家庭で使う抗菌剤入り石鹸やボディーソープは、普通の石鹸よりも病気を減少させるのに有効ではなく、細菌が抗生物質に対して耐性をもつようになると、専門家たちは木曜日の政府諮問委員会で語った。 独立調査委員会のNonprescription Drugs Advisory Committeeは食品医薬品局(FDA)に忠告する。木曜日に、そのような石鹸が、健康管理を受けていない人々に対して、普通の石鹸よりも利益を何か供給していると信じているかどうか、出席者たちは投票することになっていた。 FDAは、彼らの決定によって縛られないものの、しばしば彼らの忠告に従う。 政府機関は、そのような石鹸や、それに関するものの有効性に対する警告ラベルを加える権限を持っており、あるいは有用性を制限するが、そのような判定が差し迫っているという指示を全く与えていない。 書類でFDAの職員は、抗菌剤が薬物耐性菌の発生を促進するかどうかについて関心を高め、政府機関は特定の抗菌剤入り製品が決定的に感染率を減少することにつながるという医学的研究を発見していないと話した。 委員会は「抗菌剤入り石鹸が普通の石鹸よりも利益を供給するという証拠が不足していること」を知らされたと、米国とパキスタンでの一連の研究を引用して、ミシガン大学で疫学の教授をしているAllison E. Aiello氏は話した。 彼女は、どちらの種類の石鹸も家庭での感染を防いだが、どちらももう片方より良いということはなかったと、彼女は言う。 石鹸産業の代表は、抗菌剤入り石鹸が普通の石鹸より安全であって、非常に効果的であると主張する。抗菌剤入り石鹸の人気は、家の中の細菌を殺す方が、洗い落とすだけよりもさらに良いと、消費者が考えるようになった最近10年の間に急上昇した。 抗菌剤入りの製品は、遭遇する細菌のほとんどを殺す。普通の石鹸は、皮膚から細菌をひき離すのを助け、排水に流して落としたり、タオルに移動させる。 しかし、Alliance for Prudent Use of Antibioticsの社長であるStuart B. Levy博士は、実験室での研究から、石鹸は時折、細菌のシステムに危険な物質(抗菌剤入り石鹸の化学物質から抗生物質まで)を洗い流す能力を持ち、細菌があとに残ることを示唆していると言う。 彼は、消費者の使用から抗菌の製品を、病気で病院や家にいる人々に対しての使用に限定すると主張する。そこは、それが最も必要な場所だと彼は言う。 「細菌は破壊されないでしょう」と、彼は話す。「彼らは、恐竜がやって来て、いなくなるのを見ていました。私たちがやって来て、いなくなるのも見て、彼らは幸福になるでしょう。自分の家を殺菌するどんな試みも失敗に満ちています」 Levy氏は、抗生物質の使いすぎが、細菌が耐性を持つようになる主因であると話した。彼は、家庭で使用する抗菌剤入り石鹸が、1年にわたる研究で、耐性菌の著しい増加を示さなかったことがわかったことを認めた。しかし、彼は、さらに長期にわたる石鹸の使用で、まだ耐性を持つようになるだろうと主張した。 抗菌剤はアルコール、漂白剤または合成化学薬品を使用する。Tufts University School of Medicineの薬学と分子生物学の教授であるLevy氏は、合成化学物質を使用することに対して特に批評をし、これは分解しないで環境中に残留すると話した。 (Associated Press - 10月20日)