睡眠時間がはっきりしないときにメラトニンを摂取すると、居眠りを著しく改善するということが、アメリカの新しい研究でわかった。 この研究結果は、時差ぼけや、交代制や夜勤に勤務する人、睡眠相後退症候群の人たちにとって重要であろう。 メラトニンは、暗くなると体内で自然につくられ、睡眠のサイクルやサーカディアン・リズムを調整するために、脳が夜と昼を決定するのを助ける。何百万人ものアメリカ人が、よく眠れるように、メラトニンのサプリメントを取っているが、これらのサプリメントの有効性に関する調査結果は複雑である。 この研究で、Brigham and Women's Hospital and Harvard Medical Schoolの研究者たちは、これまで医学的に、また睡眠や精神的な病気について重要な問題がない18〜30歳の、21人の男性と15人の女性を観察した。被験者は研究を始めるにあたって、3週間、アルコールやカフェイン、ニコチン、禁制品、処方薬、および非処方薬を控えた。 最初3昼夜にわたって、ボランティアの被験者たちは、正常な睡眠のパターンやメラトニン生成を測定するために、睡眠研究室で調べられた。 「被験者たちはそれから、毎日東行きの4つの時間帯を横断する旅行者をシミュレートして、20時間の睡眠-覚醒のスケジュールを守ってもらいました」と、senior authorであり、Brigham and Women's Hospitalで睡眠薬部のチーフである、Charles Czeisler博士は、準備された声明で発表した。「次の3週間、寝る30分前に被験者たちは、プラセボ(偽薬)、または0.3mg、5.0mgで調剤したメラトニンのいずれかを摂取しました」 Sleepの5月1日号の報告で、このチームは、体内でメラトニンを生成していないと、「睡眠効率」がメラトニンを5mgの投与量のグループで83%、0.3mgのグループでは84%、偽薬を摂取したグループでは77%だったことがわかったという。 メラトニンが体内で生成されているときには、3つのグループで睡眠効率にそれほど違いがなかった。 (HealthDay News - 5月5日)