衛生上のリスクが続くことを指摘しています。
したがって、大気汚染の規制や制御を通じて公衆衛生の予防における政策に対する重要性があります」
(Life Style Extra - 2007年7月31日)
その他、air qualityに関するサイトを見つけました。
カナダのサイトですが、参考まで。
http://www.airqualityontario.com/science/index.cfm