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CRPは喫煙者の肺癌のリスク予測に役立つかもしれない

C反応タンパク(CRP)の血中濃度の測定(炎症マーカー)は、進行しそうな気道の異常な病変を有する喫煙者を特定するのに役立つかもしれないという。

CRP濃度は、一般的に炎症を測定するのに使用される。炎症は異常な気道病変や肺癌の発症において役割を果たすと考えられている。CRPテストが、いつその病変がさらに進行するかを予測できるかどうかは、まだはっきりしなかった。

カナダ、バンクーバーのBritish Columbia Cancer AgencyのStephen Lam博士と同僚たちは、以前喫煙したことのある人や現在喫煙中の人で、少なくとも片方の気管支に『形成異常』が直径1.2mm以上の大きさの病変を有する65人で、CPRなどの炎症バイオマーカーの血漿濃度を測定した。気管支の再生検は、病変の進行をみるために6カ月後に行われた。

追跡調査で、被験者の半数は、進行性形成異常の病変を発症したと、論文著者は、アメリカの雑誌Respiratory and Critical Care Medicineで報告している。

これらの被験者では、病変のない人たちよりも、CRP濃度が64%高かった。

CRP濃度が0.5mg/L以下の8人の被験者のうち1人は、進行性の病気を発症した。対照的に、高い濃度の57人の患者のうち、31人が進行性の病変を示した。

したがって、CRP濃度が増加する患者は、低い濃度の人よりも、進行性の病気を発症する傾向が約10倍高かった。

「これらのデータは、将来の化学的予防の設計や、非小細胞肺癌になるリスクの高い人を特定することによる早期発見の研究に有用でしょう」と、論文著者たちは結論づける。まだなお、CRPなどのマーカーがどのように肺癌の発症に影響を及ぼすかを正確に指摘するために、さらなる研究が必要である。
(ロイター - 3月10日)
書いた人 hampton | - | - |



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