これはthe American Heart Associationで発表された研究である。 フラボノイドと呼ばれるものが、チョコレートに含まれることがわかり、それによって、血管がよりスムースに働き、おそらく心臓疾患のリスクを低下させるだろうという研究をさらに進めたものである。 「以前の研究は、フラボノイドが豊富に含まれる食物、例えば果物や野菜、紅茶、赤ワイン、チョコレートなどが、心臓血管に利益をもたらすかもしれないということだったが、今回は最初の臨床試験の1つであり、高血圧の人々の血圧を下げる効果が、ダークチョコレートに特異的であるかどうか調べるものだった」と、アメリカのボストンにあるタフツ大学のJeffrey Blumberg氏は語った。 「この研究は、より多くのチョコレートを食べることではない。ココアのフラボノイドは、血管の機能やグルコース感受性に利益をもたらすことを示している」とBlumberg氏は付け加える。 研究者というものは、研究に基づいて患者たちにチョコレート特に勧めることができない。栄養士が、チョコレートには脂肪分や砂糖、カロリーが高いので、気をつけるようにと促すのである。 イタリアのthe University of L'Aquilaで、Blumberg氏らは、高血圧の男性10人と女性10人について調べた。 15日間、半分の人に、フラボノイドがたくさん入ったチョコレートのバーを1日当たり3.5オンス(100g)食べてもらい、あとの半分の人には同じ量のホワイトチョコレートを食べてもらった。 それから、各グループ交代して、別のチョコレートを食べてもらった。 「ホワイトチョコレートは、フラボノイドが含まれていないが、他の成分も量もダークチョコレートと同じになるように、完全にコントロールされたものです。私たちが使用したダークチョコレートは、フラボノイドの量が多いもので、ビタースイートな味が少しあるものだという点が重要です。ほとんどのアメリカ人はミルクチョコレートを食べますが、これはフラボノイドの量が少ないものです」とBlumberg氏は言う。 the journal Hypertensionに書かれているところによると、Blumberg氏のチームは、被験者たちがその特別なダークチョコレートを食べると、平均で、収縮期血圧(最高血圧)が12mmHg低下し、拡張期血圧(最低血圧)は9mmHg低下した。 被験者たちがホワイトチョコレートを食べた際は、血圧に変化がなかった。 「このことは、統計学上重要な効果だけでなく、臨床学的にも意味のある低下です。この種の血圧低下は、しばしば、他の健康的かつ日常的な影響を受けて起こることもあります」とBlumberg氏は話す。 ダークチョコレートを食べると、それだけ体はインスリンを使うし、平均で約10%のLDLコレステロールや「悪い」コレステロールが減少する。 「この発見は、高血圧の人々に、治療や運動といった、他の重要な血圧低下させる方法の代わりにダークチョコレートをたくさん食べるように勧めるものではありません。それよりもむしろ、血圧やインスリン感受性に良いフラボノイドを特定したと言えます」とBlumberg氏は話す。 http://www.cnn.com/2005/HEALTH/07/19/heart.chocolate.reut/index.html