睡眠時無呼吸の頻繁な呼吸の中断に悩む人々は、不整脈になるリスクが2〜4倍高くなるということが、新しい米国の研究によってわかった。 この研究結果は、睡眠時無呼吸症候群の人々がなぜ眠っている間に突然死をするリスクが高いのかを説明する助けになるかもしれないと、研究者たちは話す。 睡眠中に繰り返し10秒以上呼吸が止まる睡眠障害の人は、血中や脳内の酸素濃度が減少し、二酸化炭素が増加する。 multi-center Sleep Heart Health Studyは、睡眠呼吸障害(SDB)の人228人と、その障害を有さない338人の対照グループで行われた。 この研究で、SDBの人々は、睡眠中1時間に平均で約44回呼吸が停止した。対照グループでは1時間当たり2.8回だった。 「睡眠呼吸障害の人は、(2つのタイプの不整脈の)心房細動の可能性が4倍、非持続性心室頻拍の可能性が3倍高い」と、オハイオの Case Western Reserve Universityのクリーブランド大学病院の研究者であるReena Mehra博士は準備された声明で語った。 「この研究の結果に、潜在的に重要な臨床的意味があります」と、Mehra氏は話す。というのも、それらが「睡眠時無呼吸で最近報告された夜の突然死の増加が観測されることについて説明を提供する」ためである。 この研究結果は、アメリカの雑誌Respiratory and Critical Care Medicineの4月15日号に掲載されている。 (HealthDay News - 4月15日)