研究で、ヒトの癌や心血管障害を予防の助けになりうるということが示唆されているにも関わらず、ココアの成分から薬物療法が得られるのはまだ数年先であると、食物及び産業の専門家がこのほど発表した。 その化合物はフラボノイド類として知られており、チョコレートの中や、他に野菜や緑茶、赤ワインなど多くの製品の中にも見つけられる。 研究で、フラボノイド類は、血管がより効率的に働くのを助けることができるということが次第にわかってきて、高血圧や、卒中、糖尿病など多くの病気に対する治療の可能性が増している。 しかし、ワシントンのココア会議に出席した専門家によると、薬学界の大物たちがこの研究結果に気付き始めている一方で、この技術に何百万ドルも投資するのをしぶり、この研究の投機の本質は多くの会社を離れているという。 ココアの研究で、M&M'sや3 Musketeers candyのメーカーであるMars株式会社と協力しているハーバード・メディカル・スクールの薬学教授のNorm Hollenberg博士は、「まだ、約束していません」と話す。 すぐに彼らや株主の利益になるような他の研究に「現在(製薬会社は)非常に多くのお金を費やしている」と、Hollenberg氏は語る。 このところ、未加工のココアはフラボノイド類(特にflavanolsとして知られているフラボノイド類のクラス)の源として広く認識されている。 個人的に所有しているMars社は、ココアのflavanolsの特性をコピーする何百個もの化合物を開発する研究に1000万ドル以上を投資している。 「ココアflavanolの化学知識から製剤ができるまでに、最も早くて7〜10年かかるだろうと私は考えます」と、Mars社のチーフである科学者Harold Schmitz氏はロイターに語った。 製品を市場に出すために、Schmitz氏は、Mars社が薬物を開発するのにかかるであろう数億ドルもの費用の分担を助けるために、いくつかの大手製薬会社と話をしているという。 彼は、Mars社がパートナーを見つける時期や、話をしている相手について言及することを断った。 「この技術が棚上げにならないように確実にするために、良いパートナーとパートナーシップを始めるのに良い時期はいつになるか?」と、Schmitz氏は言う。「私たちはそれを行うのに急いでいないのはたしかです」 Mintel International Group(ロンドンをベースにした研究を行う市長調査の会社)によると、アメリカ人は1年に31億ポンド以上、1人当たり11.7ポンド食べている。 多くの人はポピュラーなミルクチョコレートの種類を好むが、研究で健康上の利益の可能性を解明されてから近年、ブラックチョコレートへの消費者の関心が高まっている。 このほどHollenberg氏によって発表された研究で、パナマの近くにある列島に住んでいるKuna Indiansは毎日flavanolの豊富なココアを大量に消費していることがわかった。Kuna人は、パナマ本土に住んでいる人よりも心臓病や癌で死亡する人が少なかった。 それでも、医師や科学者たちは、Hollenberg氏たちの研究結果に基づいて、患者たちにココアを飲むことを勧めていない。栄養学者たちは、脂肪や砂糖、カロリーの高いチョコレートの摂取を制限するよう、消費者に促している。 (ロイター - 2月10日)