自身の脳の画像をライブで見ることは、慢性の痛みを伴う人々が自分の痛みのレベルを下げるのを助けるかもしれないと、Stanford University School of Medicineの研究者たちは話す。 この研究は8人の慢性の痛みのある人と、36人の健康な人で行われ、リアルタイム機能的磁気共鳴画像装置(rtfMRI)で、彼らに自分の脳の画像を見てもらった。トレーニングで、脳のペイン・センターの1つ、吻側前帯状回(rostral anterior cingulate cortex)における活動を制御することによって、被験者たちは自分の痛みに影響を及ぼすことができた。彼らは、自分の脳の活動をリアルタイムで見ている間、これを使って精神的なエクササイズを行った。 この研究結果は、全米科学アカデミー会報の12月12日オンライン版に掲載されている。 「私たちは、この被験者や患者たちが、自分の脳をコントロールし、それを通して、痛みをコントロールすることを学んだと信じています」と、この研究論文の共著者であり、麻酔科の助教授であるSean Mackey博士は準備された声明で発表した。 この研究の被験者たちは、脳活動を変更しようとするためのさまざまな精神的戦略を与えられた。 「例えば、私たちは、痛みの意味を変えることを考えるように頼みました。そのことを、ひどい経験として考える代わりに、比較的楽しいものとして考えるように。そして、患者は自由にされました。時間がたつにつれて、被験者たちは自分の脳を変え、そうすることによって痛みを調節する高い能力を示しました」と、Mackey氏は話した。 彼と彼の同僚たちは、この研究のボランティアたちが実際にどのようにこのことを行ったかを正確に説明することができなかった。 スタンフォードの研究者たちは、この方法が、慢性の痛みを有する人々に対して長期に治療を行ううちに可能となるかもしれないと期待する一方で、さらに多くの研究が必要であると強調する。 (HealthDay News - 12月12日)