コーヒー、紅茶は、アルコールを飲み過ぎたり、太りすぎていたり、あるいは血中に鉄が多すぎる人に起きる深刻な肝臓の損傷のリスクを減少させるかもしれないという研究結果がこのほど報告された。 1万人近くで行った研究で、1日に2杯以上のコーヒーか紅茶を飲んだ人で、慢性肝疾患を発症した人は、毎日1杯未満しか飲まなかった人の半分であることがわかった。 National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases and Social & Scientific Systems, Inc.(糖尿病や消化管、腎臓疾患、社会科学システムの国際機関?)によって行われたこの研究は、コーヒーは、ウイルス性感染症のように、他の原因で発症する肝疾患のリスクのある人々に対しては保護作用をしなかった。 「すぐにも、患者に、コーヒーや紅茶をもっと飲むように勧めて、私たちの研究結果は、慢性肝疾患を発症するリスクの高い人たちに、そのリスクを減少させる実用的な方法を提供することが可能です」と、この研究を導く助けをした、Constance Ruhl博士は話す。 「また、この研究結果が肝疾患の進行を研究している研究者たちに導きを与えることを願っています」 American Gastroenterological Association journal Gastroenterology(米国胃腸病学協会の雑誌胃腸病学)の記述で、Ruhl氏たちは、カフェインが鍵を握っているようだと述べている。 彼らは、コーヒーや紅茶の摂取を評価し、約19年間追跡を行った政府の調査の9,849人の被験者の記録を分析した。 (ロイター - 12月4日)