「牛乳をたくさん飲むと卵巣がんに罹るリスクが高まる」
というニュースが目に留まった。
この前も、牛乳が体に悪いという話を見たばかりだったので、
またかと思いつつ、気になったので読んでみた。
このニュースは、8月5日付のthe International Journal of Cancerの
オンライン版に掲載されている。
どうやら、1989年にDavid Cramer博士が、牛乳の消費の多い国で、
卵巣がんの発生が多いと発表したことが事の発端らしい。
そのため今回、スウェーデンのストックホルムにある
the Karolinska Instituteで研究をしているSusanna Larsson氏らのチームが、
大規模な実験を行ったということだ。
以下、抜粋してみると…
がんに罹患していない女性の食事の状況を調べ、何度もがんの検査を行ったところ、牛乳やラクトース(乳糖)をたくさん摂取した女性の方が、卵巣がんに罹るリスクが高いという結果が出た。
牛乳をコップに約1杯の量に、ラクトースを10g多く摂取すると、卵巣がんに罹患するリスクは13%増加する。
(ちょっとこの辺りの訳は自信がありません↑)
一方、低脂肪牛乳の消費と卵巣がんとの関連性はなかった。
日常の食事がどのようにしてリスクを高めるかということはよく知られていないものの、ラクトースからガラクトースとグルコースができ、ガラクトースが卵巣の生殖細胞に直接毒性を発揮することによって、リスクが高まると考えられている。
Larsson氏によると「牛乳や乳糖の摂りすぎで卵巣がんに罹患するリスクが、すべての女性において同じように高くなるかどうかは、まだ明らかになっていません。また、そのリスクが、牛乳に対して遺伝的な感受性がある女性に限定されるかどうかも明らかにされていません」とのこと。
「牛乳の消費は卵巣がんのリスクを高めるが、このがんは比較的稀なものです。対照的に、牛乳の消費(や牛乳に含まれるカルシウムの多量摂取)は結腸や直腸のがんのリスクを減らします。このがんは、卵巣がんよりもずっと多くみられます。低脂肪牛乳はまた、2型糖尿病や循環器系といった他の疾患に罹るリスクを減らします。」とLarsson氏は付け加える。
the American Cancer Societyによると、今年、アメリカでは、約22,220人が卵巣がんであると診断され、約16,000人の女性が、この病気で亡くなるだろうという。
Larsson氏は、女性に牛乳を飲むのを止めるようにとは勧めてはいない。「けれども将来、牛乳の消費と遺伝的な感受性の間にある相互関係がさらにわかるようになり、ある種の女性は卵巣がんに罹るリスクが高いために牛乳を飲まないようにすべきであるということになるでしょう」
もう1人、Jonathan Berekという、カリフォルニア大学の
Los Angeles Jonsson Comprehensive Cancer Centerで、executive vice chairman(この役職をどう訳していいかわからない)であり、産婦人科の教授でもあるエキスパートは、女性が牛乳を飲むのをやめるべきではなく、適度にすべきであるとした。
「こういった研究を用いて(つながりを)証明することはできないと思います。必要なことは、分子遺伝学の研究をさらに洗練させることです」とBerek氏は話す。(HealthDay-8月5日)
http://health.yahoo.com/news/122872
とりあえず牛乳を飲んでも良いらしい。
遺伝子レベルでの研究が待たれるということのようだ。
適度というのがどれくらいなのかわからないのだが・・。
牛乳を飲んではいけないとなったら、
料理でも牛乳を使うものが多いので、
そういったものも食べられないということになってしまう。
クリームシチューにグラタン、チーズケーキ、アイスクリーム・・・。
牛乳なしの生活なんて絶対ムリ!