新しい研究で、片頭痛もしくは緊張型頭痛の患者に長期にわたってフォローアップ(追跡調査)をすると、高い確率で鎮静化することがわかった。
医学雑誌Neurologyで報告された研究結果は、1989年にデンマークの頭痛研究に参加した549人の患者の分析に基づいて、2001年に再評価された。患者は医師によって2回面接を受け、頭痛を診断するのに標準のクリテリア(診断の基準)が使用された。
64人の被験者が、最初の評価で片頭痛だったと、論文の代表執筆者であり、デンマークのGlostrup大学病院のAnn Christine Lyngberg博士らは述べた。
フォローアップでは、27人の患者(42%)に痛みが治まった。残りの片頭痛患者のうち、1年間に1〜14日間片頭痛が起きたのは24人(38%)で、1年間に少なくとも15日間片頭痛だったのは13人(20%)だったと報告された。
フォローアップでの結果が良くないと予想された人には、最初の評価のときにしばしばひどい片頭痛が起きる人や、20歳未満で頭痛が始まった人が含まれた。
緊張型頭痛に関しては、146人の被験者にしばしば頭痛が発現し、最初の評価で15人に慢性頭痛があった。フォローアップでは、72人の被験者(45%)が1年当たりに0〜14日間頭痛があり、25人(16%)では少なくとも毎年180日間頭痛があった。
最初の評価で慢性の緊張型頭痛で結果が悪いと予想された人には、片頭痛もあり、未婚の人や睡眠に問題のある人が含まれた。
「片頭痛や緊張型頭痛の予後や、危険因子や予防因子の情報に関する知識は、臨床上、および公衆の健康の観点からも重要です」と、著者は強調する。現在の研究結果は概して、これらの頭痛の長期的な結果が有望であることを示していると、つけ加えた。
(ロイター - 9月5日)
正直いって、頭痛持ちの私には同意しかねる。
そもそも、未婚か否かでどういう関係があるのか理解に苦しむ。
が、一応こういうデータもあるということで紹介してみた。