ビールやアルコール類を飲む人は、結腸直腸腫瘍のリスクがさらに高くなるが、ワインを飲む人は、リスクが低いかもしれないと、American Journal of Gastroenterologyで報告された。
「アルコールは結腸直腸には有害」で、「ライフスタイルが遺伝と同じような役割を果たし」これらの腫瘍ができると、ニューヨーク州のStony Brook UniversityのJoseph C. Anderson博士はロイター・ヘルスに語った。
Anderson博士たちは、大腸内視鏡検査を受ける2,291人の結腸直腸腫瘍患者で、定期的なアルコール飲酒の影響を調べた。
ビールやアルコール類をたくさん飲むと定義された患者は、あまり飲まない人や適度に飲む人たちに比べて、深刻な結腸直腸腫瘍を発症するリスクが2倍以上だったと報告した。一方で、適度にワインを飲む人は、リスクがあまり飲まない人の約半分だった。
結腸直腸腫瘍はまた、年齢が60歳以上で増加し、喫煙、肥満とも関連があるという報告が示された。
「定期的に酒を飲む患者は、深刻な結腸直腸(腫瘍)になるリスクが増加するので、プライマリ・ケアの医師だけでなく、胃腸科専門医によってもリスクを変更してもらうべきでしょう」と、研究者たちは述べる。
事実、「1日に1杯以上のビールや飲み物を飲む人は誰もが対象となるでしょう」と、Anderson氏は述べている。彼は同僚たちと現在、赤ワインと白ワインの効果を比較していると付け加える。
赤ワインは、「高レベルのレスベラトロール(天然の抗酸化物質)」の方が、白ワインよりも結腸直腸腫瘍に対してさらに防御作用があるに違いないともいう。
(ロイター - 9月20日)
SOURCE: American Journal of Gastroenterology, September 2005.
この結果から考えると、
ワインの抗酸化物質がリスクを下げるということになるようだ。
とはいえ、ワインもアルコールなので、
全然飲まない場合よりも、適度に飲む方が低いというのは、
即座にうなづくことができない。