今日は、私の痛みに関する体験談を簡単に書いてみようと思う。
小学生の頃から頭痛持ちだった私は、
大人になってからさらに、
職業病で、頚肩腕症候群になってしまった。
これは名前の通り、首や肩、腕が痛くなり、
血行不良によって、しびれたりする症状をいう。
キーパンチャーなど手をよく使う職業の人がなりやすい。
私の場合は、とにかく首の痛みが半端ではない。
腕にもしびれを伴う痛みがある。
ひどい場合は、力が入らなくて物をつかむことすらできない。
ずっと、うつむいた状態で処方箋を読んだり、調剤をしていたためである。
そのため、ドクターストップがかかって仕事を辞めざるを得なかったこともある。
この時は、握力が異常に弱くなり、
左側の首と肩の境目辺りの血流が悪くなっているということで、
血流を良くするドルナーという劇薬を処方されたが、
かえって頭痛がひどくなってしまった。
すると今度は別の薬を注射することを提案された。
そのためには定期的に通院しなければならない。
しかもその薬、ドルナーと同じような薬理作用のものだったので、
副作用がさらにひどくなると思い、その提案は断った。
理学療法も、頻繁に通院できないため断った。
肩こり用の運動についてのパンフレットをもらったが、
すぐに効果が出ないため、3日坊主で終わってしまう。
別の時もやはり同じ調剤の仕事をしていて、
頭と首がとても痛くなったため、
スポーツをやっている友人に勧められた整形外科に通院した。
最初に、レントゲン写真を撮影されたのだが、
撮影したのは、ドクターではなく、
エプロンをつけただけの女性、どう見てもレントゲン技師には見えない。
彼女に、普通に立つように言われ、その通りにしたものの、
「本当にこれが普通の状態なの?」と念をおされ、
「そんなこと言われても、何が普通なのかわからないわよー」と
私は頭の中で叫ぶしかなかった。
レントゲン写真を見ながらドクターは、
首が曲がっている、と他の人のレントゲン写真と見比べながら説明した。
そしてその日から首の牽引に通うことになる。
最初の2回くらいまでは何ともなかったのだが、
3回目くらいからは牽引後ひどい痛みと吐き気に襲われ、
それがいつまでも続くという悲惨なことになった。
もう我慢できないと思い、ドクターに訴えると、
牽引をやめて、今度は人の手によって肩をもんでもらうという療法になった。
その部屋はとても異様な雰囲気だった。
とにかく人がいっぱいひしめきあっているのだ。
空いている小さい椅子に座り、ひたすら自分の番が来るのを待つ。
待っているだけでも肩が凝りそうな状態である。
やっと番が回ってきても、やってくれる人によって効き目があったりなかったり。
どうにも中途半端でまったく効果が見られないので、
いつのまにか通院しなくなってしまった。
スポーツ選手もよく行くらしいのだけれど、
なんだかぼったくられたような気がする。
もっといえば、首が曲がっているというのもうさんくさい。
クチコミもいい加減なものである。
整形外科もよく選ばないと大変な目に遭うので怖い。
結局、別のところで薬を処方してもらい、それを服用していたが、
どちらかというと気休め的なもののような気もする。
常時服用していたのは、鎮痛剤と筋弛緩剤である。
それでも痛みがひどいときは、
精神科領域でも使われる薬で、筋弛緩作用のある薬を寝る前に服用。
しかし、この薬をのむと、翌朝目覚めが非常に悪いため、
よほどのことがない限りはのまないようにしていた。
その他、緊張型頭痛の薬として、漢方薬の葛根湯を服用することもある。
そして今も、その状態がさらにひどくなっていて、
背中や腰にまで痛みが広がっている。
日によってはその程度もまちまちである。
運動不足も多少はあるのかもしれないが、
ここまでくると、ちょっとやそっとではどうにもならないと思う。
安全にかつ劇的に効く薬があれば一番いいのだが。
ちなみに、鎮痛剤もずっと服用し続ければ、
それがかえって頭痛の元になることがあるので、
痛くない時やのまなくても大丈夫な場合は服用しないほうがいい。
また、頭痛のタイプによっては、
薬をのむタイミングが大事なことがあるので、
そのタイミングを守ることも大切である。