イギリスの裁判では、喫煙者は自分自身の健康に対する責任を取らなければならないと言って、石綿肺症で亡くなった喫煙者の未亡人への補償を削減し、この判決が将来の支払に影響するかもしれないと警告した。 喫煙をやめない労働者自身の「過失相殺」のために、Stanley Burnton裁判官は、石綿肺症で亡くなった造船所の労働者の未亡人への支払いを20%削減した。 喫煙が「怠慢であるかどうか」決定するように求められるまでにすら、どのイギリスの法廷でも、これまでにそうしたことがなかったのが「驚異的である」と、この裁判官は、金曜日に話した。彼の判決が、他の多くの補償のケースに影響を与える可能性があると語った。 「医療関係者は、アスベストにさらされた人々が喫煙者なら、中皮腫を発症する可能性が高くなると言っています。そのため、これによって影響される他のケースがたくさんありそうです」と、Russell Jones & Walker法律事務所のパートナーであるFraser Whitehead氏は話す。 しかし、彼はこうもつけ加える。「これは非常に過酷な判決です。私は、上告されると推測しますし、首尾よくいくと思います」 保険業界の関係者は、アスベスト関連の病気の申請者に対する補償額の判定を下げるために、保険会社がこの判決を利用しようとする動きにはつながらないだろうと言う。 「人々が、さらに定期的にこれらのケースと戦うようになる前例となるでしょうか?たぶんそうならないでしょう」と、イギリスで最も大きい一般的な保険会社のNorwich Unionのスポークスマンである、David Ross氏は話す。「保険の掛金に影響するでしょうか?たぶんそうならないでしょう。」 「それは珍しい組み合わせの事情で、大多数のアスベストのケースは、このような判決によって影響を及ぼされそうにないでしょう」と、Ross氏は語った。 (ロイター - 12月16日)