今日はどうにかPCを起動することができたので、以前に訳したままになっていたのを紹介します。
歯周病に対する新しい兵器に乾杯。赤ワインが、歯茎を健康で強く保つのに役に立つかもしれないという。
この結果はこれまでのところ試験管内の実験で証明されていたが、カナダの科学者のチームは、赤ワインやブドウの種にある抗酸化作用物質が、歯周の問題を防止する抗炎症剤効果を有すると信じている。
「私たちの発見は、赤ワインのポリフェノールに強力な抗酸化作用の特性があることを示します」と、ケベック市のUniversite LavalのFatiah Chandad博士によって導かれた研究者たちは結論づける。彼女のチームは金曜日にオーランドで行われたAmerican Association for Dental Research (AADR) annual meetingで、この結果を発表した。
専門家たちは、アメリカ人の80%以上が、歯肉炎として知られる比較的軽いものから、歯周病として知られる、より重篤なものまで、何らかの歯茎の病気を有すると見積もられるとしている。歯周病(「歯の周囲」を意味する)は、良くない口腔衛生につながる。歯を持続的にコーティングするプラークに存在する細菌に関する慢性的な感染である。
「私は赤ワインの成分がこの口腔内の細菌の作用を制限することができると楽観的です」と、Chandad氏は話す。
AADRによると、21〜50歳の間のアメリカ人の約15%は、この最も厳しい歯周病にかかっている。50歳以上の成人では、65%が影響を受ける。
喫煙者や、糖尿病患者、そしてステロイドや、経口避妊薬、ある種の抗癌剤を服用する人は、歯周病を発症するリスクが高く、しばしばはっきりした危険なサインがない。
そして、歯周病の作用は口からさらに広がるかもしれない。最近の研究では、重篤な歯茎の感染に伴う炎症や免疫反応もまた、歯周病患者に糖尿病や、心臓病、出産異常のリスクの増加を引き起こすかもしれないということがわかったという。
けれども、ケベックの研究者たちは、マウスの細胞サンプルで行われた実験室における研究で、ポリフェノールとして知られる赤ワインで発見された抗酸化物質が、細菌に関するひどい歯茎の炎症を抑制するのに役立つかもしれないということが明らかになったと話す。
炎症は細菌などの存在に対する免疫システムの自然な応答であり、不運にも、その反応はまた、「フリーラジカル(遊離基)」と呼ばれる有害な分子の生成を促進にも関わるという。
あまりたくさんフリーラジカルが生成されると、だんだん歯茎が弱くなっていく。その結果、炎症や出血を起こし、次第に組織や骨が破壊され、結局歯を1本ないしはそれ以上を失うことになる。
しかし、Houde氏や同僚たちは、少なくとも試験管内のテストで、赤ワインのポリフェノールがフリーラジカルの生成を遅くするのに、細胞レベルで鍵となるタンパク質を阻害することを発見した。彼らは、赤ワインの抗酸化物質の作用が歯周病と闘うのに役立つ兵器となるかもしれないと推測する。
とはいえ、すべての人に、歯周病と闘うために1杯のCabernetを急いで飲む準備ができているというわけではない。バッファローのニューヨーク州立大学School of Dental Medicineで口腔生物学の著名な教授であるRobert Genco氏は、この研究結果はまだ予備的なものであると強調する。
「試験管内で行った抗酸化物質のこれらの実験は一般的に、後に動物や人間で実験する際に、ムラのある結果を与えると言えるでしょう」と、Genco氏は述べる。
彼はビタミンEや、ビタミンCやベータカロチンなどのポピュラーな抗酸化物質の消費が、医学界によって健康に良いと予想されてきたほどではないということがわかったという最近の研究に言及した。
「多くの抗酸化物質がヒトで実験されてきたものの、それほど効果的ではありませんでした」と、Genco氏は強調する。「非常に失望したため、私たちは非常に慎重でなければなりません。したがって、この研究はおもしろい最初のスタートですが、現在、ヒトにおける臨床試験が鍵です」
Chandad氏は、さらなる研究が必要であることに同意したが、これらの早期の結果が動物や人間で再現されることに楽観的であると話す。彼女のチームは既にこの研究を始めており、まず動物で、続いて、ヒトで試験を行うとしている。
(HealthDay News - 3月10日)