狂牛病は、インド人の葬儀で下流に流され岸に漂着した遺体で汚染された動物由来の飼料から発したかもしれないと、イギリス人の科学者たちは金曜日に話した。 イギリスで流行した病気で、約200万頭の牛に感染した狂牛病、または牛スポンジ様脳症(BSE)の原因はわかっていない。 スクレイピーに感染している羊の死体を含む飼料を与えられた牛から生じたと考えられている。 しかし、イギリスのケント大学のアラン・コルチェスター教授は、インドから動物の飼料として輸入された何トンもの動物の骨や他の組織に原因があるとした。それらはまた、クロイツェルト・ヤコブ病(CJD)に感染した人の遺体を含んでいるかもしれないという。 スクレイピーやBSE、CJDはすべて病原菌に置き換えられた脳蛋白によって引き起こされた病気である。 「BSEという牛の病気に、もともとの原因があるという理論が存在することに、説得力があるかどうかわかりません」と、コルチェスター氏はインタビューで話した。 「私たちは、BSEが最初に起きたと思われる頃に、大量に動物由来の飼料が輸入され、その大きな原因がイギリスにもたらされたのはインド亜大陸からだったという事実を特定しました」と、彼はつけ加えた。 死体の混合 Lancet医学誌での報告によると、エディンバラ大学のコルチェスター氏と彼の娘ナンシーは、ヒンズー教の習慣に従って、たくさんの人や動物の死体がインドの川で処分されると説明している。 死体は、骨を集める人が働いている貧しい地域の岸に漂着する。 「私たちは集められる動物の死体に、人骨が混じるリスクがあることを非常に意識しています。彼らはそこで処理しますが、或るものは輸出されました。 10年間に、これらの地域から飼料を、100万トンの3分の1以上がイギリスに輸入されました」と、コルチェスター氏は話す。 科学者たちは、汚染している飼料がBSEにつながったと信じている。科学者たちは、人が感染した牛の肉を食べて、クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)になったと信じている。 vCJDが1990年代の半ばに最初に検出されて以来、150人以上の人がこの病気で亡くなっている。 ヒト由来の原料に感染している動物副産物がたくさんあるというリスクは非常に少ないという。しかし、ずっと何十年もの間、動物由来の飼料を輸入していると、リスクが累積して時間とともに深刻になる。 コルチェスター氏と彼の娘は、病気に感染した飼料を、BSEのどんな徴候も起こらないで何十年もの間、牛に飼料として与えてきたたことから、BSEがスクレイピーから生じたということを疑うと話す。 その雑誌の論評では、インドの、バンガローにあるNational Institute of Mental Health and NeurosciencesのSusaria Shankar氏は、あるケースで、おそらくスクレイピーが輸入されたという、ヒマラヤ山脈の山麓からの報告があると話す。 「そのような広い地理的で、文化的、宗教的な意味合いを持つ病気に関して仮定する場合は、科学者は慎重に進めなければなりません」と、Shankar氏は言う。 「私たちは、コルチェスター氏によって提案された考えを、さらに調べる必要があるということに同意します。現在それらの仮説を支持するか、または論破するような事実を、緊急に、かつ非常に慎重に集める必要があります」 (ロイター - 9月2日)